夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

上手な病院のかかり方!

2018-03-07 17:55:17 | Weblog







標記の研修会で貴重な学びを頂きました。
私なりの解釈と理解になりますが、まとめて記録し、今後の参考にしたいと思います。

1、人口10万人あたりの一般診療所数と医師の比較(2016年10月)日本医師会 地域医療情報システムJMAPより、
              (10万人対)         (10万人対)
  宮古地区は、医師数88人(155.2)、一般診療所数26(45.8)
  釜石地区は、   62人(168.4)、      14(38.0)
  久慈地区は、   58人(162.7)、      16(44.8)
  大船渡地区は、  73人(191.8)、      20(52.5)

2、宮古病院と他の地域中核病院の比較
                      (1日平均)   (1日平均)
  宮古病院  常勤医31名(279床)、救急患者数31名、救急車台数8台
  釜石病院     20名(272床)、     21名      5台
  久慈病院     44名(291床)、     27名      5台
  大船渡病院    41名(370床)、     37名      7台

<医師不足と呼ばれる要因>
・宮古病院常勤医数の推移表によれば、平成16年に46人だったのが、平成22年27名に減り、3・11東日本大震災後に応援医師が来てくれてやや上昇へ。
 しかし、平成25年に33名、平成29年31名となり医師不足は深刻な状況である。
・岩手県北、沿岸地区と、盛岡以南の内陸地区との格差がはっきりしている。
・宮古地区は、医師数が最低だが、診療所数は比較的多い。宮古病院で勤務していた医師が開業するパターンが多い。

<宮古市の病院の現状と役割について>
・日中の月から土は「かかりつけ医」へ。日・祝は「休日急患診療所」へ。夜間は「宮古病院救急外来」へ。
・宮古地区は、役割分担ををして、少ない医療資源を有効に活用していくのが医師・住民が共倒れしないための道。
 ただし、急患は例外です。


頂いた資料やお話を聞き、厳しい現場の状況を知ると愕然とします。
今に始まったことではないけど、医師不足は深刻であり、今後も改善の見込みが薄い!

宮古市の病院の現状の役割分担の中では、国の言う「地域包括ケアシステム」の理想には程多い。あまりにも社会資源が少なすぎることを感じました。
開業医、介護、看護、福祉事業所、施設等と連携が強化されて「ときどき入院、ほほ在宅」となっても、訪問診療、往診対応が充実しないと「在宅は無理、ほぼ入院」となるような気がします。

救急受診患者が多く、集中する時間帯が17時から22時と言います。細かい分析もされていますが、いわゆる「コンビニ受診」的な感覚を一掃する責務が市民側に多々あるように思います。
これも既に言われていますが、日中に手厚く健康相談、健康管理や医療的ケアが行われたら救急で受診することは少なくなると思うのです。

「住み慣れた自宅・地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けたい!」
「家族だけでなく、友人、知人、隣人に囲まれて最期を看取を迎えたい!」
この切なる願いが、とんでもなく重大な課題になって、希望は叶わない、選択肢の閉ざされた現状を突き付けられました。
残念です!ショック、悔しいです。
でも、現実を受け止めて、知るところからスタートしましたし、想定内と思えば気楽です。
誰でも皆が、死を迎える訳ですが、病院か、施設か、在宅か・・・選択肢を増やしていく取組です。
ここで、あきらめるわけにはいきません!




コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮古の塩ラーメン🍜! | トップ | 妻の定期通院日! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事