らくしゅみ

写真や音楽、その他気の向くままに綴ってみたいと思います。 楽に趣味をらくしゅみ。

ニコンの魚眼レンズ(フィッシュアイ、Fisheye)について その2

2017年02月19日 | レンズ

前回からの続きです。

カメラレビュー クラシックカメラ専科 No.46ニコンワールド、1998年6月発行です。

根本泰人さんが魚眼レンズについて書かれた号です。

それから8年後の写真工業、2006年9月号です。『驚異のニッコール魚眼レンズ総特集』と題して、やはり根本さんが執筆している号です。

巻頭のカラーページの作例です。

今回のレンズの写真です。

所有されている魚眼レンズの仕様の一覧です。左右見開きで、2ページにまたがって記されていますが、この写真はその右ページだけです。

さらにアップです。赤線を引いたレンズはシリアル番号の欄が101X?と記されていて、正確な番号は無しです。

前回のカメラレビューと、この写真工業に書かれている内容は、てにをはが違うくらいでほぼ一緒です。この写真工業で違うのは新たに加わったFisheye NIKKOR 6.2mm F5.6 SAPについての記述です。もう一本加わっていますが、このブログでは割愛します。

レンズのアップです。

作例のアップです。

ネットを探してみると、幾つか論文に行き当たります。これはそのうちのひとつです。設計した人はニコンの一色真幸と写真工業にはあります。この論文はこのレンズを作らせた(発注した)側の人間の論文です。レンズそのものについてではなくて、そのレンズを何に使うのかの論文です。当時早稲田大学の先生だった人です。

WestLichtに有った写真ですが、写真工業の巻頭カラーページ、作例のコピーです。

 

SAPとは等立体角射影魚眼レンズ(equisolid-angle projection Fish-eye-Nikkor 230°)からと論文では言っていますが、苦しいです。(笑) ちなみにNikon 100 Anniversaryという本にはSAP=Symmetrical Angled Projectionと記されています。

 

そして、写真工業にも書いてありますし、この名称からも分かるように、画角が230度もあります。市販された訳ではないので、価格も分かりませんし、所有?作品作りに使用できるのかどうかわかりませんが、画角230度の魚眼レンズ、絵にならなさそうです。絵にならなさそうというのは、作品が出来るかどうか分からないという意味です。単に学術用ということです。

 

一体何本作られたのかはわかりませんが、長生きしているといろいろと繋がって面白かったので、ブログにまとめてみました。

 


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