らくしゅみ

写真や音楽、その他気の向くままに綴ってみたいと思います。 楽に趣味をらくしゅみ。

ライカ エルマリート135mm F2.8(M用メガネ付き) ソニーαボディー用マウントアダプター

2019年06月22日 | レンズ

話せば長いことながら、皆様には関係のない話。でも、いくつかの気づきがありましたので、ここにご報告いたします。

どこをどう、何から書き始めたらいいのか分からないので、まずは完成形の写真から。ソニーのα9にライカのエルマリート135mm F2.8を装着したところです。

元のレンズはこんな形。ライカのM型ボディー用のレンズです。このレンズをαのボディーを所有している人に貸そうとしました。もちろん、その人はMマウントのレンズをαのボディーに取り付けるためのマウントアダプターも所有しているので、何の問題も無いはずでした。ですが、このメガネがボディーのグリップに干渉して、装着することができません。(笑) そう、この時です。

実はこのレンズ、レンズ部分とフォーカシング部とが分離できます。ビゾフレックスというレフボックスがライカにはあって、それに装着するといわゆる一眼レフの様になるので、ピント合わせ、構図の決定が容易になります。なので、それに装着できる様にこうして分離する構造になっています。

そのビゾフレックスに装着する用のヘリコイドアダプター(16462:ZOOEP)です。

ヘリコイドを伸ばしたところ。

レンズのヘッド部とヘリコイドアダプター(フォーカシングユニット)を合わせた画です。

PIXCO(バシュポと読むらしい:百撮宝)のマウントアダプターが安かった(およそ3千円)ので、これにしました。

ハマるのはハマるのですが、レンズ着脱レバーがレンズマウント部に干渉して、回転できません。

ヘリコイドの後ろ側はこんなふう。

平にはなっていなくて、こちら側から見ると窪んだ位置にマウントがあります。

バシュポのアダプター、レンズ側です。窪んだ部分を逃す構造になっていません。

ビゾフレックス(ちなみにこれは3型)はこんなふうになっています。ちゃんとオスとメスになって、窪みを受ける様になっています。また着脱レバーも干渉しない位置に逃げています。

別角度から。

マウントアダプターなんてどれも同じだろうと思っていたので、ちょっとしたショックでした。でも、探せばあるもので、ちゃんとビゾフレックスのマウント部を模したRAYQUAL(レイクォール)のマウントアダプターです。でも、これがお高い。バシュポのおよそ6倍、2万円前後の価格付です。

先ほどと違い、赤いポッチが左に移動しています。ふたつが嵌った証拠です。

マウント部が一段細くなった形をしていて(逆?鏡胴が太くなっていて)、レンズ着脱ボタンがマウント面よりかなり逃げているのが分かります。

それにしてもふたつのマウントアダプターの価格差は大き過ぎます。何がそんなに分けるのでしょうか? いくつか気付いたことを書きます(正しいかどうかは分かりませんが:笑)。バシュポは鏡筒内部がよく反射します。場合によってはハレーションが起きるかもしれません。そして、材質は分かりませんが、レンズを受けるマウント部はネジが4箇所で、固定されています。

翻ってレイクォールの鏡筒内部の反射はしっとりしています。マウントの材質はステンレスで、ネジは5箇所。で、鏡胴はマウント部分より少し太くなっていて、ローレットが切ってあって、握りやすくなっています。その先はまた細くなっているので、軽くしたり、材料を節約したりと、効能はあるのでしょうが、加工が一手間増えるわけですね。

なんと、バシュポのボディー装着側のマウントにはネジがありません。つまり削り出しの一体モノということです。

レイクォールのボディー装着側のマウントは、ネジ止めされています。鏡筒の長さを調節し、マウントを付け替えれば他のボディーのマウントアダプターとして、転用が可能です。そして、レイクォールには遮光板(ハレ切り)が設置されています。レイクォールのホームページには『遮光板はカメラボディ側の電子接点を隠し、本来のレンズ性能をより引き出す効果もあります。』とあります。

どうして安いマウントアダプターで済ませたかったのかといえば、このレンズ実はバルサムが剥がれていて、レンズの中に何やらフラワーな感じのサイケな模様ができていて、レンズとしての価値が低いのです。そこに2万も3万もかけるのは如何なものかと、つい、まっとうな判断をしてしまったのです。(笑)

 

結局、安物買いの銭失いを地で行ってしまいました。安いもには安いなりの、高いもの(っていうと怒られるのかな?)、真っ当な製品にはそれなりの理由があるということがわかりました。

 

追記

続きを書きました。