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「医者に殺されない47の心得(近藤誠)」という本はとてもオススメ!

2014年02月21日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 「医者に殺されない47の心得」という本は、以前このブログで紹介した「余命3ヶ月のウソ」と同じ著者で、実は「余命3ヶ月のウソ」の前に出版され、第60回菊池寛賞を受賞し、2013年ベストセラーランキング1位で100万部以上が売れ、かなり有名となった本です。

 この本の内容から特に「がん」のことについてまとめて、後で発売したのが「余命3ヶ月のウソ」という本のようです。

 それら両方の本に書かれていますが、日本人の常識としては「がん」になれば抗がん剤を服用して、早期に手術して「がん」を切り取るのが一番いいと思いますが、実は放置するのが一番長生きできるとは、とても驚きましたね。

 また、早期に「がん」を切り取って手術に成功し長生きできたという人は、実は「がん」ではなく「がんもどき」を切り取ったものであるというのも驚きました。

 本書は「がん」だけでなく、実は医者によく行く人ほど早死にしているという事実をいくつもあげ、また高血圧の薬やコレステロール低下薬、血糖値を下げる薬などは危険で、そんな薬を飲むより歩くことが大切ということも書かれています。

 そもそも、人間ドッグや健康診断での血圧やコレステロール値、血糖値などの基準値が引き下げられていて、大部分の人が異常と判断されているのが異常なんですね。

 それからCTスキャンの放射線量が多くその被ばくによる発がんの危険性が高いこと、インフルエンザワクチンの注射はウイルスの変異が早いのであまり意味がないこと、むしろそのワクチンで急死する可能性があること、メタボにさしかかる程度の小太りが一番長生きすること、コーヒーは意外と健康に良いこと、早寝早起きが良いこと、石けんやシャンプーを使わないほど肌や髪が丈夫になること、笑いは良薬などについても書かれていて、とても興味深く読めました。

 「医者に殺されない47の心得」という本はとてもオススメですね!

以下はこの本のポイント等です。

・自分も医学の道を志し、学生結婚して子どもが生まれると、わが子によく薬を飲ませました。薬害のおそろしさを知ったのは、医者になってからでした。多くの子どもが、ワクチンや解熱剤の副作用で脳に障害を受け、一夜にして痴呆状態になったりしている。おまけに病気を予防したり治す力はない・・・。事実を知ったときは、今まで何と危ないことをしていたのかと背筋が凍りました。そして「何とかして、医療からプラス面だけを得て、危険を避ける方法を見つけたい。ムダに苦しむだけの治療や、悲惨な医療死を、ひとつでも減らしたい」という想いが、僕の悲願になりました。

・最近「予防医学」が全盛ですが、その実態は「”患者を呼ぼう”医学」。医者の”おいしい”お客様にならないように気をつけましょう。大学病院、日赤、国立がん研究センターなど、世間で「いい病院」と言われる設備のととのった大病院は、「いい実験を受けられる病院」だと思ってください。がんで苦しみ抜いて死ななければならないのは、がんのせいではなく、「がんの治療のせい」です。でも、医者は必ず「がんのせい」にします。騙されないように。基本的に、自覚症状がなくてごはんもおいしいなら、医者にあちこち悪いと言われたり、がんが見つかっても、忘れるのがいちばんです。治療をあせると、寿命を縮めます。

・年をとると血管が硬くなるので、血圧はやや高めのほうが、血液がきちんと体や脳のすみずみに届きます。体にいい血圧を保つには、よく歩くことです。血液が下半身に滞留しないで、スムーズに体をめぐるからです。またコレステロールは細胞を丈夫にするので「減らさない」ことが大事です。日本人は、コレステロールが高い人ほど長生きです。お金が許す範囲でステーキ、トロ、イクラなど、好きなものを食べましょう。糖質も、とりわけ脳にとって大事なエネルギー源です。おいしいものを食べる喜びは生きる意欲につながり、長生きします。手も足も口も脳もまめに動かして、体をさびつかせないこと。喜怒哀楽を豊かにして、五感を活性化し続けること。「よどまない」ことが、なによりの健康法です。

・医者を40年やってきた僕が、いちばん自信をもって言えること。それは「病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということです。医者にかかればかかるほど検査が増えて「異常」が見つかり、あれこれ薬を飲んだり手術をしたりするハメになる。がんが見つかると「手術、抗ガン剤、放射線が標準治療」と言われて、いきなり大事な胃や子宮を切り取られたり、死ぬほど苦しい抗ガン剤治療をさせられたり。ストレスも大変なもので、体に悪いことばかりです。薬のほとんどに病気を治す力はないのに、副作用は大きい。風邪薬や解熱剤でもアナフィラキシーショック(命にかかわるショック症状)が起きるし、肺ガン用抗ガン剤イレッサなどは承認後3年間で約8万6800人の患者に使われ、588人が死亡。がんよりずっとこわいです。またメスでお腹を切って腹膜をベタベタさわるとすぐ傷がつき、癒着します。癒着から腸がつまるとひどく痛むし、正常細胞のバリアーが崩れたところには、がん細胞がスッと入り込んで増殖しやすいんです。僕自身、医者になりたてのときは、たとえばがんは、手術や抗ガン剤で「治る」と信じ込んでいました。でも、さまざまな患者さんを観察するうちに、「臓器を切り取ってもがんは治らないし、抗ガン剤は苦しむだけなのでは」と気づきました。信じる者は救われる、と言いますが、医療については「信じず、合理的に考える」ことがとても大事です。

・いまだにワルモノ扱いのコレステロールも、実は「長寿のもと」です。1980年代に福井市の約3万7千人を5年間追跡したら、男女とも、コレステロール値の最も低いグループの総死亡率がいちばん高く、男性は、血中コレステロール値が高いほど、総死亡率が低いという結果がはっきり出ています。しかし治療の基準値はなかなか変わりません。コレステロール低下薬も、億単位、兆単位のお金を生み出す「打ち出の大づち」なんです。検査の数値を見ないで、体の力を信じてください。

・血糖降下薬は、合併症の予防や寿命には何の効果もないのに副作用が大きく、過敏症状、下痢、頭痛、耳鳴り、倦怠感、体温低下、眠気、むくみ、視力障害、腸閉塞、肝機能障害などに悩まされやすくなります。薬で血糖コントロールしていて「いつもだるい」「イライラしてキレやすい」「足元がふらつく」「認知症が出てきた」などの症状があったら、薬害を疑ってください。また、糖尿病は確かにこわい病気ですが、「予備軍2千万人」はオーバーです。日本糖尿病学会は、1999年に診断基準の空腹時血糖値を、それまでの140から126に変更しています。根拠もなく、米国やWHOの基準値変更に追従して基準をシビアにし、糖尿病患者を激増させています。血糖値は「歩く、自転車、水泳、ストレッチ」などの有酸素運動を心がけると下がる人が多いことが、運動療法のデータからわかっています。ほどよい運動は、体をさびつかせないためにも大切です。「血糖値が高め」と言われたら、よく歩くようにしてみてください。

・本物のがん細胞は、宿主の正常細胞がちょっと変異して生まれ、「周囲の組織に侵入(浸潤)し、遠く離れた組織に転移する」性質をもっています。そして宿主を殺すまで増え続けて、宿主とともに自爆します。命を奪わないがんは、がんのようなもの・・・「がんもどき」にすぎず、本物のがんに育つことはありません。検診で症状もないのにがんが見つかると「早めに切除すればほぼ100%治る」と医者が言いますが、それは「がんもどき」で、切らなくても何の問題もありません。昔は僕も、乳がんで「皮膚を破ってくるがんは、転移がある本物」だと思っていました。しかし、皮膚を破ってもグチャッと広がらず、しこりが部分的でその上の皮膚だけ破れて顔を出しているものは、長年診ていても、転移が出てこない。皮膚に入るのは「浸潤」ですが、浸潤しても転移しない「がんもどき」があるんです。また子宮がんでも肺がんでも、浸潤すると尿毒症になったり、息が詰まって死んでしまったりすることがあります。しかし放射線をかけたり、局所を手術すると治って、転移が出てこないものがある。これも「がんもどき」です。それから、ある種の胃の悪性リンパ腫では、抗菌薬でピロリ菌の除去療法を行うと、っがんが消失します。ですから「慢性変化」「慢性炎症」と呼ぶべきでしょう。そんなふうに、かなり育ってきてからも、がんと見分けがつきにくい「がんもどき」がたくさんある一方で、いきなり凶暴な姿を現す、本物のがんもあります。

・多くの健常な人々を集めて、くじ引きで「検診」「放置」などのグループに分けて研究、追跡する方法を「くじ引き試験」と言います。これは信頼度の高い方法です。欧米では肺がん、大腸がん、乳がんのくじ引き試験が多数行われ、「検診をしてもしなくても、死亡率は同じ」と実証されています。肺がんでは、アメリカのメイヨークリニックで9千人のヘビースモーカーを11年間、旧チェコスロバキアでは喫煙男性6300人を3年間、くじ引き試験で追跡したら、いずれも検診群の死者のほうが多かった。日本では、1989年に「がん検診をやめた村」、信州の泰阜村で明らかにがん死が減りました。胃がんなどの集団検診をやめたら、その前の6年間は、胃がんの死亡率が村民死亡率の6%、89年からの6年間は2.2%と半分以下に激減しています。検診を受けると不要な治療をされて、手術の後遺症、抗ガン剤の副作用、精神的なストレスなどで早死にする人が多くなる、と考えられます。よく「がんが見つかったけど早期だったから、手術できれいに取ってもらえた。おかげで5年たった今も、再発せずに元気でいる。私はラッキー」と言う人がいますが、実は無駄な手術で損をしたんです。どんな最新鋭機を使って早期発見をしても、本物のがんはそのはるか前、できてすぐに、あちこちに転移しています。

・45歳の人の場合、全身CTを1回受けただけで1万人中8人(0.08%)、30年間毎年同じ検査を受けると、1万人中190人(1.9%)が、「被ばくにより発がん死亡する」と推定されています。胸部だけのCT検査でも、医療被ばく線量は信じられない数値になります。原発事故のあと国が避難の目安にした「年間」の被ばく線量は20ミリシーベルトでした。胸部CT検査は1回でその半分、10ミリシーベルト前後に達します。しかも一般的に「造影CT」といって、1回撮影したあと、造影剤を静脈に注射しながらもう一度撮影するので、2回で20ミリシーベルト。腹部・骨盤CTはさらに被ばく量が多く、1回で20ミリシーベルト。造影CTまでやればその倍になります。しかも、日本で行われているCT検査の8~9割は、必要のないものです。またレントゲン検査は、病院の検査は比較的安全ですが、会社や地域の検診を検診車で受ける場合は要注意。検診車のレントゲン装置は間接撮影装置なので、病院などに設置されている直接撮影装置に比べて、被ばく線量が3~10倍多くなると言われています。

・僕はすべての患者さんに「一度に3種類以上の薬を出す医者を信用しないように。5種類以上を一度に飲むような行為は極めて危険」と伝えています。何種類も服薬していてずっと体調がすぐれないという患者さんや、お年寄りで認知症、ふらつきなどの症状が出ている場合は「薬を全部やめてみてください」とアドバイスします。やめても薬効はしばらく続き、なだらかに下降していくので「禁断症状」が出ることはなく、ほぼ全員の体調が好転します。薬は毒物です。すべてに副作用のリスクがあります。少量、短期の服用なら、肝臓や腎臓が薬毒を処理してくれることが多い。しかし習慣化すると、副作用が確実に現れます。そして短期でも、少量でも、服用する人の健康状態にも関係なく、薬が毒物である以上、いつ副作用となって現れるかはまったく予測がつきません。

・風邪をひいたら温かくして、のどが痛ければハチミツなどを塗って、ゆっくり休むのが、いちばん早く治す方法です。インフルエンザも風邪ですから、ヨーロッパでは薬を出さず「1週間、家で安静に」と言うだえn医者が少なくありません。熱が40度まで上がったとしても、熱で脳をやられる心配はありません。解熱剤の副作用による脳症や死のリスクを考えると、できるだけ解熱剤は避けたほうが賢明です。熱が上がっていく段階では、温かい飲み物をたっぷり飲んで、ふとんを多めにかけて、どんどん汗をかかせる昔ながらのやりかたが、理にかなっています。高熱が出てつらい場合は、水枕、冷たいおしぼりで体をふくなど、物理的に冷やすことをおすすめします。アメリカでは高熱が出ると、水風呂に入る人も多いんです。体力的に大丈夫なら、冷たすぎない水風呂に入ってみるのもいいと思います。また抗生物質はウィルスにまったく無効で、耐性菌などのやっかいな問題を起こします。軽い風邪なのに、抗生物質を処方するような医者には近づかないことです。

・余命診断があてにならない理由の一つは、がんの成長速度が人によってまったく違うからです。見つかったときに病巣が大きくても長生きする人もいるし、年をとるとがんの進行が遅くなる、ということも一概には言えません。二つには、がん病巣が人の命を奪うまで育つには、意外と時間がかかるからです。多くのがんは、直径10センチぐらいにならないと人を殺せません。がん細胞が2倍になるのに、平均2ヶ月以上かかります。1センチのがんが10センチになるには20ヶ月以上かかりますが、そんな先のことはだれにも予言できません。三つ目の理由は、がんが大きくなるにつれて、成長スピードがスローダウンすることが多いから。これは進行がんだけではなく早期がんにも起こり、発見されたとき以上に大きくならない早期がんは珍しくありません。余命診断を、ある程度正確にできるのは、脳、肺、肝臓などの重要臓器がやられて機能が衰えてきたとき。たとえば肺がんが増大して呼吸が苦しくなって、治療法がない場合には「余命はあと数ヶ月だろう」と予想できます。しかし重要臓器に転移が見つかっても、自覚症状も機能不全もなければもっとずっと長生きできます。抗ガン剤治療をすると、すぐ死んでしまうことがありますが。つまり、寿命を数ヶ月の幅で予想できるのは、体力ががんに負けて足腰が立たなくなったり、寝たきりになったりした場合です。逆に、普通に病院に歩いて行けたのに、「余命3ヶ月」とか「余命半年」と言うような医者に、命を預けてはいけません。「抗ガン剤を使わなければ余命3ヶ月。使えば1年」などと、治療のすすめとセットになっていたら特に、すぐ逃げ帰ってください。

・僕が20年以上にわたって診てきた150人以上の「がん放置患者」には、たとえスキルス胃がんであっても、数ヶ月で亡くなった人はひとりもいません。逆に今までどおり暮らしながら、3年から9年も生きた人が何人もいます。また、放置すれば痛まないがんは、胃がん、食道がん、肝臓がん、子宮がんなど、少なくありません。もし痛んでも、モルヒネで完璧にコントロールできます。

・骨転移で痛む場所が1カ所の場合は、放射線照射で劇的に痛みを軽くすることができます。放射線は体の一部にしか照射しないので、副作用も少ない。抗ガン剤をダラダラ使うと、がんが進行して骨が溶けたり折れたりすることがあり、また薬剤が全身に分布するので諸臓器にダメージが及び、大きな副作用が出ます。転移があちこちに多数ある場合は、放射線でいちいちたたくことはできませんが、骨転移の痛みに放射線治療はいいことずくめで、料金も10回の照射で14万円程度、自己負担分はその3割程度です。痛みが完全に消えた人たちはモルヒネから解放され、痛みが軽減した人はモルヒネを減量できるので、試してみる価値は大です。

・家で看取る場合、注意しなければならないのは点滴です。毎日、針を差し替えるのは痛いし、医者の側も面倒なので、たいていは体のどこかの静脈に管を留めて四六時中、点滴をすることになります。するとどうしても点滴の量がオーバーして、体が水ぶくれしてむくんでしまう。そのむくみが肺に及ぶと、肺は水びたしになりますから、プールでおぼれたときのように呼吸はハアハアゼイゼイし、セキやタンも出て、それはもう大変な苦しみです。結論から言うと、点滴をしないで、枯れ木のようになって死んでいくのがいちばんラクなんです。

・欧米の医学会では、「がんに対して、免疫力を強化しても無意味。効果なし」というのは常識です。免疫細胞療法は見向きもされないどころか、免疫と名のつく療法で患者を集める医者は、詐欺師扱いされます。なぜなら免疫細胞は、外から入ってきた異物を敵と認識してったくのですが、がんは自己細胞が変異したものです。人間の免疫システムが、がん細胞を敵とみなさないからこそ、がんは発生したのです。

・僕は最近、がん放置を選んだ患者さんには「ステーキでもトロでもイクラでも、おいしいと思うものを何でも食べて、少し太ったほうが長生きする」とアドバイスしています。がんでない方も同じです。相撲取りのような太りすぎは寿命を縮めますが、日本人の健康調査のデータを見ると、メタボにさしかかる程度の小太りがいちばん長生き、コレステロールが高いほど長生きしています。正常細胞を丈夫にすることが、がんへの抵抗力を高めるのです。

・確かにタバコほすすめできません。僕は「発がんバケツ」と言っていて、みんなそれぞれの容量のバケツを抱え、発がんの原因がたまってあふれるとがんになると考えていて、タバコは放射線、農薬などと並んで、明らかに発がんを促します。中高年になってしつこいセキ、タン、呼吸困難に悩まされるCOPDの患者も、9割は喫煙経験者です。一方お酒は、飲み過ぎなければ寿命を延ばしてくれそうです。「酒飲みは高血圧」というイメージがありますが、実はお酒を飲むと血管が拡張して、血圧は一時的に下がります。ストレスでカッカしているときにお酒を飲むと気がラクになるのも、緊張がほぐれるのも、血管拡張効果でしょう。

・コーヒー好きは肝臓がん、大腸がんのリスクが激減。かつてコーヒーは「胃を荒らす」「がんになる」「シミを増やす」など、言われ放題でした。しかしコーヒーは頭痛、胃痛をなだめ、眠気をはらう煎じ薬として世界に広まった飲み物。最近、世界各国の大規模な調査で、画期的な健康効果が発表されています。

・間違いなく健康になる生活習慣をひとつあげるとしたら、「早寝早起き」をおすすめします。それも外が暗くなったら眠り、夜明け前に起きる「超」早寝早起きがベストです。これは人類が何百万年もくり返してきた基本のリズムで、体にとってもっとも無理がないからです。

・作家の五木寛之さんと対談したとき、いちばん聞きたかったのは「数ヶ月に一度しか髪を洗わないというのは本当か」ということでした。「本当です。昔は盆暮れだったけど、まわりから「そりゃひどい」と言われて春夏秋冬に1度ずつになって、最近は1ヶ月半に1回は洗っています。僕は「路上生活者にハゲ頭なし」という真理を発見しました」とおっしゃっていました。論より証拠で、五木さんの頭髪は、80歳にしてフサフサです。人間の体の免疫状態は、自然界の汚いもの、寄生虫、細菌などに触れながら成熟していくので、清潔すぎる環境ではひ弱になっていきます。日本人は、世界一のきれい好き国民です。バイキンと聞くとふるえあがり、身の回りには「除菌」「抗菌」グッズがあふれています。その結果として、アトピーなどのアレルギーが激増している、という説が有力です。一方ホームレスの人や、お風呂に入る習慣のない民族にはアトピーは起きにくい。表皮を覆う皮脂が厚く水分量も大変多いため、抗原がブロックされるからです。

・笑いは副作用のない良薬です。心拍数や呼吸数が増え、血行が良くなり、横隔膜が大きく上下して腹筋・背筋の運動になります。胃腸を刺激して便通をととのえます。深呼吸効果などで自律神経とホルモンのバランスがととのい、血糖値や血圧の安定に働きます。笑いは、顔の筋肉運動にもなります。ふだんの生活では、表情筋は全体の30%ぐらいしか使われていないので、なるべく大口をあけて笑ったほうがよいでしょう。歌もいいですね。食べることも、五感のすべてを心地よく刺激し、内蔵の働きを高める、最高のインナーストレッチです。

・冬が近づくと、毎年インフルエンザ・ワクチンの接種を受けている人が多いですね。オランダで、ワクチンを打った群と打たない群を比較したら、インフルエンザの予防効果はまったくなかった、というデータがあります。さらに60歳以上になると、ワクチンを打った群で急死する人が明らかに多く、表向きは「心筋梗塞のせい」とされていますが、これはどう見ても、ほぼワクチンの副作用と考えられます。WHOも厚生労働省も、ホームページ上で「インフルエンザ・ワクチンで、感染を抑える働きは保証されていない」と表明しています。

・インフルエンザ対策はどうしたらいいのか。ウィルスはのどや鼻の粘膜にくっついてあっという間に細胞に入り込むので、水で洗い流すことは無理です。ウィルスの粒子はマスクの繊維のすきまを通り抜けるので、欧米ではマスクが予防に使われていません。インフルエンザを予防する、たったひとつの確実な方法は「流行時に人ごみに出ないこと」です。しかし普通に社会生活を送っていたら、感染は防げない。ならば、むしろインフルエンザにかかって免疫をつけると、その後かかりにくくなります。

・「病気の80%は医者にかかる必要がない。かかったほうがいいのが10%強、かかったために悪い結果になったのが10%弱」という言葉がありますが、まさに至言。基本的に少々の痛みや不自由は「ほっときゃ治る」と放置して、どうしても日常生活にさしつかえる症状があったときだけ、病院に行く。本当に手術や入院が必要なのか、あらゆる情報を調べてから踏み切る。そう心がけると、人生終盤を有意義に過ごせます。

・喜怒哀楽が強いほど脳はすばらしく活性化して、記憶の引き出しも増える。ボケを防ぐには、脳トレドリルより、意識して喜怒哀楽の振り幅を大きくして、いろいろなことに好奇心を持ち、おかしいときは大笑いし、悲しいとき、許せないときは涙する。サミエル・ウルマンの言う「燃え上がる情熱」「あくなき冒険心」までいかなくても、「泣きなさい、笑いなさい」といつも自分に言い聞かせるだけで、脳の若さがまったく変わってきます。五感をなるべくみずみずしく保ってしなびさせないことが、脳をしなびさせない秘訣でもあるのです。

・人類史上空前の超長寿社会を、これから手探りで歩いていく僕たちは、発想を大きく切り替える必要があります。定年後も社会環境に「取り残されない」のではなく、「先取り」していく。いつまでも元気に「生きられるように」ではなく、「働き続けられるように」健康管理を心がける。今まで培ってきた人間関係は「旧交を温める」のでなく、「社会還元に活用」する。会社員時代の地位やプライドに「しがみつく」のではなく「忘れる」。


<目次>
第60回菊池寛賞受賞の弁
はじめに
第1章 どんなときに病院に行くべきか
 心得1 「とりあえず病院へ」は、医者の”おいしい”お客様
 心得2 「老化現象ですよ」と言う医者は信用できる
 心得3 医者によく行く人ほど、早死にする
 心得4 「血圧130で病気」なんてありえない
 心得5 血糖値は薬で下げても無意味で、副作用がひどい
 心得6 世界中で売れているコレステロール薬の「病気を防ぐ確率」は宝くじ以下
 心得7 がんほど誤診の多い病気はない
 心得8 「早期発見」は、実はラッキーではない
 心得9 「がんだったから、仕方ない・・・」と考えてはいけない
 心得10 健康な人は医療被ばくを避ける。CT1回でも発がんリスクあり
 心得11 医者の健康指導は心臓病を招く
第2章 患者よ、病気と闘うな
 心得12 一度に3種類以上の薬を出す医者を信用するな
 心得13 軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな
 心得14 「抗がん剤を使えば寿病が延びる」と言う医者を信用するな
 心得15 がんの9割は、治療するほど命を縮める。放置がいちばん
 心得16 「医者から薬をもらう」を習慣にしてはいけない
 心得17 痛みはこわくない。モルヒネを正しく使えば、安全に長生きできる
 心得18 がんの痛みは完璧にコントロールできる
 心得19 安らかに逝くとは「自然に死ねる」ということ
第3章 検診・治療の真っ赤なウソ
 心得20 がん検診は、やればやるほど死者を増やす
 心得21 「乳がん検診の結果は、すべて忘れなさい」
 心得22 胃を切り取る前に、知っておきたいこと
 心得23 1センチ未満の動脈瘤、年間破裂率は0.05%
 心得24 断食、野菜ジュース、免疫療法・・・医者たちの「がん詐欺」に注意
 心得25 「免疫力」ではがんを防げない
 心得26 よくある医療被害 ケススタディ
第4章 100歳まで元気に生きる「食」の心得
 心得27 体重、コレステロールを「減らさない」健康法を選ぶ
 心得28 ピンピン100歳への体づくりは「毎日タマゴと牛乳」から
 心得29 ビールは1日にロング缶2本までなら「百薬の長」
 心得30 コンブやワカメを食べ過ぎるとがんになる
 心得31 コラーゲンでお肌はぷるぷるしない。グルコサミンはひざに直接届かない
 心得32 「高血圧に塩はダメ」はウソ。自然塩より精製塩のほうが安心
 心得33 コーヒーは、がん、糖尿病、脳卒中、ボケ、胆石、シワを遠ざける
第5章 100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得
 心得34 24時前後にどっぷり眠る「超」早寝早起き健康法のすすめ
 心得35 石けん、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる
 心得36 大病院にとってあなたは患者ではなく被験者
 心得37 「手当て」でストレスを癒す
 心得38 しゃべって、笑って、食べて。口を動かすほど元気になる
 心得39 よく歩く人ほどボケにくい
 心得40 インフルエンザ・ワクチンを打ってはいけない
 心得41 「ほっときゃ治る」を、いつも心に
第6章 死が恐くなくなる老い方
 心得42 ポックリ逝く技術を身につける
 心得43 喜怒哀楽が強い人ほどボケない
 心得44 100歳まで働き続ける人生設計をする
 心得45 いきなり進行がんが見つかったらどうするか
 心得46 ロウソクが消え入るような、転移がんの自然死
 心得47 リビングウィルを書いてみよう
近藤誠のリビングウィル


面白かった本まとめ(2013年下半期)

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