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テレビじゃ言えない健康話のウソ(中原英臣)

2009年02月06日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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この本は、その題名の通り、健康話のウソについて書かれています。

特に、超音波検診で見つかる病気は心配ないこと、脳ドックは受けないほうがいいこと、ポリープはすぐに手術しなくてもいいこと、血中コレステロールの正常値が低く設定されていること、赤ワインが心筋梗塞を防ぐこと、肝硬変と肝臓がんはお酒の飲みすぎが原因でないこと、1日1皿の野菜で大腸がんが予防できること、塩分を減らすことで胃がんが防げること、大人のかぜ薬を子どもに飲ませてはいけないこと、フッ化物入りの歯磨剤とキシリトールガムで子供の虫歯が減ることなどが、とても興味深く、そして勉強になりました。

 自分や家族の真の健康のためにも、とてもオススメな本です!

なお、著者の中原英臣さんは、1945年生まれの医学博士で、山野美容芸術短期大学教授、新渡戸文化学園・東京文化短期大学学長及びニューヨーク科学アカデミー会員で、多数の著書がありマスコミでコメンテーターとしても活躍中とのことです。


以下は、この本のポイントなどです。

・人間ドックの超音波検診でみつかる肝のう胞、胆のうポリープ、脂肪肝、肝血管腫、腎のう胞、乳腺のう胞などの病気はそれほど深刻なものではありません。肝血管腫は良性の腫瘍ですからそのまま治療しないで放っておいても、命にかかわることはありません。脂肪肝もたいした病気ではありません。正常な肝臓には3~4%の脂肪が含まれていますが、その脂肪が10%を超えた状態が脂肪肝です。お酒の飲みすぎや食べ過ぎによる肝臓が原因ですから、生活習慣にさえ気をつければ比較的短い期間で治ります。腎のう胞という病気も、高血圧やタンパク尿を伴う「のう胞腎」と呼ばれる病気を除けば、ほとんど心配ありません。

・医療費の増加を巡って、いろいろな論議が行われていますが、もっとも重要なポイントは「医者が増えた」ことにあります。私が医学部を卒業した1970年には11万8990人だった日本の医者が、2008年には28万人も超えました。わずか30年の間に医者が3倍近くに増えました。ところが、医者が3倍に増えたからといって、リストラされた医者がいるという話など聞いたことがありません。どうして医者は3倍に増えても失業しないのか、どうにも不思議なことだと思いませんか。しかし、何の不思議もないのは、医者は自分で勝手にパイを増やすことができるからです。読者の方には信じられないかもしれませんが、医者はいくらでも病人を増やすことができます。健康な人を病人にすることなど、医者にとってはとても簡単なことなのです。医者が簡単に病気を増やすことができるのは、検査の正常値を操作することができるからです。

・世界中で脳ドックが行われているのは日本だけです。はじめのうちは破裂する前に動脈瘤をみつければなんとかなるとの期待感がありましたが、いまのところ動脈瘤がみつかったらメリットがあるという科学的な根拠はなにもありません。それどころか、もっと怖いことがあります。それは、未破裂脳動脈瘤がみつかって脳の手術を受けたときのリスクという問題です。

・つまるところ、日本の診断基準は病気を増やすだけということです。厚生労働省はメタボリック・シンドロームの対策は「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」といっていますが、日本人はクスリが好きですから、医者も比較的容易にクスリを出すことになると思います。厚生労働省はメタボリック・シンドロームの健康指導によって医療費を2兆円は削減できるといっていますが、どう考えても逆に医療費が増えるような気がしてなりません。

・昔は大腸ポリープが悪性化してがんになるといわれていましたが、最近では大腸ポリープががんになるのは極めてまれと考えられており、内視鏡の検査で「過形成性ポリープ」であることがわかったら手術を受けないで放置しておけばいいとされています。大腸ポリープの別のタイプは「腺腫」と呼ばれています。腺腫は良性腫瘍に分類されます。腺腫のポリープを切除せずそのまま放置したうえで、その後の経過を観察してみると、ポリープはなかなか大きくなりません。東京都がん検診センターでは、1センチ以下の腺腫がある99人を対象に2年から10年にわたって観察しました。その結果、2ミリ以上に大きくなったポリープはわずか15個。逆に小さくなったポリープが26個もありました。さらに驚くべきことですが、消失してしまったポリープがなんと24個もありました。もちろんポリープからがんになったものは1つもありませんでした。小さな腺腫のポリープは経過を観察したほうがいいようです。

・アメリカでは血中コレステロールの正常値は29歳以下が200未満、30歳~39歳なら225未満、40歳~49歳までは245未満、50歳以上になると265未満というように、年齢別に設定されています。アメリカの正常値が世界のスタンダードであることは間違いありません。そう考えると、日本の220未満という血中コレステロールの正常値は低すぎると思います。

・乳がんがみつかったときに、すぐに外科に行くのは考え直したほうがいいでしょう。もし乳房温存療法を受けたいのなら、まずは総合病院の放射線科の医師に相談してみてください。あるいは、すでに乳房温存療法をおこなっている病院を選んだほうがよいと思います。

・野菜や果物をきちんと摂取していると、大腸がんになる危険性が減少することがわかっています。それでは、どうして野菜を食べていると大腸がんの予防になるのでしょう。その鍵となるのが、「抗酸化物質」です。ニンジンやかぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロチンや緑茶に含まれるカテキンは抗酸化物質ですし、ビタミンCとビタミンEは「抗酸化ビタミン」と呼ばれているくらいです。

・インフルエンザ脳症の特徴は乳幼児に多いこと、病気が急速に進行すること、そして致死率が50%を超えるということです。なんとか命は助かっても、重い後遺症が残る子どもも少なくありません。インフルエンザ脳症がクスリの副作用で起きることは、1998年に厚生労働省が「インフルエンザ脳症の重症化に影響している可能性がある」という理由で、サリチル酸系の製剤の使用上の注意を改訂する緊急安全性情報を出したことでも明らかです。サリチル酸系の製剤というのは「アスピリン」「アスピリン・アスコルビン酸」「アスピリン・ダイアルミネート」「サリチル酸ナトリウム」「サザピリン」「サリチルアミド」「エテンザミド」などの薬剤のことです。

・いま子育ての最中の親御さんやこれから親になる方は、自分の子どもに与える食べ物を一度自分の口に含んでから食べさせることをお勧めします。親が口に含んだものを食べさせれば、自分の子にEBウイルスを感染させることができますから、大人になってからキス病にならないですみます。乳児のときにEBウイルスに感染してしまえば、あなたの子どもはかぜをひいたと思わせる程度の発熱だけですむのです。

・虫歯を予防したいのならフッ素の入った歯磨きを使ったり、キシリトール入りのガムを噛むといった生活習慣を子どもに身につけさせるほうがよほど効果的です。


<目次>
はじめに
第1章 健康診断・人間ドックウソばかり
 1 医学的根拠のあるのは、たった6項目
 2 厚生労働省も認める がん検診効果なし
 3 超音波検診でみつかる病気は心配ない
 4 3900万人の日本人が高血圧、そんなバカな
 5 受けないほうがいい脳ドック
 6 病気を増やす陰謀=メタボ検診
 7 ポリープはすぐに手術しなくてもいい
 8 若者と老人の正常値がなぜ同じ?
 9 中年女性の高コレステロールは心配なし
10 赤ワインが心筋梗塞を防ぐ
第2章 テレビで言わないトクする話
 1 肝機能と飲酒は関係ない
 2 日本人の休肝日は週二日でなく一晩でOK
 3 乳がん手術のグローバルスタンダードは乳房温存療法
 4 ワクチンで撲滅される子宮頸がん
 5 かぜと花粉症には眠くならない新薬がある
 6 白血病を撲滅しつつある長崎の取り組み
 7 1日1皿の野菜で予防ができる大腸がん
第3章 おもいっきりテレビ推薦食品より身体にいい話
 1 胃がんを減らした冷蔵庫
 2 胃がんと胃潰瘍にはピロリ菌除菌
 3 インフルエンザには抗ウイルス剤
 4 喫煙者はがんより心筋梗塞に要注意
 5 安心できるサプリメントはトクホだけ
 6 運動中の突然死がもっとも多いのはゴルフ
第4章 本当はテレビが糾すべきコワイ話
 1 大人のかぜ薬を子どもに飲ませてはいけない
 2 コンタクトレンズで失明が急増中
 3 日本でもキス病が増えている?
 4 女性にクラミジア流行中
第5章 テレビで言いたくとも言わせてくれない話
 1 「白い巨塔」に医学界が学ぶこと
 2 医療ミスの原因は訓練できない研修医制度
 3 医療難民を増やす地域格差
 4 小児科は都会でも無医村状態
 5 都会より地方のほうが長生きできるわけ
 6 いまや「無病息災」ではなく「一病息災」の時代
 7 年ごとに不健康になっていく日本人
第6章 これえを言うと医学界に叱られてしまう話
 1 年間3万円トクする医療費節約の裏技
 2 院内感染しないための病院チェック
 3 むし歯の予防はフッ素とキシリトール・ガム
 4 一人当たりの延命治療費112万円
第7章 お医者と上手につき合う内緒の話
 1 曖昧な言葉では情報は伝わらない
 2 すべては医者との上手な会話から
 3 上手な病院の選び方について
 4 これからは専門外来に行く時代

面白かった本まとめ(2008年)

<今日の独り言>
4歳の息子のチンチンの先っぽが赤く腫れて痛そうです。いつもチンチンを触っているのでバイキンが付いてしまったのでしょう。あまりチンチンを触らないように教えます。オロナインを塗ってあげると、翌日には治ったようで良かったです^_^;)

コメント (1)
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