小児科医の独り言

友人の小児科医の独り言を代筆しつつ、自分の書きたいことを書いています。

いまの流行

2005-04-23 09:57:40 | Weblog
いまの流行

 なんのウィルスだか分かりませんが、のどが痛くなる風邪が流行っています。
 高熱になるひととならない人がいて、咳鼻の症状も出て、たまに下痢する人もいます。そのために外来でやたらとトローチが処方されます。
 地域差があるためか、ちょっと遠いところの病院の先生に聞くと、まったくいないそうで、地域差もあるようです。

今シーズンのインフルエンザ脳症

2005-04-23 09:46:30 | Weblog
 今シーズンのインフルエンザ脳症

 インターネット上の記事で脳症が36人、そのうち8人死亡とありました。
 確かにインフルエンザ流行のわりにはインフルエンザ脳症は1例しか経験していませんが、近隣の病院で2か所でも脳症が入院したと聞いているので近いところで最低3名、これで日本全国に、たった36人とは考えられないので、調査の方法が分かりませんが数字に乗っていない症例が殆どではないかと思います。
 流行がインフルエンザB中心であったため、脳症を起こしやすいと言う印象のあるAの流行に比べて少なかったのかも知れません。しかし、今年の症例はインフルエンザBにもかかわらず、脳症になり後遺症を残してしまいました。

救急車での恐い思いで(先天心)

2005-04-11 17:51:40 | Weblog
 救急車での恐い思いで

 先天性心疾患での患者さんで生まれてすぐに、全身の色が悪く、心雑音の聞こえる児がいました。中規模で設備の万全の病院ではなかったため、状態を保つために循環を良くする薬などを使いながら、救急車に乗り込んだのですが、出発して、だいぶ時間が経ったところで児のモニター上の酸素化が落ち込み心拍が停止しました。心音を聴診しても聞こえず、しばらく心臓マッサージをしていると再開して、行き先の大きな病院に着いて、着く頃は心拍呼吸とも児問題なかったのですが、死んでしまうのではないかと驚きました。もちろん、そのご手術はうまくいったようです。
このときも交通渋滞にはまり、行きは車をかき分けかき分け進みましたが、後ろからバイクが着けてきて、危険だから辞めなさいと、数回警告しても離れませんでした。もちろん、それどころではありませんでしたが、記憶には残っています。
 それでも、行きは40分くらいで帰りは1時間半以上かかったので、救急車は速いのですね。
 もっとも、今は救急車の帰りは載せてくれないそうなので、公共の乗り物で帰ることになるので、まだ良かった時代の話です。

救急車の事故・・・

2005-04-11 16:58:58 | Weblog
 救急車の事故・・・
 新聞に救急車の事故がのっていました。確かに赤信号を直進しようとしたのですから、確認不十分と言われればその通りだと思いますが、この話とは別に普段運転していると、救急車が来るのを無視して動いている車が結構あり驚きます。
 なかには、救急車が来るので車が止まっていると、これ幸いと救急車が来る前に道を渡るヒトさえいます。
 危ないなと思うのは、救急車の後を付けていけば、当然早く走れますから、救急車がかき分けた後、救急車の後にくっついて運転する車やバイクがいます。
 救急車は病人を運ぶための特殊な車です。自分が病気で苦しいときに、なかなか救急車が来なかったり、重体で道をあけてもらえないで苦しい思いをすることを想像すれば、自然と先に言ってくれと思うようになるのだと思いますが。

 ちょっと話はずれますが、最近、電車のホームや地下鉄でエスカレーターがあるのにも関わらず、エレベーターを使う人がいます。もちろん、誰が使っても良いのですが、お年寄りや、車椅子の方を優先するものだと思っていましたが、元気そうな人が乗っていて、お年寄りが待たされている場面に会うと、理解に苦しみます。このような方はエレベーターの扉が開いたと思ったら、電車に駆け込むなんて事もありますから、足が悪いとかではないようです。もちろん、エレベーターは誰が使っても良いと思いますが。

ロタウィルスが出始めました。

2005-04-04 17:26:02 | Weblog
ロタウィルスが出始めました。

 普通は冬に流行る病気な気で、なんでこんな時期に流行するのかと思いますが、入院患者でも外来患者でもロタによる下痢症が出ています。今外来で白い便が出たと言えばロタの胃腸炎と考えています。
 まあ、脱水にさえならなければ入院することはないのですが、下痢が長く続きお母さんを悩ませます。