野へ山へ

2004年~

△西ヶ嶽(篠山市)(栗柄奥ー西ヶ嶽ー栗柄口)

2019年10月04日 | 山行記

△西ヶ嶽に登りました。(2019.9.23(月))

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)



駐車地は八柱神社の駐車場をお借りしました。
始めは地形図の波線を辿る、ショートカットを試みたので、
神社を通り抜けました。①へ


駐車場代りにちょっと多めのお賽銭を、と参拝。


神社の脇を通り、山へ向かうと、獣除けフェンスに沿って道が付いていました。
GPSの波線とも符合しましたが・・・
この先の藪で、オオスズメバチがたくさん飛んでおり、怖くて退散。


篠山登山マップに載っている、王道を行くことにしました。


先ほど、辿ろうとしたのは、Aのルートです。GPSの地図にも破線で載っていますが、
(A・Bの緑色の線は私が画像上に引きました。)


愛染窟を経て西ヶ嶽へ登ります。


それほど頻繁に人が歩いていない感じでした。


愛染窟へ立ち寄り・・・と、向きを変えた時、太ももにすごいチクチク感が。
今まで感じたことの無い、気持ち悪い感じ・・・
ズボンをめくると、太ももの表面に蕁麻疹(じんましん)がぼつぼつ。
後で判ったのですが、イラクサでした。 イラクサを漢字で書くと「蕁麻」。じんましんの語源とのこと。
写真にもイラクサが写っています。


愛染窟
単独の時は、この様な洞窟へは怖いので入りません。
中からピチョン、ピチョン・・と水の落ちる音がしていました。


紅葉の時季はきれいでしょう。


稜線へ出ると、西ヶ嶽方面の尾根が眺望出来ました。


西の覗き(のぞき) というポイントです。
岩稜地帯や三嶽までの急斜面が迫力で、一見の価値あり。


左は三嶽、右は西ヶ嶽、の分岐


下方にダム湖が見えました。


△西ヶ嶽 登頂。
ここへは14年前に来ているのですが、チロというワンちゃんと登って来たことを
思い起こしました。佐伯さん、お友達の方々、お元気にされているでしょうか・・

ふと懐かしくなりました。


南側は弥十郎やそれに続く峰々でしょうか、後方にうっすらと六甲連山も見えました。


そして隣、西側には大きく三嶽(御嶽)。
雲行きが怪しくなって来たので、早々に頂上を退散、栗柄口へ向けて下山しました。


頂上からの波線を辿れば、そのまま直進ですが(矢印)、道標の通りに90度、折れます。


下りる度にダム湖が近くに見えて来ました。


栗柄口から上がって来た、擬木階段。とても細かく設置されていました。
果たして、14年前にはまだこの様な階段は無かった様な気がします・・


全部で何百段あったでしょう・・設置工事に頭が下がります。


もうすぐ登山口、という地点でスギの植林帯に、シュロの木が目立っていました。
見渡すと、周囲に何本も林立しています。この様な場所でシュロを見るのは初めてで、
ちょっと不思議な光景でした。
帰宅して調べたところ、興味深い記事を見つけました。
リンクは井之頭公園に繁殖してしまったシュロの記録でしたが、お陰様で
シュロの出現は温暖化による現象と解りました。
(記事は10年前の記録ですが、同公園は引き続き、自然環境の保全を行っている様です。)


登山口が近づくと、整備したばかりの気配があり、シダや笹がきれいに刈られていました。
歩きやすくありがたかったです。


栗柄口に下山。車道(県道)を歩いて八柱神社まで戻ります。


車がちゃんと在ったので、安堵。


帰りに栗柄ダムへ寄りました。


さっきは山の上から見たのに、今は目前。

(植物)

ゲンノショウコ(赤花)(フウロソウ科)


ハナトラノオ(シソ科)
☆休耕田に群生していました。瑞々しいきれいなお花ですね。


ノギク(キク科)


ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

2019.9.23(月)
 △西ヶ嶽
行程:自宅=R176=県道97号線=八柱神社P-登山口ー愛染窟ー西の覗きー分岐ー△西ヶ嶽ー栗柄口ー県道97号線ー八柱神社P=~~往路に同じ~~=自宅
1/25000地形図:『宮田』
    ルートマップ:篠山市登山マップ
メンバー:単独

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里山講座2

2019年10月02日 | 山行記
里山講座2を受講しました。(2019.9.19(木))

三田市ブイブイの森(南公園)に於いて、
里山講座2を受講しました。
午前中は現地の植生について学習。
午後はあらかじめ決められた枠内にどのような
植物が棲息しているかを調査しました。


タラノキ(ウコギ科)
☆花が盛りでした。


ナギナタコウジュ(シソ科)
☆よく見かける気がする野草ですが、あらためて名前を知りました。
アキノタムラソウ、ヒキオコシ、ヤマハッカも同じシソ科でちょっとづつ
似ていて紛らわしい感じです。


ヤブラン(ユリ科)


オケラ(キク科)


ノシラン(ユリ科)


ギンリョウソウモドキ/アキノギンリョウソウ(ツツジ科)
☆ギンリョウソウモドキを見たのは初めてと思います。
写真等で見た通り、(春の)ギンリョウソウよりも深くうなだれて
いるのが印象的でした。


アオバハゴロモの幼虫
☆アオバハゴロモという小さな蛾?は
見かけたことがありますが・・
一見すると、「葉に付いた糸くずを丸めたもの」。
生物にさえ見えません!


オオスズメバチ
☆季節柄、この森にもオオスズメバチやキイロスズメバチ
がたくさん飛んでいました。
「スズメバチも森の重要な生き物です、人間が彼らの領域に
お邪魔している、ということを忘れない様に。
退治しようとか、振り払ったりせず、まずは刺激しないで。」と、橋本先生より
お話がありました。


鳥、虫、樹木、植物、それぞれの関連で森が営まれていることを
あらためて考えました。


三田の山が一望の展望所には、解りやすい俯瞰図が設置されていました。
眺望を楽しみながら、お昼ご飯を食べました。

*お昼からは、樹木調査(モニタリング)をしました。


1、調べる範囲を決める
班ごとに10m×10mの面積枠をロープで囲いました。(斜面の土地もあり)
2、・樹木の高さを測高棒という伸縮性の道具で測りました。
木の頭頂部は他の木と重なり合って判りにくいので、
斜面に上がって棒のトップを確認しました。
3、樹木の太さ
測定者が地面から1.3mの高さの周囲をメジャーで測りました。
4、木の茂り方(植被率) ⦅・・・テントでいうところの投影面積でしょうか。⦆
林内で樹木が茂る過ぎると、林床に日の光が届きにくくなることから、
落葉樹、照葉樹の茂り方を調べることで、林の中での光の様子が判ります。
その林では何の樹種が優勢なのか、も知ることが出来ます。


調べた木にはマークを貼りました。
広葉樹と照葉樹の影響・・今まで深く考えたことはありませんでした。


☆ブイブイの森は、街の中に残された自然域です。
過去には農地(田畑)であったことが推測される植物の名残りが
見られたリ、溜め池も存在しますが、
近年は、モウソウチクや笹他、繁殖が旺盛な植物
により、生態系が単純化してしまう傾向にあることが
解りました。
今日は一定の面積にどの様な樹木があるのかを調べましたが、
今までと違った目線で森を見始める、良い機会になりました。
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