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Depok車庫訪問2

2016年02月02日 23時25分36秒 | インドネシア
先日の続きで、今回もDepok車庫訪問についてですが、留置線からさらに奥へ行くと最終の第5陣で運ばれた元南武線のナハH12,34,39が洗浄線で整備中で、私がDepok車庫を訪問する3日ぐらい前までは赤鬼にはなっておらずオリジナルのままの姿のようでしたが、私が訪問した1月18日には3編成ともに残念ながら赤鬼化されてしまいました。


当然のように前面には新たに南武色の帯が貼られていたのですが、ナハH34の山側のサイドの帯はなぜかKCJ色化されており、海側についても一部がKCJ色化されビックリしました。
先日も報告しましたとおりDepok車庫幹部の話としては検査時期を待たずに1月中に約100両全ての南武色の帯を全てKCJ色に変更する予定と述べており、この時点でいくらなんでもあと10日間で帯を変更するのは無理ではないかと思っていましたが、現時点で急速的な変更は無理なようであったものの第5陣のナハH12,34,39に加えて11がKCJ色化されており、元南武線計20編成中4編成がKCJ色化されているようです。
下の写真はちょっとわかりづらいですが、ナハH34の編成で、前面が南武色、サイドの帯がKCJ色化されており、18日の時点では残りのナハH12と39は前面・サイドの帯ともに南武色でした。


洗浄線から再び留置線に戻ってみると、元南武線の編成を探してみたのですが、私がDepok駅から車庫まで乗せてもらったナハH8+7の10連以外にナハH4+2の10連が留置されていました。
平成元年に南武線初の205系として登場した編成で、それぞれの中間車のMM'は不幸にも中原区内の検査時に引き起こした事故によって元来のMM'は使用不可能な状態に陥り、元山手の車両に交換されてしまいましたが、新天地のジャカルタに移ってからもそのままの編成で活躍し、南武第1陣同士が編成を組んでいます。
また、行先表示と種別のところをちょっといじらせてもらい、南武線では幻で終わってしまった行先表示が「快速川崎」、種別も「快速」にして、1人でこの姿を堪能させていただきましたが、南武線で実際にこのような姿を見れたならばきっと感動していたのではないかとあらためて感じておりました。


車内に入ってみると、今のところ元南武線の編成にはKCJ特有の広告モニターが取り付けられておらず、JR時代そのままの姿ではありますが、自動音声による車内案内の装置が設置されているようです。
また、今回の訪問で気がついたのは、自動音声に引き続き、全ての車掌がドアの開閉時に独自にインドネシア語で「ドアが開きます・ドアが閉まります」、「すぐにドアが開きます・すぐにドアが閉まります」または「ドアが開きますのでご注意ください・ドアが閉まりますのでご注意ください」と案内がバラバラで統一されておらず、車掌によっては英語で「ホームとのギャップにご注意ください」と案内する方もおり、聞いていて面白いものがあります。


こちらの編成はDepok駅から車庫まで乗車させていただいたナハH8+7の10連です。元南武線の編成では第5陣の3編成分は前面・サイドの幕ともに抜かれており、これ以外の編成も前面の幕が抜かれているものが多くありますが、おそらくKCJでは日本語の幕を乗客に見られたくないことがうかがえます。


場所を移動してみるとナハH43+38の12連が居りましたが、こちらは幕ありの編成ということで、KCJに対しては何の恨みもないのですが、ちょっといじらせてもらい、私の好きな「快速川崎」にさせてもらいましたが、この編成が運用に入った時には幕が変えられてしまったようで、「快速川崎」は残念ながら見れませんでした。やはり、日本語の行先が表示されていると運転士がすぐに変えているようです。


こちらは整備中のナハH39で、南武線で最後のオリジナル顔編成ということで73系のヘッドマークを付けた編成ですが、赤鬼+南武色の姿もこの日を最後に翌19日にはサイドの帯の一部がKCJ色に変更されてしまいました。できれば南武色のまま、ここジャカルタにおいても73系のヘッドマークを付けて1ヶ月ぐらいは南武線とKCJ共同企画の第2弾コラボレーションということで運用に入ってくれることを願っておりましたが、今後、73系のヘッドマークを付けて走ってくれるのか、あまり期待できないかもしれません。ヘッドマークを付けて走ってくれたならばすぐに航空券を手配して行きたいところですがね。


ここまでが18日の状況でしたが、Depok車庫内での撮影申請書に17日から19日のうちのいずれかの1日で2時間程度撮影させていただきたいということで申請していたところ、許可証には「tanggal 18 dan 19」(18日と19日)と書かれており、「atau」(または)ではなく、「dan」(と)と書かれていましたので、それに乗じて19日もDepok車庫に入り撮影させていただきました。
気になっていた洗浄線に行ってみると、引き続きナハH12,34,39の編成が整備中であり、昨日は南武色であったナハH12がKCJ色に変更されており、34についても前面の帯がKCJ色に変更され、2編成が僅かな時間でKCJ色へと簡単に変更されました。


その後、洗浄線にナハH39が入線し、サイドの帯の一部がKCJ色に変更されていましたが、現在ではこの編成もKCJ色化が終了しているようです。
南武色からKCJ色への変更は1編成あたり1日もあれば終わってしまうようですので、確かにDepok車庫幹部の言っていたように1月内に全ての南武色をKCJ色に変更するというのも可能だったのかもしれませんが、1月内に全ての変更は無理にしても、もしかすると2月もしくは3月には終了してしまうのかもしれません。南武線ファンとしては数本でよいから残してほしいところですが、今後、どのような展開になるのか気になるところです。


19日は東急の8000系で初めてKCJ色化された8007Fの試運転がDepok~Manggarai~Bogor~Depokとあったようなのですが、私はというとその試運転の撮影より元南武線の205系の撮影を優先するということで、Depok車庫内で撮影していたところ、その8007Fが帰ってきました。
この時点で8003Fも検査入場中ということで、今後、こちらの編成もKCJ色化されるようですが、8039Fについては車籍があるものの部品取りとして供出されているようですので復帰は難しいのかもしれません。


ということでDepok車庫訪問の様子についてお伝えしましたが、次回はCikini駅での撮影について簡単に報告したいと思います。

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