蝉の抜け殻を見つけて
毎年この時期になると我が家の庭のあちこちにせみの抜け殻を見つけます。 今年も葉蘭のうらにしっかりしがみついている抜け殻を見つけました。 |
今迄ず~と空蝉の文字からなんとなく現世の儚さの象徴のように感じ、それにしてもよくもまあこんなに綺麗な抜け殻を残して飛び立つものだと感心もしていました。 でも今年は全く違った感想を持ちました。 毎朝この蒸し暑さをさらに増長させるようなエネルギッシュな「せみの大合唱」を聞きながらせみの一生に思いを馳せてみたのです。 幼虫として長い長い地下生活を経て脱皮し、羽を得て飛び立ち、幼虫期間に比べれば短い短い成虫の期間を思いっきり自由に過ごして終わる。 なかなか素敵な生き方のように思えてきたのです。 人間だって色々なしがらみの中で長い長い期間を生きているけれどある時それらの制約から解放されて自由な時を持つことができるのかも知れない。 そんな風に考えると加齢する先には、今迄とは違う自由な生き方も可能なのかもしれないと・・・・・ |