真っ白な原稿の上で、俺は爪を切った。

漫画家 施川ユウキのブログ

慣れない礼服で始終落ち着かず、「山岡士郎のコスプレしてる気分だ」と言うと、新郎は笑った。

2007年11月14日 16時54分09秒 | Weblog

先日、友人の結婚式に出席する為日帰りで地元へ行って来た。
日取りは随分前から知らされていたのだが、例によってギリギリにならないと動かない性格なので式の二日前にマルイで礼服を買う。「10万もあれば足りるだろう」と万札10枚握って挑み、本当に10万掛かって萎える。靴、シャツ、ベルト等一通り揃えたんだが、ネクタイ一本8700円とか中国で大量生産してるんだろうに一体どういう産業構造しているのかと。こういう服飾系アイテムって掛けた金額に比例して「大人としてちゃんとしてるぜ」感を得られるので、わざわざディスカウントする必要が無いのだろう。不安に付け込んだ商売だ。
ファッションはコミュニケーションのひとつだから、きっとここにコストを掛けられる人はそれだけ高い社交性を備えているのだろう。ただ、どの程度掛けられるのかという支出の配分具合は、本人の元々の資質だけでなく職種やそれによって強いられるライフスタイルも強く影響しているのではないかと思う。自分の場合ほとんど人に会う必要の無い仕事をしているので、服装に金を掛けても効率が悪い。というかそもそも「しっかりした服装だから、面白い漫画を描きそうだ」とは思われないだろうし。もっとも、普段からあまり出掛ける事の無い人間なので殊更仕事のせいにしても説得力は無いのだけど。根っからの人付き合いの悪さが資質となって、結果的に「服装に金を掛ける必要の無いライフスタイル」を獲得した、という見方をした方が正しい気がする。ようするに「夢が叶った」という良い話だ。

僕がユニクロや無印から卒業できない言い訳はいいとして結婚式の話なんだが、ご祝儀に必要なピン札が手元が無いことに前日の夜に気付く。日曜は銀行もやってないし、ここはATMから引き当てるしかないと近所のイトーヨーカドーへ。新幹線代含んだ5万円下ろすもどうにも薄汚れた紙幣ばかり。手元にあった万札と合わせた中から折り目の無い三枚を選んで、ウェットティッシュで汚れを取りやかんアイロンで伸ばす。「そう言えば、アイロン当てるとホログラムが壊れると聞いた事が…」と慌てて確認するも、旧札でホログラム自体が無かった。…まあ、いい。

結婚について語るエントリにしようと目論んでたのだが、何だかんだ書いてる内に疲れてしまったのでバッサリと端折ります。
とにかく素晴らしい結婚式でした。おめでとう!