ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第 239号、学力低下教師の見本

2006年08月22日 | 教育関係
第 239号、学力低下教師の見本

 2006年08月20日の朝日新聞の声欄に次の投書が載っていました。

         記

 刺激に満ちた放送大学受講(高校教員I・N。栃木県野木町、53
歳)

 私は8月上、中旬に放送大学の面接授業を受講した。ペ・ヨンジ
ュンさんの影響で、韓国語を2年前からテレビで学んでいる。この
春からは放送大学の放送授業も受けてきた。そして、韓国語を母語
とする先生に直接教えてもらう機会を得たのだ。

 2時間15分の授業を5コマ受けた。受講生は男女半々で、20代か
ら70代までの15人前後。誰もが真剣で、私語は聞こえず、居眠りす
る人などもちろんいない。先生の一語一語を聞き漏らすまいと、み
な必死で取り組んでいた。

 普段は教える側の私も教わる側に戻り、楽しく受講した。そして
思った。学校数育も本来、このようにあるべきではないのか、と。

 振り返って今日、学習意欲に欠け、理由がないのに欠席する生徒
が学校でまま見受けられる。これでは学力は定着しない。本人にも
マイナスと思われるが、多くはそのまま卒業していく。働く意思の
乏しいニートや、低収入の職しか得られないワーキングプアが生ま
れている。

 放送大学での受講は刺激に満ちていた。(引用終わり)

 この投書は、放送大学での授業の様子(とくに生徒の態度)と自
分の高校での授業の様子(同)とを比較しています。そして、それ
だけです。

 この違いがどこから来たのか、これこそ考えるべきなのに、それ
は考えていません。少なくとも書いてありません。そして、自分の
学校の授業を改善するために今後自分はどうするつもりなのかも書
いていません。

 高校教師でもこのレベルなのでしょうか。まあ、考えてみれば、
予想できたことです。

 なぜこうなったのでしょうか。大学でしかるべき教育を受けてこ
なかったからだと思います。つまり大学教員の学力が低下しており
、熱意がないからだと思います。

 そのために、学問とは何かも分からないまま、学問する方法の練
習もしないで、単位だけ取って教員の免状を取得したのでしょう。

 教師になってからは、こういう教師を指導するのはまずは校長の
仕事です。次いで教育長の仕事でしょう。教育長の仕事には校長の
指導もあると思います。最後に、こういう指導力と熱意のある教育
長を任命するのは県知事の仕事だと思います。

 栃木県では知事も教育長もやる気と見識と指導力がないのでしょ
う。わが静岡県でも同じです。


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