ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第260号、論争の鑑賞法

2007年03月09日 | その他
教育の広場、第260号、論争の鑑賞法

 たしかにこのブログにはかなり論争があり、面白いと思います。
しかし、論争を鑑賞する(言葉が少し悪いかもしれませんがお許し
ください)場合、論争の内容だけに着目している方が多いと思いま
すが、その形式に着目するという鑑賞法もあります。

 それは、司会のあり方と論争の内容との関係に着目するという態
度のことです。

 このブログですと、Aさんが司会者ですが、Aさんは論争の一方
の当事者になることも多いです。その2つのあり方をどう意識し、
どう使い分けているか。それが論争のレベルとどう関係しているか
、ということを見るのです。

 Aさんの場合は特別な理論があって行動しているとは思えません
が、まあこれまでの経験の中で自然に身についた態度で両者を使い
分けているようです。別に下手という程のことはありませんが、特
に優秀という程でもないと思います。

 これは大学などのゼミでも同じで、教師が司会者を兼ねながら意
見も言う場合がそれに当たります。残念ながら、ほとんどの教師は
この問題についての自覚がなく、経験的に振る舞っています。自分
の立場を利用して自説を押し通そうとする人も少なくありません。

 たまには自覚のある教師もいます。東芝の常務か何かをした森健
一さんという人が昔、朝日新聞に書いていました。東大の工学部で
、先生が「討論の3原則」を定めて学生に討論を奨励したが、それ
がとてもよかったので、自分も東芝でキャップになった時、それを
実行した、という話でした。

 私自身、司会者のあり方と発言者の態度の問題では随分失敗もし
、その認識論的根拠について考えたものです。

 (これも或るブログへのコメントです)

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