ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第79号、偽装教授を見破る方法

2006年01月06日 | 教育関係
教育の広場、第79号、偽装教授を見破る方法

 昨年(2001年)の秋に偽装牛肉の問題が発覚しました。それ以来
、その他の食品でも偽装食品が広く出回っているということが知ら
れて、問題になっています。

 こんな事は多くの人の気づいていた事だと思います。それが行政
によって明確な証拠で確認されただけだと思います。

 しかし、もう少し広く世界を見てみますと、偽装、つまりニセ物
を使って他人を騙すということは他の事でもよくあることだと思い
ます。それが食べ物に関して確認されたから大きな問題になったの
でしょうか。

 食べ物以外でも偽装はやはり困ると思います。その困る偽装の一
つに大学教授の偽装があると思います。

 選挙などで学歴詐称というのがありましたが、これはそれではな
く、形式的には教授会で正式に承認された教授なのだが、その能力
と実績において教授の資格のない人のことです。

 既にどこかで述べたと思いますが、私の経験からの推測によりま
すと、大学教員は次のように分けられます。2割が精神異常者、6
割が学力低下教授、次の15%が凡人、最後の5%が本当の教授、で
す。

 今は大学も大衆化していますから、凡人までは一応認めるとしま
すと、8割が偽装教授となります。

 もう一つお断りしておきますと、ここで「偽装教授」というのは
「自分の専門の実力がない」教授という意味です。「専門バカ」と
いう言葉があり、それは「専門のことは詳しいがそれ以外の事は何
も知らない人」という意味だと思いますが、そういう教授のことで
はありません。

 私は「大学教授は専門バカで結構」と考えている者です。自分の
仕事としている専門で優秀ならそれ以外の事を他人がどうこう言う
べきではないと思います。私の問題にしているのは、自分の専門で
の能力の無い教授が沢山いるということなのです。

 では、その偽装教授を見分けるにはどうしたら好いのでしょうか
。その1つのメルクマール(徴表)は自著の数です。私見では、助
教授は最低自著を1冊、教授は最低3冊出していなければならない
と思います。しかしこの条件を満たしていない教授が沢山いるので
す。

 最近は大学の情報公開も進んできました。それを使って調べるこ
とができます。ここで注意するべきは、教員の業績欄に「主な業績
」とある場合です。「主な」というと「他にもある」と考えるのが
普通ですが、「主な業績」が自著3冊以下の人は、それが「全ての
業績」と思って間違いありません。偽装教授はこういう風に言葉で
も「偽装」をしているのです。

 この他には、書店(例えば紀伊国屋)のHPで著者名を入れて検
索することも出来ます。これも完全ではありませんが、両方でほぼ
全容が分かります。

 一国の文化と教養を決める根本は大学のレベルだと思います。大
学教授をしっかり監視して、偽装教授を追及するべきだと思います


 5月19日付けの朝日新聞によると、医療過誤訴訟で罷り通ってい
る不可解な鑑定書について、法廷外で市民が「鑑定する」動きがあ
るそうです。鑑定人や裁判官の実名を挙げて検証しているそうで
す。

 大学教授の研究と教育の実績についても市民が「鑑定する」権利
があると思います。これを「文部科学省がやってくれないかな」と
待っているような腰抜け国民にはいつまでたっても好い教育は受け
られないと思います。市民の活動によってこそ民主国家の教育は向
上していくのだと思います。

(2002年05月26日発行)