ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場 第 202号   私の自治会長(その2)

2005年06月11日 | サ行
     202、私の自治会長(02、自治会長会議の改革)

 自治会長の仕事は対内的なものと対外的なものとに二分できます。

 対内的なものとは自治会単位で、あるいは隣の自治会と共同で行ういろいろな行事を例年どおりしっかり行うことです。

 私は特に宗教行事について、その謂われや行事の内容を良くは知らなかったので、人々に聞いたりして、それを文書にまとめ、はっきりさせました。地元の人でも必ずしも良くは知らない人もいて、はっきりしたことは喜ばれました。

 しかし、私が特にがんばったのは対外的な仕事です。この点では、これまでの自治会長がほとんど自治会長会議とか小中学校の後援会とかで聞いてきたことを皆に知らせるだけだったのに対して、私はその会議自体で発言し、質問し、要望を出しもしたからです。

 特に問題なのは、自治会長会議が本来は41人の自治会長の会議であるはずなのに、事実上は役場の下部機関になり下っていることです。招集は町長名できますし、町の三役と教育長が上座(前)に座って会議の一部始終を監視しています。その間に座った会長(自治会長会の会長)はまるでイラクの武装組織に捕らえられた人質のように見えました。

 私はこれを直そうと思って、同じ地区の数人の自治会長と親しくなったのを機に、地区の5人で提案をすることになりました。それは以下の通りです。

    記(自治会長会議のあり方についての提案)

 1、自治会長会議の任務について次の2点を確認したい。

 ① 自治会長会議の第1の仕事は、41人の自治会長だけで、互いの情報を交換し、それぞれの自治会の抱えている問題を出し合って話し合い、又引佐町全体の問題とかを考え、議論することである。

 ② その第2の仕事は、役場、商工会、国際交流協会、JA〔農協〕、教育委員会、学校などの他の団体との協議や話し合いである。これは会長を通して行うという方法と、先方の代表者に来てもらって話し合うという方法の2つがある。

 2、会場設定は、41人の自治会長が車座になるとかロの字型になって座るようにした方が趣旨に叶っている。椅子でも好いが、床に座る方式でも好いと思う。部屋の広さもマイクを使わなくても話し合える程度の部屋にするべきであろう。

 3、当面の具体案としては、12月の第3回自治会長会議を2部構成にして、「役場との協議」の後に、「自治会長だけの会合」を持つようにする。

 4、自治会長会の開催時間は、これまでは月曜日(週日)の午後であったが、経営者やサラリーマンの自治会長が増えることを考え、ゆくゆくは土曜日の夜に移していくべきではなかろうか。

 この提案は討議されましたが、会長のリーダーシップでその日は初めからロの字型に座り、2部構成にすることになりました。前半で町の三役は退席しました。つまり提案の2と3は初めから実現してしまったわけです。

 その日の会議はとても活発で、次から次へと発言が相次ぎました。会議の後、みな興奮気味でした。後で会長と電話で話した時、私が「引佐町の会議であんな活発な会議がこれまでにあったのか?」と聞いたら、会長は「あんなの初めてだよ」と答えていました。

 しかし、会議で出来るのはここまででした。私はメールなどを使って、町長その他に要望を出しました。その顛末については次回に報告します。

 (2005年06月07日発行)