晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『ムネオ流マラソン術』

2008-08-11 19:42:09 | Weblog
 先週の週末は雨で走れなかった。しかし、今週は快晴のうえ、気温も25℃位で真夏のこの時期にしては非常に涼しい天候であった。青空に誘われ、白石サイクリングロードをはずれ、厚別川の川岸の遊歩道を清田まで往復ランニング。



 ランナー待望の書? 『ムネオ流マラソン術 仕事人間でも走れる42.195km』(鈴木宗男著 講談社 2008年刊)を2時間一気読み。

 著者は、冒頭で「私は常々、人生とマラソンはよく似ているものだと思っています。」と述べる。

 ハウ・トゥ・マラソンの本は走りの専門家により巷にはあまた出版されている。ムネオ流というのは、そこに鈴木宗男氏の人生そのものが描かれているからである。

 タレントや政治家が、ホノルルマラソンや24時間テレビのために、売名行為で走ることはよくある。この本を読んで感動するのは、鈴木宗男氏が、本気で走っているからである。60歳という年齢、1年以上も拘置所に入れられ、胃がんの手術を受け、そして現在も寝る間も惜しんで走り回りながら、時間を作ってトレーニングしているそのポジティブな姿が心を打つのである。

 また、章ごとに、日本陸連「ランニングクリニック」鈴木彰講師のトレーニング・アドバイスも非常にいい。

 政治家鈴木宗男氏が、刑事被告人で判決次第では塀の内側の人になりかねない人であることは今も事実である。自民党の中枢で権力側にいた時にかなりのことをやっていたことは本人も認めている。

 ただ、バッシング以後のニュー鈴木宗男氏は、大衆政治家として一から生まれ変わったことも事実ではないか。コイズミ改革に真正面から抵抗した結果の犠牲者である。小泉改革の結果が、現在の格差社会であることからも、鈴木氏の主張には一定の正しさがあったと思う。



 北京五輪開幕。新聞紙面、テレビ番組はオリンピック一色。必然的に他の情報のスペースが減る。このようなときにもっと大事な事が水面下で進む傾向がある。ニュースの断片に気を付けようと思う。

 それにしても「ニッポン!、ニッポン!」の絶叫、連呼には初日から食傷してしまった。有名な人気選手に「これでもか、これでもか」とプレッシャーを与えているのは、まるでその選手があえて好成績を出さないように仕向けているようである。

 サッカーも谷も野口も、マスコミの犠牲として潰れていった。

 こつこつと努力を積重ねたあまり有名ではない選手が密かに好成績を収めることを期待したい。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気鋭の論客 中島岳志 フォ... | トップ | 『偽善エコロジー』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事