晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

お月見の夜に

2010-09-22 21:07:48 | Weblog
 今夜は、十五夜さんです。月に傘がかかっていました。明日は、雨でしょうか。

 明日は、秋分の日。暑さ寒さも彼岸までとは、全くその通りです。急に寒くなりました。

 明日は、月見そばでも食べようかな。



 『誰が日本を支配するのか!? 政治とメディア』(佐藤優+魚住昭責任編集 マガジンハウス 2010年刊)

 『誰が日本を支配するのか!? 検察と正義』、『誰が日本を支配するのか!? 沖縄と国家統合』からなる3部作です。

 所用で帰釧することになり、JR車内で読もうと購入。噂の真相的な読み飛ばして楽しいが、比較的寿命の短い本です。しかし、何年か跡にもう一度読もうとは思うほど中身のある本ではありません。乗車時間3時間半程度で丁度一冊が一気に読めるほど楽しい本です。

 釧路行きで読んだ『政治とメディア』で、印象に残ったことをメモします。

 佐藤優氏の捉える菅首相の思想は、

 「暴力は嫌いで、新左翼でも民青でもない。ヒューマニズム、市民社会論です。」

 「日本の社会民主主義の基本形は労農派マルクス主義です。その正統な後継者である社会主義協会によって社会党から追い出された江田三郎、そして父の想いを継承した江田五月の流れを汲む社会民主連合の系譜に連なる人です。」
 
 「市民運動の発想で個を動員して束ね、能力に応じて役割を果たす。束ねた集団に対して超越的な価値や目標を提示し、そこへ向けて動き始めたらもうファシズムです。ファシズムとの距離が意外と近いことだけは留意しておいたほうがいい。」

 ファシズムと近いという点は、重要な分析だと思います。私は、仙石官房長官の方が、権力を持つと危ないタイプに見えます。

 佐藤氏に倣って、私が仙石氏を評すれば、

 「学生時代は、造反有利の毛沢東主義者でした。」

 東大を中退して弁護士資格を得た後も「文化大革命のような思想運動を創出してこの国を変えなければならない。」
「正義のためには、反対派の粛清も止むを得ない。」今のテーマは、小沢派の殲滅だ。

 腹に一物、持っているように見えます。私は、今の無色透明な政治家たちの中にあって、かなり希少な存在と思います。



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