へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

浮世離れした国

2010年09月12日 03時43分43秒 | Weblog
ここで言う「浮世」は「世界」のことで、民主党の代表選びや、それに関する有権者の声などを聞いていると、「世界情勢がどうなっているかわかっているの?」と言いたくなってしまう。
かつて「アメリカがクシャミをすると日本は風邪を引く」と言われていたように、日本の経済に大きな影響力を持っていたアメリカでさえ、思うように景気回復が出来ていない現状を考えれば「景気回復を望む方が無理だ!」と考えるべきだろう。
円高に対する政府の対応にも批判が出ているのだが、ドルに対してだけでなく、ユーロに対してまで円高になっていては、政府や日銀がとる円高対策など「焼け石に水」程度の効き目しかなく、下手な円高対策などしようものなら「後でそのツケに泣く」のが関の山で、今は「じっと我慢をする」のが最善の策ではないだろうか。
菅総理もそのことに気が付いているのだろうが、代表選挙に小沢一郎が立候補し、「票集めの甘言」を弄していてはどうしようもなく、その上民意までが目先の利得(私利私欲)で右往左往しているのではどうしようもないだろう。
消費税問題にしても、日本では5%を10%にする程度の事で大騒ぎしているが、ヨーロッパでは「20%はあたり前」で、30%にもなる国がある事を考えれば、日本は「浮世離れした国」と言わざるを得ないだろう。
海外に出たがらない若者が増え、内向き思考の「そこそこの生活で満足する」と言う傾向は、「日本の弱体化」に拍車をかけることは確実で、その時になってあわてても「後の祭り」である。
今の日本を支えているのは、「過去に培った技術」などのおかげで、何時までも「過去の遺産」で持ちこたえる事は難しく、若い世代の頑張りに期待しなくてはいけないのだが、現実は厳しく、これから益々「浮世離れした国」になって行くのではないだろうか。
「ウサギと亀」と同じように、気が付いたら、遥か先に言っていたはずのウサギ(日本)が、「亀(中国・インドなどの新興国)に追い越されていた」と言うのが現在の姿なのだが、実は「亀がウサギに変わっていた」と言う事実に気が付いていないのである。
更に困った事には、亀からウサギに変わっても「亀の性質は受け継いでいる」と言う事で、日本のように「ここらでちょいと一眠り」などと言う悠長な事はしてくれそうもなく、その差は益々広がってしまうだろう。
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