へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

「魚は骨が有るから嫌だ!」

2010年03月25日 04時02分38秒 | Weblog
あるスーパーの鮮魚売り場での話しだが、お母さんと買い物に来ていた小学校低学年と思しき男の子が言っていた言葉で、その後の言葉に驚いてしまった。
お母さんはアジかサバを買おうとしていたようなのだが、子供は「僕はこの方が好きだよ!」と言って手に取ったのはマグロの刺身なのだが、お母さんが「それも魚だよ」と言うとその子は「エッ?ウソー!」と言うのである。
更にお母さんが「これも魚だよ」とカジキの切り身を指差すと、まるで「信じられない」と言うような顔をしていたのだが、最近はこのような子供が増えているらしい。
しかしながら、振り返ってみると「カブトムシは何所で取れますか?」と言う質問に「デパート」と答えた子供がいたように、時代に変化とともに「本当の姿を知らない」と言う人は確実に増えてゆくであろう。
「時代が変わってしまったので仕方ない」と言う人もいるだろうが、果たしてそれが良い事かどうかはいささか疑わしく思えてならないのであるが、これはインターネットが発達した事による「情報化社会」にも同じことが言えるのではないだろうか。
インターネットの発達で世界中の出来事が瞬時にわかるようにはなったのだが、どんなにインターネットが発達したとしても、発信されてくる情報は「情報発信者が見た現場の一断面(切り身)」でしかなく、「百聞は一見にしかず」と大差ないのである。
このため、最近の風潮として「いいとこ取り」と言う感じの考え方が幅を利かせ、それ以外の部分は「邪魔者」あるいは「存在そのものを無視」と言う感じで扱われがちなのだが、現実には「切り身が海を泳いでいるのではない」と言うことを忘れてはならず、「邪魔者なしではいいとこは成り立たない」のである。
「郵政の民営化」などはこの代表的なもので、今回預け入れ限度額が2千万に増額される事になるらしいのだが、これに対して銀行業界が危機感を募らせているが、それなら「銀行も過疎地の人を相手にしろ」と言いたいが、現実には「採算が取れない」と言う理由で取り合おうとしないのだから勝手な話である。
これは「NHKと民放」の関係とも似ており、同じ土俵の上で比べること自体がおかしいのであるが、「いいとこ取り」ばかり考える人には話しても無駄であろう。
コメント
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