へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

心配していた事が現実の問題に

2008年02月19日 02時55分16秒 | Weblog
ブラジルから輸入する鉄鉱石の価格が大幅に引き揚げれてしなった。
主な原因は「旺盛な中国の需要増大」らしいのだが、そればかりとは言えないと思う。
根底には、「原油高騰や穀物価格の高騰」と言うものが有るはずで、ドミノ倒しのように次々に波及しなければ良いのだが、中国やインドなどの新興国の発展次第によっては、あらゆる物に影響を与えるはずである。
日本の場合は、殆ど「マイナスの影響」ばかりになる可能性があるだろう。
何故なら、原油・天然ガスなどのエネルギーや、鉄鉱石を始めとする工業原材料ばかりではなく、62%を海外に依存している食料の値上がりなどに対応する手段が無いと言う事に加えて、輸出の花形と言われる自動車にしても、原材料の値上がりを「製品の価格に転嫁」することは難しいのではないだろうか?。
国内の需要にしても、「物価だけが上昇して、賃金が上がらない」と言う、変則的なインフレでは、需要の増加などとても期待することは出来ないだろう。
この事は、輸出先の国でも同じではあるだろうが、資源や余剰農産物を持つ国は話が違ってくる。
資源や余剰農産物の需要は、「増える事はあっても減る事は無い」と言っても過言ではなく、その価格も「上がる事はあっても下がる事はない」と言う状態なので、「資源少国」日本とは大きく違う所である。
国会で下らない論争をしている間にも、刻々と国際情勢は変化している。
この事に、国会ばかりでなく、国民も気が付かなければ、取り返しの付かない事になりかねない。
燃料の残りが少なくなった飛行機と同じで、いかに上手く不時着するかが大切な事で、現状のように飛び続け様などと言う事は考えてはいけないのである。
最近の物価上昇は、「輸入価格の高騰」と言う「外部要因」から来るものなので、「賃金の上昇」と言う事は望み薄と言わざるを得ない。
輸出関連の「業績の良い一部の企業」が賃上げをしたとしても「焼け石に水」程度の効果しか期待は出来ないだろう。
悪あがきなどせずに、覚悟を決めた方が気が楽だと思うのだが・・・・。
コメント
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