初言 西冷印社 劉江 日本空海大師入唐１２０６周年を迎えることに当たり、静慈圓画展が浙
江西湖美術館で厳かに催されると同時に、展覧作品集もそれに合わせ
て発表なされることは中日文化交流の中では大変意義のあることであります。
中国と日本との往来の源流は深いものであります。取り分け、
唐の時代に入ってから、両国の関係は尤も密接な関係になりました。
日本はかって『遣隋使』と『遣唐使』を派遣し、中国での勉強と交流
を通じて、中国の政治、思想、宗教と文化を大量に吸収したことはい
うまでもない歴史事実となっております。今日に至っても、遣唐使の
阿倍仲麻呂は広く人人に知られていますが、文化交流の深さ、広さと
その後の時代にもたらす影響から言わしますと、同時代の空海大師は
第一人者に属すべきだと思っています。
日本高野山大学名誉教授の静慈圓先生は青年時代から中国の詩と
詞に濃厚な興味をお持ち始められましたと同時に、中国の思想、文
化にも注意をされました。中日国交正常化後、静慈圓先生は近距離
的に中国文化を理解することが出来るようになりました。
１９８４年、空海大師を偲び、体験する活動にご参加されてから、
続けて、中国訪問を何回もなされ、距離２４００キロもある『空海
大師巡礼の路』を積極的に成し遂げなされました。中国で『空海
研究会』を成立され、空海大師と密教をテーマにした学術のシン
ポジウム９回も開かれました。そして、大勢な研究雑誌も出版され
ました。
私は静慈圓先生との付き合いはすでに３０年も経ちました。
先生の事業と多くの成果から、宗教のほかに、書道、古典文学
と典籍文献などの面に置いての学問もなかなか偉く、特に、空海
大師著作の影響力に対する研究は特殊な上、深いものであること
をよく分かることが出来ます。先生の学問の高度から言わします
と現在の日本人の学者の中でも屈指の方と言えます。
今回の静慈圓先生の書画展は静慈圓先生が近年以来、創作され
た２３０点あまりの作品を展示されています。日本人学者として
の伝統文化芸術に対する思いやりや熱心さをあらわされています。
展示会の円満と成功を謹んでお祝い申し上げます。
テープカットです。
天光軒満月さんが「空海」を披露しました。
西冷印社副社長 劉江先生と静慈圓先生
作品を拝見しました。
浙江省博物館で静慈圓先生の講演がありました。
入場者には
「紀念日本弘法大師空海入唐１２０６年」静慈圓作品集
「日本密教と中国文化」静慈圓著（中国語）
が配布されました。
中国の芸術新聞に
静慈圓先生の書画展の記事が掲載されていました。
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