地図上の道のうねりでもわかるように、峠への道はいよいよ急勾配になり、山の等高線を斜めに横切るように、うねうねと上っていった。
道のわきにちょっと広くなった場所を認めると、「囚人たちの仮監の跡なのかなあ。」などと想像をふくらませてあたりを見渡した。
今回も荷物は少なめに。他には背中にも少し背負っている程度。
ママチャリは国内一流メーカーのカワムラサイクルのもの。実は若いころは、カワムラのドロップハンドルの輪行車に乗っていて、網走の自転車店でカワムラのママチャリを見たときに、なつかしくなり購入したもの。二万円。2年間お世話になっている。
崖側から下を見下ろすと、上ってきた道が森の切れ目となって見えていた。
雲を抱いた山々も眼下に見えるようになってしまった。
雲を抱く山々と、高規格道路-旭川紋別道。
右手の赤い橋の高規格道路の反対側、左手にはJRの石北本線の線路が見える。このあたりも明治・大正頃の開業で、線路工事にはタコ部屋のタコ労働者が使われ、多くの犠牲者を出している。
息を切らして上っていると、『北見峠』の看板が。
峠は、もうすぐのようだ。
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