タカシのB級グルメ日記

2024高知市納涼花火大会

彦江製麺所

2010-10-31 00:00:01 | 讃岐饂飩

↑今はファミマに替わっているグリーンハウス昭和店跡地


いやあ、NAVIってホント、バカでしょう。
なんぼ初めてや、いうても神社の方(運河側)から行こうとさせるがですよ。
ココへ入って、どないすんねん、駐車場無いやんけ。
と、そんなNAVI君にだまされる私はボケかますしかありまへん。

なんせ、初めて来たのが2002年頃でしょうか、ブログを始める3,4年前から始めていた「饂飩遍路」
到達困難度200%と言われた、その難度の高さに恐れも知らず、旧国道11号線を今回と
同じように走って来て、シェルのGSとグリーンハウス昭和店を現認し奇跡的に
一発で現在の駐車場に辿り着いた記憶があります。

流石に丑三つ時、その駐車場は静まりかえり野良犬の足音さえ聞こえそうなほど。
外気温15℃、車の中は凄く寒いのですがエンジン停止で朝を待ちます。





行列の先頭に並んだ方は多分7時頃だったでしょうか、私が並んだ07:30で8番目です。
店に近づくとイリコ出汁の美味しそうな香りが漂って来ました、県内どこの饂飩店でも
店の廻りで漂う、この香りが讃岐の朝の風情なのでしょう。

中から奥さんが何処かに、電話する声が聞こえてきます、いや立ち聞き……です。

『すみません、もうお客さんが並んでて、早めに開けたいので、良かったら……』

電話から10分程で到着したのは佐久間の軽トラ。
天麩羅の配達をお願いしてたんですね。

そんな次第で本来の開店は08:30のところ08:00から最終日の営業開始です。






中央の流し前、おばちゃんが流麗な手捌きで〆た、ウドンを受け取ると右側に置いてあるテボで
温めます。

なんと美しい麺線でしょう、その色艶、重量感といい、流石にS級店の貫禄さえ感じます。






水道蛇口と同じ形のコックから熱い出汁をかけて「あつあつ」の完成です。

一口食べて思い出しました、初めて食べたのは確か夏だったのでしょう、麺の太さが違います
(因みに夏は若干細め、冬はどっしりが彦江の特徴とか)
あぁ、この太さゆえの「かみしめ」か……よし、今日から8020を目指そう!


(初訪問のおもひで)

未だセルフにも慣れず、デジカメも持たず、ただ漠然と美味しい噂を追いかけるだけの県外人は
その凛としたイリコ出汁のキレに、そして小麦粉の旨さ感じるぴちぴち麺に感動し
変なお愛想の無い讃岐の商売人に新鮮さを感じ、或いは少し距離を置き、ボーっとして
店の外に出たところで『アノー』と言う声に我に返った私は支払いを忘れて帰えるところでした。

そんな失敗も経験し「饂飩食い」のキャリアに成ろうと此処まで来た私ですが……
そうですか、この饂飩2玉が最後なんですね。

恐るべき さぬきうどん「麺地巡礼の巻」265ページで

「大きな看板を出す、大通りに店を移転する、などは、よいしょがいってできないんです」

という奥さん談が印象的だったのですが

店のロケーションに加え、S級の美味さが評判となり静かな住宅街が行列の絶えない状況を生んで
「如何ともしがたい」気持ちを、持ち続けていたのだろうと推測されます。
初めて来た時、雑草生えたる空き地の駐車場がこれだけ整備されながらも店の看板までは気が行かず
駐車マチをする車の整理に警備員まで雇う時代の変貌には
「押して知るべし」のことでありましょう。










しかし、この饂飩、このまま消え去るにはなんとも惜しい
オマージュであろうが、新が付こうが、なんとか宮武のように復活をと、願うのは私だけ
ではありますまい。



--shop data--

店名:彦江製麺所
所在:香川県坂出市横津町3-6-27
電話:0877-46-3562
営業:08:30~14:00(麺切れまで)
定休:日曜のみ
駐車:20台
舌代:¥240(大)

※平成22年10月30日、彦江廃業閉店




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。