功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

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『形手螳螂腿』

2008-02-04 23:50:39 | カンフー映画:傑作
形手螳螂腿/清帝密使/鶴形刀手螳螂腿
Death Duel of Kung Fu/Showdown of the Master Warriors
1979

▼正統派功夫スターである王道(ワン・タオ)は、ダブル主演の作品では足技ファイターとの共演が多い。そもそも彼が一躍ブレイクした『南拳北腿』からしてそうで、譚道良(タン・タオリャン)や本作でも共演している劉忠良(ジョン・リュウ)とは、幾度か一緒に共演している。

■反朝派の王道は政府の重役を暗殺するが、追っ手の韓鷹(イーグル・ハン!)によって仲間を皆殺しにされてしまう。韓鷹と因縁のあるらしい謎の風来坊・劉忠良(見たのが英語版だったので詳しい来歴は不明)が手助けをするが、深手を負った王道は倒れてしまった。そんな彼を助けたのは、以前出会った大和撫子だった。ところが、韓鷹の話を聞いていた劉忠良は、彼女が朝廷のスパイである事を知る。劉忠良は大和撫子に迫るものの、王道は「彼女は無実だ!」と譲らない。
そうこうしているうちに王道は韓鷹に負けて捕らえられてしまうが、他の反朝派のアジトを探るために釈放された。韓鷹へのリベンジを誓い修行に励む王道…一方、劉忠良は韓鷹の配下である鐘發と陳龍を撃破していたが、大和撫子の身に付けているペンダントにスパイである証拠があると睨み、再び彼女の元へとはせ参じた。大和撫子を倒し、ペンダントを入手した劉忠良は、王道へ事の真相を書いた手紙を残してその場を立ち去った。
真の敵が韓鷹であることを悟った王道は、韓鷹の仲間である陳耀林を倒し、劉忠良は韓鷹との決戦に赴いていた。激しい蹴り合いの間隙を縫って王道も参戦。三者三様の思いを胸に、荒野で激しい激突が繰り広げられるのだった。

▲この作品、もしかして韓国ロケ作品ではないだろうか?
脇役の格好があまり香港映画じゃ見慣れない姿だったり(韓国武打片などでよく見る、頭に丸い緑色のものを装備した帽子をかぶっている)、ジャッキーの羅維プロ作品で見た景色と良く似た背景があったり(『拳精』『成龍拳』などは韓国ロケが行われている)、そして韓鷹の出演など、そこはかとなく韓国ロケをしたのではないかと感じられる箇所が散見できる。
その韓鷹だが、本作でもキレのいい蹴り技をこれでもかと披露していた。恐らくは『南拳北腿』で王道たちを相手取った黄正利を意識しているのではないかと思われる。そういえば、『南拳北腿』も韓国ロケ作品だったし、そうすると本作はかなり『南拳北腿』を意識した作品にも思えてくるが…さて?
内容としてはハードボイルドタッチの渋いもので、脚本がショウブラ作品でお馴染みの倪匡(イ・クオン)だというところも見逃せない。武術指導が孟海(マン・ホイ)と錢月笙(チェン・ユーサン)なので、功夫アクションについても質は高い。王道・韓鷹も十分いい動きをしているが、劉忠良が珍しく両脚をフルに使ったアクションを見せているところが特筆か。
大和撫子が死んじゃうところがちょっと納得いかなかったが、それ以外は及第点以上。こっそり王道&劉忠良VS鐘發&陳龍というレアなのかそうじゃないのか微妙な顔合わせのバトルもあったりして、意外と満足できる良い作品でした。
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12 コメント

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韓国ロケ (fake)
2008-02-06 03:40:41
 ども!この映画間違いなく韓国ロケですよ。資本も韓国側から出ており、韓国でのタイトルは『清帝密使』といいます。他に台湾で『鶴形刀手螳螂腿』という題もありました。
韓国観光を楽しむ王道 (龍争こ門)
2008-02-06 20:36:58
fakeさんこんばんは!

>ども!この映画間違いなく韓国ロケですよ。
情報ありがとうございます!やっぱり韓国ロケだったんですね。韓国の資本が関わっているという事は、本作は香港・韓国の合作…なんでしょうか?
タイトルについては同様に追加しておきます。
韓国 (fake)
2008-02-10 04:44:34
 一口には説明しかねるのですが、『清帝密使』とい
う韓国映画と、『鶴形刀手螳螂腿』という台湾映画と、『形手螳螂腿』という香港映画だと思っている方がベターかな?

 全部同じ映画だし、今風に言えば合作映画ということで済んでしまうはずですが、当時の香港=台湾=韓国間における政治情勢が、それぞれを独立した映画としてそれぞれの国に帰属させてしまいました。

 当時の香港映画(製作実務面の主導した側という意味)は、資金は韓国、ついでに韓国ロケ、資金は台湾、ついでに台湾ロケという混血児がほとんどで、100%香港出資、香港ロケ、香港製作なんて映画はほとんど存在しません。

 便宜上の問題で香港映画にカテゴライズされたり、台湾映画だったり、韓国映画だったりするだけです。

 韓国の出資が多い場合と、台湾に製作プロを別に置いてある場合のみ、韓国や台湾でその国の映画扱いされているのです。ジャッキーの映画なんかもほとんどそう。
韓国観光で黄正利とハチあわせしてしまう劉忠良 (龍争こ門)
2008-02-10 21:51:30
fakeさんこんばんは!

>当時の香港=台湾=韓国間における政治情勢が、それぞれを独立した映画としてそれぞれの国に帰属させてしまいました。
>100%香港出資、香港ロケ、香港製作なんて映画はほとんど存在しません。
>便宜上の問題で香港映画にカテゴライズされたり、台湾映画だったり、韓国映画だったりするだけです。
解説どうもありがとうございます!
確かに香港映画とカテゴリされている作品が明らかに台湾製だったり韓国ロケだったりするのは、そういった事情も絡んでいたんですね…勉強になりました。
ちなみにジャッキーの羅維プロ作品は台湾映画でしたが、韓国ロケも混ざっていると知ったのはfakeさんサイトを見たのがきっかけでした。
あの・・・ (fake)
2008-02-13 04:19:26
 先週メール送ったんですけど届いてますか?龍争こ門さんには以前も届かなかったので確認したいのです。届いているなら返事はいつでもいいんで、ここにでもその旨書き込んでおいて下さい。
返信 (龍争こ門)
2008-02-13 15:42:38
fakeさんこんにちは!

メールの件ですが、現在残っているメールの履歴にfakeさんの物は確認できませんでした。
少し前に最新のウイルスバスターを導入していたので、恐らく見逃してしまった可能性が高いです(申し訳ありません…)。
メールの件 (fake)
2008-02-14 14:23:00
さきほどメール再送しました。御手数ですが確認だけお願いします。返事はいつでも構いません。
メール (龍争こ門)
2008-02-15 21:23:36
fakeさんこんばんは!

メールの方、確認しました!
お返事は追って返させていただきます!
はじめまして! (ショーン)
2009-03-17 03:05:51
初めてコメントさせて頂きます。私もこの作品大好きで、スローモーションで王道の飛び蹴りがまともに韓鷹に当たるシーンは痛そうですがシビれます。
輸入モノのDVDは私もよく購入しますが英語が解らないのでストーリーは殆ど理解できていませんでした。しかし、こちらのブログを拝見させて頂いて事によって、ストーリーを把握する事ができた作品が幾つもありました。ありがとうございます。これからも度々お邪魔させて頂こうと思っておりますので今後とも宜しくお願い致します。
因みに私も最近カンフー映画関連のブログを始めたのですが、もし宜しかったら相互リンクお願い出来ないでしょうか?
私はカンフー映画についての知識はそれ程ありませので、情報交換といっても大してお役には立てないと思いますが、不都合でなければ宜しくお願い致します。
長文で失礼致しました。
返信です。 (龍争こ門)
2009-03-17 22:35:01
ショーンさん初めまして&こんばんは!

>私もこの作品大好きで、スローモーションで王道の飛び蹴りがまともに韓鷹に当たるシーンは痛そうですがシビれます。
韓鷹の蹴りはとても鋭くて格好良く、私も大好きですね。
ヘアースタイルにちょっと難有りですが(笑)、私は韓鷹のベスト・パフォーマンスだと思っています。あんな凄い開脚蹴りは他の作品でもそうそうお目にかかれません。

>しかし、こちらのブログを拝見させて頂いて事によって、ストーリーを把握する事ができた作品が幾つもありました。ありがとうございます。
いえいえ、私も英語が全然解らないタチでして、ビジュアル情報などで必死に作品の理解に努めています。なので台詞の多い武侠片なんかになると完全にお手上げ状態になってしまうのが困りものなのです(苦笑

相互リンクに関しましては了解しました。当ブログはリンクフリーですので、どうぞお気軽にリンクして下さい(当方からは既にリンク済みです)。コメントについても長文どんと来い!ですので、こちらこそ今後とも宜しくお願いします。

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