豊川市に本社がある会社の創業50周年記念式典に招待され出席した。来賓を含め１００名余の盛大な式典と祝賀パーティが催された。式典で印象に残ったのは、社長の顧客第一の経営理念を重視したしっかりした経営方針とその元気で明るい式辞。また、NO.2専務の自信に満ちた明晰な謝辞。NO.3取締役の大声で会場に鳴り響いた〔お願いします！〕〔ありがとうございました！〕のスピーチ前後の掛け声。特にこの掛け声はどうやら、常日頃、社内の朝会や会議の始まりと終わりに、会社のルールとして実践されていることと感じた。確かに、この掛け声は、スピーチや発表の前に実行するとその後は落ち着いて話せる良い習慣であると思う。東京から臨席した主賓は祝辞で、お互い二代目社長としてしっかりと経営協力して次の１００年、１５０年と生成発展できる企業になろう。また、名古屋の主賓の祝辞では創業５００年の羊羹の虎屋の社訓として、経営には『変えて良いこと、変えてはいけないことがある』未来永劫、変えてはいけないことは『お客様への感謝の心』である。経営手法や社員自身は多いに変えたり、変身しなければならないが、顧客第一の社訓は不変。表彰式の後の謝辞を各賞の代表が述べたが、皆さん挙って、伸び伸びと雄弁家が多かったのは、社長の日頃からの人材育成への強い意欲と実行の成果と見た。祝賀パーティも多彩な企画で出席者の満足の大きいものでった。１００年に一度とも言われる不況下にも、若く、驀進するイメージを彷彿とする当社に大いなる可能性を感じた一日であった。
