現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

忍冬(すいかずら)

2013-02-19 09:18:14 | 心の問題
「冬の西瓜」で「忍冬(すいかずら)」を思い出した。
「すいかずら」は、寒い冬を耐えて春先にひっそりと
白い花を咲かせる。茎葉や花は漢方で解熱・解毒に
用いられるそうな。

「忍冬」で検索すると、坂本冬美、古都清乃、湯原昌幸と
何曲かあるが、やはり 因幡晃(ちあき哲也作詩、杉本真人
作曲)が秀逸。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だって いつかこじれて 駄目になるより
恋の匂いさせずに そばにいたいわ

(中略)

忍ぶという字は難しい 心に刃(やいば)を乗せるのね
時々心が痛いのは 刃が暴れるせいなのね

もっと楽な生きかた してもいいのに
なぜか わざと淋しい道を選ぶのね

バカなのね、古いのね、死ぬまでひそかに 愛するなんて
だけど いとしい花なら すいかずら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんて“女”は、今どきいないでしょう。
おっと、この作詩 作曲 歌は みな男性。
“男”の願望か。だから流行(はや)らないね。


冬のすいか

2013-02-18 21:12:08 | 虚無僧日記
最近“果物離れ”が起きているそうな。“皮を剥くのが
めんどう”という理由らしい。

私も、ミカンやリンゴなど ほとんど食べなくなった。
もっとも、いただきモノだけを口にし、食べ物にお金を
払わない(払えない)虚無僧の私とては、贈答に適さない食材、
たとえばトマトなども、なかなか口にできなくなった。

昨年の夏は 一度も 西瓜(すいか)を 口にしなかった。
スイカは夏には“贈答用”にはなりにくい。重いし・・。

それが、最近ふと「スイカを食べたい」と思ったら、
Rさんがスイカを持ってきてくれた。希うと、すぐ
実現する不思議。

冬、熱病に苦しむ母親が「スイカを食べたい」というので
孝行息子が、雪の中、スイカを探しに旅に出たと いう
ような昔話があったっけ?。そんな話を思いだしながら
ありがたくいただく。

今は、一年中何でも買える。ネットで検索してみると、
【冬でも美味しいスイカ】高知県夜須産「ルナ・ピエナ」。
4~5千円。スイカは冬の「贈答用品」になっていた。

一方、冬の瓜「冬瓜(とうがん)」は、もともと夏の
野菜だが、冷暗所で保存しておけば冬までもち、冬の
温かい献立になっている。

2/18 NHK 録音の日

2013-02-18 20:38:26 | 虚無僧日記
2/18 朝 みぞれ、“晴れ男”の私としては、雨が
降ると ろくなことがない。今日はNHK録音の日。
これはヤバイ。

案の定、唇が腫れ、切れてヒリヒリする。歯茎も
腫れている。虫歯も痛みだした。尺八はスースー。
しかも、古典『松の寿』を箏の平塚芳朗氏の声域の
関係で、2尺(C)管でとのご指定。2尺管では重い。

古曲の伴奏尺八なので、ボリュームは必要ないから
いいか、と 家を出る。

地下鉄の階段が雨で濡れていて、ツルッとすべった。
手をつき 転ぶことはなかったが、瞬間に不自然な
力が加わったので、手も背中も痛めた。もう最悪。

雨の日は すべからくこんなものと覚悟は
していたから、平常心で向かう。

オリンピックの選手たちは みな、ケガをしたり、
最悪のコンディションで 限界に挑戦しているのだ。

なんとか無事吹き終えた。再生チェックも無いので
3月4日(月)11:00 NHK FM 『邦楽のひととき』の
放送で聴くしかない。はて、でき栄えはいかに。

私としては、できたつもりだが、聞いてガックリかも。
そんな演奏でも許されるのは 名古屋だからか。
“良(え)がったない”。?? 

NHK FM 録音終了

2013-02-18 14:38:51 | 虚無僧日記
NHKFMラジオ 3月4日 11:00~「邦楽のひととき」で
放送予定の『松の寿』の録音が 終わりました。

NHK出演は9回目ですが、毎年、担当者が代わって
います。「初めまして」で、音量チェックも、音質の
調整もなし。2回通して録音して「はい結構です」。
再生しての試聴も無し。1時間で終わり。

以前は、ちょっとしたノイズでも、録りなおし、
真剣白羽の緊張でしたが、今は、少々のミスが
あっても “ミス(見す)ごして~”終わり。

放送は、題名と演奏者を読み上げるだけで、曲の
解説も、演奏者のプロフィールなどの紹介もなし。
もちろん、ミスしたところの修正や、良いところだけを
切りつなぐ編集も無し。昔は録音テープを切って
貼っての名人芸でした。今はデジタル録音だから、
いくらでも修正可能のはずですがね。「どうせ
誰も聞いていない番組だし・・」そんな扱いです。


その昔、わが師「堀井小二朗」のつぶやき。

「昔はね、片山さんというディレクターがいてね。
邦楽のことも演奏家のことも全部知り尽くしていてね、
次は「○○の曲」でいこう。「○○」なら、箏は
△△、三味線は□□、となると尺八は誰々だな、
と邦楽家の相性まで熟知していた。それには、
日頃から、演奏会を聞きにきたり、邦楽家の家まで
訪ねてきて歓談したり、一緒に飲んで、芸談に
花を咲かせたりしたもんだ。それが今では・・・・」

あれから40年、邦楽番組の凋落は、推して知るべし。

NHKでも邦楽専門家が居なくなり、「邦楽番組」を
“つまらない番組”にしてしまったのも 我々
「邦楽家」の責任です。



中学校で生徒に「掃除」は必要か

2013-02-17 03:26:33 | 社会問題
ツイッターで「学校の清掃、掃除を 生徒にやらせるのは
おかしい」という中学生のつぶやきで、議論が盛り上がって
いるそうです。

ちなみに「72%が 掃除は必要」という意見で、その内容は
大体察しがつく正論です。だが、その正論に対する中学生の
反論が面白い。


「掃除が 身や心を清める」という精神論には、「学校で
掃除をした(させられた)はずの世代の大人たちでも、
タバコやゴミのポイ捨て、立小便をする。学校での掃除は
なんら教育的成果になっていない」と。

「実社会に出て役立つように」という意見には、普通の
企業では 清掃業者に任せているので、掃除の仕方を
学校で教えても、実社会で役立つわけではない。

家庭での掃除の仕方なら、家で教えるものであって、
学校で家庭科のように掃除を教える必要はない。

今は、マンション住まいが多く、廊下が無いし、
カーペットや床は 電気掃除機で掃除しますから、
雑巾やハタキと箒(ほうき)での掃除は、学習する
必要がない。

世界各国でも、学校で生徒に掃除をさせるのは
日本ぐらい。これは仏教の教えの名残りとか。
中国人は 家でも会社でも 全く掃除をしない。
それでも今や、世界の大国にのし上がっています。

と、なるほど いちいちごもっとも。中学生に
「掃除を納得してもらう」明解な説明は難しいようです。
先生も大変ですね。


ちなみに私の中学校(私立)では、掃除はありませんでした。
だからといって、掃除のできない私には育っていません。
毎朝、4時から「朝起き会」で「禊(みそぎ)」と称して、
会場の清掃をします。箒と雑巾でです。「禊(みそぎ)」は
「心の塵を払う」という精神修養で、トイレ掃除は特に
重要です。

私の家(マンション)の尺八の稽古場とトイレは 毎日
ピカピカに磨きます。

ま、掃除ひとつで 議論百出。正解は無いようです。


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JR「周遊」「フリー切符」発売終了

2013-02-16 17:29:25 | 社会問題
JR、「周遊きっぷ」3月に発売終了(産経新聞) - goo ニュース

JRの「周遊きっぷ」3月末で終了とのこと。
高校、大学時代、この切符を利用して、よく関西一周の
旅をした。「関西周遊切符」が 5,000円ほどだったか。
各駅停車に乗って、城のある町ごとに降り、大抵の
城めぐりをした。そんな旅をする人を「カニ族」と
呼んだ。いろいろな思い出がある。

「都区内フリーきっぷ」も3月末で終了。

一方「青春18きっぷ」(春季用)が発売になる。
こちらは2月20日から3月31日まで、春休みに
旅行する学生対象なのだが、一般でも利用できる。
一昨年は、1万5千円で、四国一周してきた。

1日に普通列車でどこまで行けるか、プランを練る
のに頭を使う。しかし、1日の大半、列車に乗って
いるだけの旅であった。時間をもてあます若者なら
いざしらず、老い先短い私には、もう一度 利用する
元気と時間はないな。

JR九州は 誕生月内の連続する3日間、JR九州全線
(九州新幹線含む)が乗降り自由になるきっぷ「HAPPY
BIRTHDAY KYUSHU PASS」を発売する。私なら2月中
なら、2万円で、九州一周ができるということか、
いや、名古屋-博多は 別途新幹線代がいる。

東京に行くにも、新幹線往復2万円以上するのに、
2万円ちょっとで、ホテルの宿泊やスカイツリーの
入場券等もついたパックがあるそうな。

北海道まで飛行機で1万で行けるとか、ついに 
2,500円で行けるとか。もう訳わかりません。



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振り込め詐欺で 1億6千万円

2013-02-16 16:38:41 | 社会問題
畑に振り込め詐欺の収益隠す 容疑で親子逮捕 神奈川県警(産経新聞) - goo ニュース

振り込め詐欺で得た報酬を畑に埋めて隠していたとして、
秦野市の父子が逮捕された。平成23年4月から 約10カ月で、
92人から 約1億6千万円を騙し盗ったという。

これほど、騒がれているのに、それでも カンタンに
騙される人が居るということに驚く。

そして、1億6千万もの金をどうやって使うのか、
派手に使えば疑われる。畑に埋めていたのでは
死に金。使うのにも苦労がいるだろうに。

巧妙な手口なのだろうが、どうして捕まったのかが
知りたいところ。



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霊魂の存在を信じますか?

2013-02-16 11:18:26 | 心の問題
「臨死体験」は、死後の世界に不安を持つ人にとっては
大変興味のある所です。「臨死体験」者の報告では、
自殺したり、人を殺したりすると 地獄行きのように
思えてきます。そう信ずれば、人を殺したり、自殺は
止めようと思います。

しかし、臨死体験者が、みな同じようなことを語って
いるということは、キリスト教や仏教から得た知識、
あるいは、先人が書き残した「霊界」の知識を、
あたかも体験したかの如くに 語っているのでは とも
思えてくるのです。

信ずるか 信じないかは あなた次第。いずれも「信ずる
人は救われる~」です。


かくいう私も、建前では「霊魂を信じていない」と
言いながら、先祖供養や回向はさせていただいています。

殺されたり、無念の死を遂げた人は、あの世で成仏できずに、
この世でさまよっているなんて聞かされますと、お寺に
お金を積むことで、成仏させてあげたくなります。
「地獄の沙汰も金次第」とは、このことです。

私が“お願いしたい”と思った寺に 布施をすることで、
自分の心が安まり、清められるのですから、それが
“仏の功徳”というものでしょう。


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尺八3日吹かねば

2013-02-15 13:01:13 | プロとアマ
心敬(1396(応永3年)~1475(文明7年))は、一休と
同世代の天台宗の僧で 連歌師。(一休は 1394年~ 1481年)

一休との接点を調べてるのだが、見つからない。

心敬は、蓮歌と仏道修行を同一のものと説いている。その
著作『ささめごと』の中にこんな文がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

増阿が子の頓阿といふ者、尺八 親より上手にて名人なり。
頓阿の弟子に定泉坊といふ人あり。「ある人いはく
彼の法師の尺八、いかやうなる」と問ひしに、頓阿いはく、
「音色も、手も、我より優りたり。さりながら劣りたる」と。
その謂(わけ)を頓阿に問ひしに、答えていはく
「我は世外の身にて、花色の方なければ、物毎に無常の
哀苦を知れば、その観念にて吹くほどに、人みなおもしろがる
なり。かの法師は富貴円満なる人、されば その(無常の)心を
知らず。おもしろきところなし」といへる。

また「不断の修行」として

「螢雪年をつみても、修行工夫しばらくもゆるくなりては、
跡なく下るべきにや。「一日に三度身をかへりみよ」といへり。
此のごろ 世一の尺八吹く頓阿といふ者、かたり侍りし。
「三日うち置き侍らば鳴らじ」といへる、もろもろの道に
侍らん事なるべしと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう、3日吹かぬと、鳴りが落ちる。600年前の「頓阿」も
そう教えていることに感動。



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香典なしの葬式

2013-02-14 20:24:32 | 社会問題
昨夜、Aさんが亡くなられ、お通夜に行ってきました。
あらかじめ「香典は辞退」と連絡がありましたので、
何の用意もせず、取り急ぎ駆けつけることができました。

「ご無沙汰を、故人がつなぐ 葬儀場」(「老人川柳傑作選」)

ほんとにそうです。この機会に、ご無沙汰していた方々に
お目にかかれ、「お久しぶり」「その節は」とご挨拶できました。

さて、最近「香典は固く辞退」という葬式が多くなってきた
ようです。急のことで、貯金の無い私でも参列できることは
ありがたいことです。

遺族の方にしてみても、後日「香典返し」の手配は結構
大変です。

飛騨古川では(一部の地域なのか)、「香典はいただきます。
供花は要りません、花よりお金です」。そして「お返しは
しません。お返しをしませんので 記帳も必要ありません」
という風習だそうです。

他所からきた人は、記帳もないことに釈然としませんが、
葬式はお金がかかる。「香典は葬式費用の手助け。助け合い
の心」と思えば、お返しは無しでもいいのかと・・・。


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