現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

雨風に弱い虚無僧

2017-02-28 19:13:56 | 虚無僧日記

「有漏路(ウロジ)より無漏路(ムロジ)に帰る一休み
    風吹かば吹け、雨降らば降れ」

一休の悟りだ。「有漏路」は煩悩のある此岸、
「無漏路」は悟りの境地=彼岸。
悟りと煩悩の間を行きつ戻りつ、「煩悩を捨てれるか、
そんなことにこだわり悩むことも止めて一休み」
というのだ。こだわりを捨て、悩むこともやめ、
“気にしない気にしない”の心になったら、風も
雨も平気平気。
私が一休にこだわるのは、この悟りの奥深さだ。

と、格好よく言ってみても、雨と風には弱い虚無僧。
雨が降れば休業。春は風が強く、特に高層ビル下の
名古屋駅はビル風がすごい。天蓋が飛びそうになる。
風が尺八の音を吹き消す。負けじと息に力を入れる。
尺八は吹くものに非ず。息を吹き出せば、風に吹き
消される。息を殺して音を出すのだ。極意。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。