現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

帯の位置と密息

2009-02-28 07:32:14 | 虚無僧日記
もうかれこれ40年演奏活動をしているのだから、
紋付袴の着付けぐらい自分でできる。ところが、
昨年の能舞台で、知り合いの着付教室の先生が
好意で紋付袴の着付けをしてくださった。任せて
安心と思っていたが、後で写真を見てガックリ。
袴の紐の結び目の位置が高い。臍のあたりなのだ。
ようするに洋服のベルトの位置。能舞台で立ちで
尺八を吹くには、なんともしまりがない。

その後気をつけて見ていると、着付け教室の案内
チラシでは、みなそうなっているではないか。
背が高くスラッとした今の若者には、ベルトの位置
の方がかっこよく映るのか。

中村明一の『密息』には「着物の帯は下腹で閉める。
着物が着崩れしないように、日本人は自然と下腹
に力を入れていた」というようなことが書かれて
あった。着物の帯をウェストで締めるようになっては、
ますます「密息」を体得することはできまい。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

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