「虚無僧を見たことありますか?」と聞くと、
「水戸黄門で見た」と、よく言われます。
ネットで調べると、1978年(昭和53年)の
10月9日に放映された『風雲久保田城』でした。
黄門様は東野栄治郎。格さんが里見浩太郎。
ついでに、ネットで見て判りました。「秋田佐竹家」は
江戸時代まで「久保田藩、久保田城」が一般的呼び名で、
「秋田藩」に改称されたのは、なんと明治になってからとのこと。
ドラマのストーリーは、世継ぎ争いですが、もとよりフィクション。
水戸黄門と助さん格さんが、虚無僧姿で久保田藩領を通過して、
事件に巻き込まれる。お決まりの“悪代官”と“悪家老”一味を
成敗して、「わしはあくまで忍びじゃから、見なかったことに」と
殿様はお咎め無しとなる。
つまり「虚無僧は幕府の隠密。忍びの姿」として思われていたようです。
昭和53年当時の視聴率は 40% と驚異的でしたから、 「水戸黄門で見た」という人も多いのでしょう。
「見て肛門」なんてギャグもありました。