現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ネットで間違い探し

2017-10-16 19:43:43 | 虚無僧って?

「虚無僧」で検索してみると、いろいろ間違った
記述が多い。それだけ知られていないのだ。

1.コスプレ大会の画像で「虚無僧」とあったので
 見てみた。丸笠の托鉢僧だ。またか、である。
 天蓋と尺八を持つのが「虚無僧」なのだ。
 中日新聞夕刊に連載の『遊女のあと』の挿絵も
 虚無僧は、天蓋はかぶっているが、下は普通の
 托鉢僧で錫杖を持ち、尺八は手にしていない。

2.「知らなくてもいいこと」というサイトには、
 「虚無僧が下げている箱に『明暗』と書いてあるが、
 あれは仏教とは関係ない。京都の明暗寺の会員で
 あることを示すものだ」とあった。
 うーん、半分当たっているような、当たってない
 ような。一応、虚無僧が祖師と仰ぐ普化禅師の偈
 『明頭来明頭打 暗頭来暗頭打』のを意味している
 から仏教に関係無くはない。もっとも「明暗」と
 書かれた偈箱を下げるのは、昭和のことなのだ。

3.「虚無僧は幕府の隠密だった」という記述は多い。
 その事実は無い。

4.法燈国師覚心を「東福寺の僧」という記述も。                                              現在、明暗寺は東福寺内にあるが、それは明治以降のこと。

詳しくは「邦楽ジャーナル」に連載中です。見てね


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