現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

釈迦の十大弟子「チューラパンダカ」

2022-01-26 19:34:12 | 心の問題

釈迦の十大弟子の一人「チューラパンダカ」とは

彼は愚鈍で、三年かかっても一偈すら理解できなかったので、人々からあざけり、笑われていました。知的障害者だったようです。

そこで、お釈迦様は、彼に一本の箒(ほうき)を与え、「チリを払い、垢を除かん」と言いながら掃除をするよう命じました。「チリを払い」を覚えても「垢を除かん」が出てこない。ようやく「垢を除かん」を覚えると「チリを払い」を忘れる。

そんな「チューラン」でしたが、毎日無心に掃除することによって、やがて「目に見えるゴミだけでなく、目に見えない心の穢れも掃き取るのだ」と悟るのです。お釈迦様は「よくぞ悟った。自分は賢いと思って、自分の愚かさに気づかぬ者が本当の愚か者よ」と諭します。

掃除と仏教とレレレのおじさん…周利槃特のエピソード : 林高寺「寺ヨガ」に行ってみようか…毎月2回開催  

赤塚不二夫の「天才バカボン」。「レレレのおじさんはチューラパンダカ」



というわけで、寺では、掃除は大切な修行ですし、真如苑でも朝起会でも、掃除は「心の垢(穢れ)を払う“禊(みそぎ)”」として、大切な役目とされています。

さて、そこまで頭で解っても、実践しなければ悟ったことになりません。

私が、名古屋駅前で虚無僧で立っていた時のことです。
通行人がポイ捨てしていったゴミが、私の足元で風に舞っていました。すると男性が近づいてきて「ゴミの一つも拾えんのかね」とつぶやきながら、そのゴミを拾っていきました。

全く、えらそうに立っているだけで、腰をかがめてゴミを拾うことができなかった自分を多いに恥じいりました。

虚無僧は「己を虚にする。我をとる修行」です。ゴミを拾うことに躊躇するようでは、「チューラパンダカ」の足元にも及びませんですな。

 


福沢諭吉に なりすまし

2022-01-24 04:34:36 | 心の問題

『福沢諭吉の心訓』というのがあるそうです。慶応に 11年在籍して
いましたが、聞いたことがありません。ネットで検索してみたら
「いつ誰が作ったのか不明で、偽作」だそうです。内容は、

『福沢諭吉の心訓』

一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。


これを印刷して売り出して一儲けした人は、福沢諭吉に“なりすまし”、
“嘘”をついていることになります。最後に「一番悲しいことは
嘘をつくことです」と言っているのですから笑えます。いや悲しいですね。


ただ、福沢諭吉は2人の男児(太一郎と捨次郎)に『ひび(日々)のおしえ』と
いうのを書き残していたそうです。それは

『おさだめ』
一、うそをつくべからず。
一、ものをひらふ(拾う)べからず。
一、父母(ちゝはゝ)にきかずしてものをもらふべからず。
一、ごうじやう(強情)をはるべからず。
一、兄弟けんくわ かたくむよふ(無用)。
一、人のうはさ(噂) かたく無用。
一、ひとのものをうらやむべからず。

どうやら、「幼児向けの『おさだめ』を大人向けに改作したのでは」とも
云われます。改作した人もすごいと思います。「実践倫理宏正会」の
学びと同一です。福沢先生も 否定はされないでしょう。


一笑一若

2022-01-23 19:27:36 | 心の問題

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「笑いは自然治癒力を増す」と云われる。
「一つ笑えば一つ若返る、一つ怒ると3日命を縮める」とも。笑い声の絶えない明るい家庭を築きたいものだ。

以前、「朝のワイド番組」で、若い女性アナが「笑う門には福来る」を
「それでは次は“笑うモンには福来る”です」と読み上げ、一瞬周りが固まった。
“ホリエモン”が話題になっていた頃のことだ。
男性キャスターが、すかさず「笑えんもん」とやって、爆笑を誘った。
大学は出ていても「笑う門(かど)」が読めない“若もん”が、アナウンサーになっている。

クイズ番組で、こんなのがあった。

話の抑揚、尺八にも使われる言葉は何?」に、
回答者は「ペロペロ」「ピロピロ」などと。
正解は「メリハリ

尺八では「めり、かり」という。
尺八は「メった音(若干音程を下げて沈んだ音)」が特色だが、最近「カり(張りあげた音)」が重視されるようになってきた。

音を伸ばす時、少しカりあげるのだ。そこで曲の雰囲気も明るくなる。それを私は心がけている。ハデる。晴れやか。めでたい日を「ハレの日」。

その反対は「ケ」だそうだ。さらに「ケガレ」




遺伝子と笑いの関係

2022-01-23 19:20:49 | 心の問題

宗教の力で不治の病が治ったというと、「非科学的」と非難されそうだが、現実にそのような話はたくさんある。五木寛之も認めている。

筑波大学名誉教授の小林和雄氏の話。「吉本喜劇を見せたら糖尿病の人の血糖値が下がった」と。その先生の話。

人の遺伝子は2%しか稼働していない。98%はスイッチがOFFになっている。笑うことで特定の遺伝子がONになる。
よく笑う人は健康で長生き。病気がちな人は笑わない。笑わない人は病気になる」という。

さらに「祈る人と祈られる人の双方のスイッチがONになるのではないか。宗教が科学でついに解明される時がきた」というのだ。

癌になった時、脳梗塞で倒れた時。子供のために必死で祈る母親、夫のために献身的に祈り尽くす妻の愛で、奇跡的に回復したという話も多い。不可思議だが、そこに宗教の存在意義がある。信仰心が試される。

というわけで、笑えばいいことは解った。

私も「尺八漫談」で、おやじギャグを飛ばした後「おかしくなくとも笑ってください。一回笑えば寿命が一日延びる。一回起これば寿命が一日縮みます」と言って笑っていただく。

ところがこのコロナ禍の中、コロナを吹き飛ばす笑いは無いかと思うが、今はそのようなギャグも顰蹙をかう。コレラを「ころり」と揶揄した江戸時代の人の感覚はすばらしい。「コロリと死ぬ」から「ころり」そして「虎狼狸」と当て字。

 

しかし、今「コロナをコロリ」とは言えない。顰蹙をかい一斉口(攻)撃を受けかねない。まるで太平洋戦争の戦時下のような言論統制下にある。

現在、笑うことはいかに難しいことか。

「笑いは修羅場」というサイトがあって納得。笑えた。

                                 


「臨死体験」から「ガンは、ガンを恐れる心が作る」

2022-01-22 21:11:13 | 心の問題

末期ガンから奇跡の生還をした女性が、臨死体験から、「ガンは心が作る」と。

すごいミラクルご報告させてください | 宮本佳実オフィシャルブログ「好きなことを好きな時に好きな場所で好きなだけ 」Powered by Ameba

シンガポール生まれのインド人で香港に住む「アニタ・ムジャー二」さん。
彼女は「ガンで昏睡状態になった時、魂が肉体から解き放たれ、溢れる光と無条件の愛に包まれる至福の体験をした…」と。

そして「その時病室で起きていることや、廊下で 医師が夫に話していること、病院に駆けつけようと飛行機に乗っている兄の姿などが、時間や空間の壁を越えて一瞬にパノラマ状態で知覚することが出来た」という。

また「死後の世界では、先に亡くなっている父や親友と感動の再会をし、ありのままの自分を丸ごと受け入れてくれる大いなる愛と光につつまれる幸福感を味わった」。

そしてその時、彼女は「なぜ自分が ガンになったのかが分かったのだ」という。

彼女は、親友がガンで亡くなったこともあり、ガンを恐れ、ガン検診は必ず受け、菜食主義者で、食べ物にも気をつけ、常にガンを意識して生きてきた。

しかし、そのために自分の欲求を抑え、自分に多くの制約を強いてきた。だが、臨死体験で、肉体から逃れた魂は自由で 何事も怖れない 本来の自分を見せてくれた、と。

興味深いのは、「ガン予防を声高に強調する医療やメディアがある一方で、ガン死亡率が増え続けているのはなぜなのか」と、彼女は問いかけている。

私流に言えば、一切の呪縛から魂が解き放たれ、自由に生きれば、ガンなんか怖くない。

ムジャー二さんも「ガンを怖れない本来の自分を取り戻した時、昏睡状態から目覚めた。そして、全身にあった腫瘍が3日ほどで70%も減り、1ヶ月後には全身のガンが消えていた」という。

これは、医師団も証明しているとのこと。




「臨死体験」で仏に会う

2022-01-22 21:05:03 | 心の問題

以前NHKラジオで「臨死体験」についての話があった。
今、医学の進歩で、心肺停止から蘇生する事例も多くなり、蘇生した人の「臨死体験談」が世界各国で研究されているとのこと。

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Wikipediaで検索してみました。

臨死体験者からは「光体験、人生回顧、知覚の拡大」などが報告される。臨死体験者は、それを“宗教的なもの”とは感じておらず、スピリチュアルなものだと感じており、体験後は、既成の特定宗教の立場を離れ、より普遍的な宗教心の探究へと向かう傾向にある。

臨死体験者はその体験後、全体的に健康状態が向上する傾向にあり、ヒーリングの能力を得たという人も何割かいる。

と、なるほど、私の母もそうかもしれない。母は、40代の時、乳癌で「3年の命」と宣告され、入退院を繰り返した後、ヒーリングのパワーを身につけ、それから40年、病院に一度も行ったことがなかった。最後は自宅で、朝起きて、会話をしているうちに、すゥーとこと切れた。

Wikipediaではさらに、

日々の《当たり前のもの》を評価するようになり、思いやりが増し、物質主義から離れ、精神的なものを志向するようになるなどの変化が現れる傾向がある。

多くの体験者の報告では、“未知の光”に遭遇し、この光は人格を持っており、「自分のすべてを知りつくされ、理解され、受け入れられ、赦され、完全に愛しぬかれる」体験が起きる。


江戸時代に 臨死体験した人の話しで、「お坊さんの言う話はみんな嘘だった」というのがある。「賽の河原も針の山も無かった」と。

地獄絵図は人が創作したもの。しかし、未知の光こそ「み仏」の姿ではないか。

他人を傷つけ、殺めた人は、傷つけられ殺された人の視点からその体験を味わい、罪を悔い改めるという。これは「親鸞」の話にも通じる。

そして、蘇生した人は、「他者への思いやりや、自己への責任感が飛躍的に強まる」と。

殺人者は、死後、あの世で自分に殺された人に会う。それこそ怖い。そう思うと、他人をいじめたり、貶(おとし)めたり、まして殺したりなどできなくなるではないか。現世で 人に優しくしておけば、死ぬのも怖くない。

臨死体験者が見た世にも恐ろしい13の地獄の幻影 : カラパイア


「丸出だめ夫」「これでいいのだぁ」

2021-08-27 20:05:36 | 心の問題

漫画家の「森田拳次」さん。
だめロボット「ボロット」のギャグ漫画『丸出だめ夫』の作者。

終戦の時6歳。満州奉天にいた。翌年、引き揚げ船に乗って帰国するまで大変な苦労をしている。しかし「あんまり辛いことがあると、どっかで切れちゃって。暗い漫画を描いていたらきりがない。明るい方向を向こう」と、笑いあり涙ありのギャグ漫画を描いた。

同じ引揚げ体験者の「赤塚不二夫」も、帰郷してすぐ、妹が餓死した。その時、『かあちゃん、よかったね。かわいいときに死んで。これから先は苦労しないから』と言ったとか。

バカボンのパパ」の名セリフ「これでいいのだぁ」は、満州の言葉で「没法子(メーファーズ)」。満州育ちの人間は、何があっても受け入れて「しょうがねぇや」になっちゃうと。

「赤塚不二夫」らと「中国引揚げ漫画家の会」を立ち上げ、南京の「南京大虐殺記念館」で作品展を開いた。240万人もの来場者があって、みな、日本人も苦労したことに理解を示してくれた。

開会式で、現地の通訳が「丸出しだめよ」と読んだとか、「ちば てつや」の『明日のジョー』は『あたしのジョー』になってしまったとか。語る写真の顔は、まん丸顔に目を細めて満面の笑み。

悲しみを知っているからこそ、笑って前を向いていこうとする「森田拳次」の笑顔に、人間の強さを感じる。


仏性は生まれつき?

2021-07-24 21:12:08 | 心の問題

ナナは不思議な娘だ。小学校の時から、絶対に友達と喧嘩しない。人の悪口を
言ったことがない。クラスで もめ事があったり、部活で仲間が落ち込んでいたりする時、意外な発想で、みなの気持ちを変える。ムードメーカーだ。

先日、自転車を買いに行った時のこと。母親が「黄色はなになにでダメ、白は・・・だからダメ。赤も褪色するからダメ」と、否定形で選んでいると、「私が欲しいと思わない物まで、どうのこうの云う必要はありません」と云う。

「ママ。赤や黄色、白でも “いい”と思って買う人がいるのだから、それを否定してはいけません。お店の人は、良いと思って売っているのだから、店の人の気分を害するようなことを云わないで」と云うのだ。

結局、銀とピンクのツートンのを選んだのだが、「私が欲しいと思った物の良いと思ったところだけを云ってくれればよろしい」と。

また、母親は夫に対してついキツイ口調で言ってしまうことがある。すると「お父さんに言いたいことがあったら、まず私に言って。私からお父さんに言ってあげるから」と。

同じことを要求するのでも、ナナが言うと、父親もスンナリ言うことを訊くのだ。

こういう能力は、親から教わったものでも、本で学んだ知識でもない。生まれながら備わった天性のもののようだ。

産まれたとき、足のふくらはぎに大きな黒いアザがあって、学校でいじめられるのではないかと心配したが、小中高校と人から からかわれても、本人は一向に意に介さず、気にしないから、すぐに、誰も何も言わなくなるという。そのアザの
おかげで、“悪”や“不幸”というものが近づかないようだ。

そうした性格だから、周囲の者もついついお小遣いをあげたくなる。そして欲しい物は、自分の小遣いで買わなくとも、なんらかの方法で手に入ってくる。
みなから慕われる徳のある人には、“収入は自然とついてくる”という、いい“型見本”だ。


一流の人は腹を立てない

2021-07-24 21:06:52 | 心の問題

もう数十年も昔、子供の頃、銀座のステーキで有名なレストランに家族で食事に行った。その頃は、銀座に行くとなると いい服を着て、おめかしして行ったものです。
隣の席にはグリーンのブレザーにチェックのシャツ、首には赤いネッカチーフというお洒落な紳士。一見超一流の芸術家のようだ。                                  

しばらくして、隣の紳士のテーブルにステーキが運ばれてきた。紳士は、小声でボーイを呼んで「これがフィレかね?。私はフィレを頼んだはずだ」と。
ボーイは、小声で「すぐお取替えします」と言って去った。

しばらくして、フィレステーキが運ばれてきた。
また紳士が「君、ちょっと」とボーイを呼び止める。
ナイフを入れて「私は、ミディアムと頼んだはずだ、シェフを呼んでくれないか」と。

しばらくして料理長がやってきた。「私は、ここのフィレステーキが食べたくて来た。これでは“〇〇”のお店の名が泣きますよ」と、もの静かだが厳しい忠言に、料理長は黙ってうなだれているだけ。

その頃には私達の食事は終わっていた。
一部始終を見聞きしていて、私は子供心にその紳士からいろいろなことを学んだ。声を荒げない、冷静沈着な態度。一流とはこういうことかと。

この時私は、フィレとサーロインの違い、焼き方にも注文をつけることを知ったが、その後二度とその“一流”の店に行くことは無かった。

ブログで検索してみたがその店はもう無いようだ。つぶれたか。


「穏やかな人が好かれるんだね」

2021-07-24 21:06:34 | 心の問題

face-bookで見つけました。

【おだやかな人間になろう】

【出典】 ジェームズ・アレン 『きっと!すべてがうまくいく』


人は、おだやかになればなるほど、より大きな成功、より大きな影響力、より大きな権威を手にできます。

.ごく一般の人でも、おだやかさを身につけるだけで、商売が確実にうまくいくようになります。

なぜならば、人はおだやかになればなるほど、正しい判断を下す確率を高められるからです。

と同時に、人々は、ほとんど例外なく、おだやかで冷静な人のそばにいたいと考えるものだからです。

そしてもう一つ、おだやかな心は、
自己コントロールを通じて鍛えられた強い心であるからです。

人々は、真におだやかな人と接すると、その人の強さを自然に知り、その人が頼れる人間であることを感じ取ります。

おだやかな心は、自己コントロールをねばり強く行ない続けた人だけが手にできる、知恵の宝石です。