枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

皐月、上弦・小潮

2018年06月20日 | Weblog

 既に、新暦では6月の後半である。少しづつ熟れてゆく枇杷葉を、1枝袋を外して取るが、野鳥は袋の上から分るらしく啄む。利口なのである。シートン動物記に、銀の星という烏のことがあったが、天性に備わっている能力には脱帽だ。人間が出ていると下りて来ない。家の中に入ったら枝に来る。

 雨上がりなので、ナメクジが樹を登っている。目的は枇杷葉の実で、実に上手く舐める。朝起きると、袋の中に侵入していることもあって、実に不思議な事態である。我が家のは、無農薬ですので、個数の確定が難しい。従って、売り物ではない。たくさんの年もあるが、その殆どを自宅で加工する。

 冷凍庫は、枇杷葉茶の花芽と種が入っており、消耗品は少しである。お茶パックに詰め、ナイロン袋に入れている。可能な限り、1年で飲み切るが、残ることもあって増えるのだ。ネットでも買えるが無農薬ではない。自分で創って、加工するのが一番の安心で、一途に守っている。お茶が美味しい。

 わたくしの暮らしを守ってもらうので、安易にはできない。感謝と祈りとを忘れないで、日々の清貧にも心する。それを心を籠めて遣るので、宇宙の仕組みがよく分かるというもの。数多の星に、広大な天に、四季折々の気持ちで接する。収穫もうれしいが、自然からの恩恵に、何よりも心強いもの。

 桂文我さんにも、口にしてほしくて差し上げたが、さて本物の味がお分かりになってくれたか?店頭で買えば、大きくて見た目も立派な粒だが、我が家のはその三分の一だろう。でも味は格別であり、瑞々しさも最高だ。今まで生ってくれることを、年数が経てば、くらいに感じていたが、紗にあらず。

 植えた場所に依っては、花芽はつくが結実をしない。結実をしても枯れたり、熟さなかったり、育っていないのもある。無論、無農薬だから、虫はくるし、気をつけていても異変の起きることも。それでも、無事に収穫できるのは、本当にうれしいものだ。今年のサンタさんのは特に、最高のが生った。

 原因は、1年間の雨量であったり、日照りであったりする。土は適度に湿り、程好く乾かないと、樹への影響が著しいのだろう。尤も、屋敷の周りに植えてのことで、田畑にではないので、これは偶然の出来だろう。これ程に美味しく熟れ、恩恵に与れることは、何よりも幸せだ。何事も独り占めは否。

 昨年の、5月3日の夕刻。金星や月の姿に、自然からの波動をもらい、そのパワーを身に着ける。

 

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