小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

映画『山猫』( IL GATTOPARDO  1963年 伊・仏)/ BSプレミアムシネマ

2018年06月24日 | 映画
左からクラウディア・カルディナーレバート・ランカスターアラン・ドロン。 

 
  シチリアのこと塩野七生さんの「ローマ人の物語」や映画 『ゴッドファーザー』 ほか、テレビの旅行番組にも頻繁に出てくるが勝手に、たくさんの国に支配された田舎の島くらいにイメージしていたが、公爵が居て、華やかな舞踏会まで繰り広げられるのでこれってシチリア?と疑ったものだった(笑)。

 なんだ監督の  ルキノ・ヴィスコンティも伯爵だったのか。同監督の『ベニスに死す』も同じ週に放映されていたのだが、録画を忘れたのが残念無念!

 187分のこの大作を1回目は途切れ途切れ観て、ラストシーンは何々??なんて思った(汗)。この映画のタイトル『山猫』はいつからか自然に聴き覚えていたので何とか見通さなくてはと今日頑張った!(笑)。歴史に地理が頭にないと理解できない部分が多いね。それに日本語字幕を付けた長友紀裕氏の語彙の豊富さには知らない日本語がたくさん出てきた。

 こうやって記事をまとめて、おぼろげに『山猫』を知ることが出来た。予備知識も出来たのでもう一度ゆっくりみたいものだ。



あらすじ 
 19世紀半ば、イタリア統一戦争のさなかのシチリア島。13世紀から続くシチリアの名家の当主でサリーナ公爵である  ファブリツィオ(バート・ランカスター)は、家族とともにパレルモの近郊の屋敷で貴族としての伝統を守りながら暮らしていた。ガリバルディの赤シャツ隊がシチリアに上陸すると、ファブリツィオが目をかけていた甥のタンクレーディ(アラン・ドロン)は新しい時代の波に乗るべく  ガリバルディの軍に合流する。シチリアからブルボン王朝が撤退し、その機を見て資産をたくわえ、威勢を身につけた市長セダーラの姿を、ファブリツィオは冷ややかに見つめていた。そんななか、セダーラの美貌の娘・  アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)に、タンクレーディが恋をする。タンクレーディに思いを寄せる娘コンチェッタをよそに、ファブリツィオは二人の結婚の仲人を引き受ける。

 やがて、ガリバルディの軍も解散し、新しい国王の政権が始まる。中央から役人が訪れ、爵位も科学的な業績もある人格者であるファブリツィオを貴族院の議員に推したいと申し出る。ファブリツィオは、古いしがらみの中でしか生きられない自分にはできないと断る。悲惨なシチリアの現状を変えなくても良いのかとさらに懇願されるが、「シチリアは変化を望まない、眠りにつきたがっているのだ」と固辞し、代わりにセダーラを推薦する。

 タンクレーディとアンジェリカの結婚を祝う舞踏会が始まった。豪華絢爛たる屋敷に数多くの貴族、将校が集い、二人の結婚を祝った。宴もたけなわになったころ、アンジェリカがファブリツィオにダンスの相手をして欲しいと申し出る。かつて舞踏の名手として名を馳せたファブリツィオと、美しいアンジェリカのダンスに、居合わせた人々は目を奪われた。~wiki



「ヴィスコンティと美しき男たち」映画オリジナル予告編
 
 
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4 コメント

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Unknown (はちきんイジー)
2018-06-25 08:46:48
バート ランカスターって聞いた事のある名前だと思ったらアメリカ人なんですね

アランドロン、、、こう見るとやはりいい男ですね

主人のミドルネームがアランなんですが
スペルを見るとアランドロンと違う事を今日知りました 笑

Unknown (はなこころ)
2018-06-25 11:07:46
イタリア貴族の末裔のお話
ヨーロッパの内戦は 難しいですね。
ブルボン家が支配してたんだ。
時代背景 ややこしいなあ。
アンリ二世の奥さんカトリーヌは、
イタリアの方ですもんね。
はちきんイジーさんへ (小父さん)
2018-06-25 13:32:04
私もバート ランカスターって名前だけしか知りませんでした。

この映画ではルキノ・ヴィスコンティ監督のたっての願いで出演したとか。
とても貫禄ある主演ですよ。
映画はイタリア語で話していますが、彼もアランドロンも声が吹き替えだとネットのどこかで読みました。

>アランドロン、、、こう見るとやはりいい男ですね

そう思います。
昨日、彼のwiki読んでいたら奥さんや愛人もたくさんとっかえていますね(笑)
ハリウッドでも普通なんしょう。

>主人のミドルネームがアランなんですが

そうでしたか!

wikiにこんなのが載っていました。
「フランス語系のAlain [alɛ̃]と英語・スコットランド語系のAllan/Alanとがあるが、同系。アレン (Allen) とも同系で、英語での発音はAllan、Alan、Allen全て同じで[ˈælən]。語源ははっきりしないが、ブルトン語の「小さな岩」か「ハンサム」、あるいは4~5世紀の民族名のアラン族 (Alans) と言われる。」

知識が増えました!
はなこころさんへ (小父さん)
2018-06-25 13:52:45
>イタリア貴族の末裔のお話

へへへ、シチリアに貴族が居たということで、歴史の断片しか知らなかったことを恥じています。

>ヨーロッパの内戦は 難しいですね。

今でこそEUなんてヨーロッパが統合されて理想郷が出来つつあるみたいな幻想を持ちそうですが、ヒットラー
にしろハプスブルク家にしろ何回もすべてを支配しそう
な気運はあったようですね。

北アフリカなんてヨーロッパの一部みたいだし、そうか英仏がアフリカすべてを植民地化していたんだ!

ブルボン家のこと活字でも映画でも知りませんねー。
クッキー屋さっはは大きな名前を付けたものです(笑)

この映画では「ブルボン」という名称が何度も語られていました。

カトリーヌ・ド・メディシスはイタリアメディチ家からお金とテーブルマナーを持ってきたんですね。

日本の戦国時代や、幕藩体制の終焉はその縮図のようでもありますね(笑)

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