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ミーハー小父さんの落書き帳

アメリカの部活動は、なぜ「ブラック化」しないのか / 冷泉彰彦 Newsweek

2017年07月20日 | コラム
通年で活動しているスポーツはごく一部 fstop123/iStock.  
 
  フロリダのreeさんのブログ「ワニの国の怪獣家」では娘さんのバスケットボールの話題が多くを占めているので、このコラムのような背景があるのかと思うと興味深い。たぶん内容が、全くイクオールではないだろうが、reeさんのブログ記事で読み取れなかったことも分かったような気になる(笑)。

 このコラムの2ページ目の「野球は春のシーズンだけ、フットボールは秋だけ、バスケは冬だけというのが、アメリカの高校生の部活の季節感になっており・・・」から、よくMLBの選手の元フットボール選手なんて解説があるのも容易く理解できる。

 今日本の部活動も多くの暴力ざたで変化しているように聞くが、元々のアメリカの部活システムが違うのか。たぶんアメリカのそれは懐が広いだろうね。ん?裾野というのかな?(笑)



  

冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代/ Newsweek 2017年07月18日(火)16時00分

アメリカの部活動は、なぜ「ブラック化」しないのか<日本と同じように部活動が過剰になる要素もあるアメリカだが、試合や発表の機会に重点が置かれていることなどで「ブラック化」は避けられている>

日本の中学や高校における部活動は、ともすれば練習時間が長時間に及んだり、勝利至上主義に陥ったりする問題点を抱えています。アメリカでも事情は同じです。例えば、スポーツの場合は大学の体育会からスカウトされる可能性があり、その場合は奨学金がつきますし、大学での活躍はプロ入りに直結することになります。

一方で、オーケストラやマーチングバンド、演劇、ミュージカルといった部門では、州大会や全国大会があり、活躍すれば、パフォーマンス・スクールや音楽学部への進学に有利になります。進学ということでは、名門大学をはじめとする多くの大学において部活の活動履歴は重要な要素です。さらに、フットボールやバスケットボールなどの花形種目の場合、試合で勝っていくことには全校の期待、いや町を挙げての期待がかかることもあります。

ですから、アメリカの「部活カルチャー」というのは、一歩間違えば「ブラック化」する要素は十分にあるわけです。では、どうやって「過剰さ」を防止しているのでしょうか?

一つは、校内での部活動あるいは選択教科としての活動と、地域での校外活動の役割分担ができているということがあります。つまり、校内活動が全てをカバーすることはしないという考え方です。例えば、オーケストラにしても、野球にしても、マシン打撃で速球に慣れるとか、バイオリンの音程や運弓が上手になるという「個人のスキル向上」の部分は、個人教授つまり民間に委ねられています。

  【参考記事】大学も就職も住宅も「損だらけ」のイギリスの若者たち

一方で、部活の機能は集団での成果を実現する場、発表会を目指した合奏指導や、対外試合が中心となります。ですから、部員個人の技術向上のために顧問教諭が長時間の指導をしたり、指導スキルの訓練を受けていない上級生が無理に教えたりということはありません。

具体的には何をやっているのかというと、ひたすら試合をしているのです。例えば野球部などのチームスポーツの場合は、一つの高校に代表チーム(Varsity)、準代表チーム(Junior Varsity)、一年生チーム(Freshman)という3つのチームが設定されていることが多く、それぞれが、それぞれのトーナメント戦に参加します。ですから、野球部なのに先輩の試合中は応援をし、先輩の練習中は球拾いといった「生産性の低いアクティビティ」はしていません。

音楽の場合も、各パートが上手に弾けるというところまでは、個々人の責任であり、部活や授業での活動は全体合奏が中心になります。ちなみに、オーケストラなどの場合は、演奏会における席次は完全実力主義になっていて、個々人の演奏をビデオに撮って顧問に送り、顧問はその仕上がり具合を見て席次を決めるというようなことも行われています。

次ページはこちら  校外活動との役割分担




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7 コメント

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Unknown (ree)
2017-07-21 04:37:57
リンクをありがとうございます。

補足して言えば、音楽などアートよりもスポーツが奨学金(スカラシップ)には有利とも言われており、近所の子は学年トップの成績でバイオリンをしているけど、スカラがスポーツ枠に押されててなかなか取れなかったんですよ。

音楽はミドルスクール(中学)からもそうですが、個人レッスンを取るように言われていました。
うちはバスケの方でトレーニングを入れてたので受けませんでしたが。

書かれているようにスポーツは季節によって異なるので、2,3個掛け持ちする事も可能なので、そうすれば更にスカラが取れる確率が上がります。
うちのように学校のシーズンオフはトラベルチームに入る子は掛け持ちが難しいですが、逆にスキルはあるんけれどトラベルチームに入るのは、うちの場合で半年で1000ドル+遠征費、トレーニング費がかかるので、貧困家庭の子は掛け持ちしてスカウト狙いが一番よくもあります。

日本はスポーツ優待生の枠もあまり広くはないんじゃないですかね?
余程優れてないと無理なような気がします。
ここでは娘のレベルでも恐らく取れますもん。
Unknown (ree)
2017-07-21 04:38:58
まだちょっと先になりますが、娘の事を書く時にこの記事をリンクさせていただきますね。
その際はよろしくお願いします。
ブラック化? (FUSA)
2017-07-21 08:43:31
ニューズウィーク記事の筆者がおっしゃる「ブラック化」の意味がわかりません。
日本の学校体育が「ブラック化」してるとでも?
アメリカの事情はお詳しいのでしょうが、日本の実態をはたしてどこまでご存じなのか、疑問です。
reeさんへ (小父さん)
2017-07-21 21:15:49
>スカラがスポーツ枠に押されててなかなか取れなかったんですよ。

へーっ、楽な道はどこにもないんですね。

>うちはバスケの方でトレーニングを入れてたので受けませんでしたが。

これって、ブログにたくさん書いてありましたね。
物珍しく感じていました。

>・・・そうすれば更にスカラが取れる確率が上がります。

そういうことなんですか!

>うちの場合で半年で1000ドル+遠征費、トレーニング費がかかるので

やはりけっこう費用がかかるのですね。

>・・・貧困家庭の子は掛け持ちして

そうですか!全く入部しないのかと思いました。

>日本はスポーツ優待生の枠もあまり広くはないんじゃないですかね?

どうも詳しくないですが、息子も中学の監督がやって来て特待生になりました。
potentialを勘違いしたのではないかと思っています(笑)。

>ここでは娘のレベルでも恐らく取れますもん。

ニコちゃんには迫力を感じますよ!
リンクはどうぞご自由になさって下さい。
FUSAさんへ (小父さん)
2017-07-21 21:33:26
>日本の学校体育が「ブラック化」してるとでも?

なるほどとも思います。

今、高校で水泳部の指導をしている知人の教師にもこのページへのコメントを頼んだのですが、なぜか書いてくれません!(笑)

息子がインターハイに出場するような高校の柔道部に所属していましたが、
例えば、団体戦で1回勝ちすすむたびに、柔道場の裏に一列に並ばせて監督が全員ビンタを喰らわせていました。

父兄のある父親はあれで「ぴしっと気合いが入る」と私に説明していましたね。
監督の随分後輩の大学を出たばかりの若い人が教師じゃなくて柔道専門の指導員になっていましたが、
あんまり生徒を殴りすぎたのか、3年くらいでくびになりましたね。

そんなのをぼんやり見ていたので、今の社会問題になる体罰をそんなに時代は変化したのかといつも思います。

ただ冷泉彰彦氏の言う「ブラック化」とは何を指しているのか私にも正確には分かりません。
氏は2回くらい日本でのテレビ出演で話しているのを聞いたことがあります。
Newsweekを見ていただいたら分かりますが政治、経済ほか多岐に渡る評論をされていますね。
このような解説は珍しいです。
Unknown (はちきんイジー)
2017-07-22 01:56:18
日本で中学だけですがバスケをしていましたが
あの頃は先輩の指導でそれも試合に出られるまでは基礎をみっちりさせられましたね

アメリカでスポーツをする娘を見ていて
その違いを感じたことです
上記にもありますように
年齢別(その選手の技術別)で分かれ すぐに試合が始められます。

また日本との違いは一つのスポーツだけでなく
上記にありますように 季節で分かれたスポーツに一人の選手が参加できることです。

次女はソフトボール、バスケ、バレーボール、、、を長い間続けていました。

陸上や水泳をしていた頃もありましたね。

でもお金はさして使っていません。
正直 トラベルチームとか特別なコーチについて指導を受けるなど あの頃は知りませんでした

貧困家庭で育つ優れた選手が私立の高校に奨学金で進む話もありますが
早くから個人指導を受けさせたり 費用のかかるトラベルチームに子供を入れさせたり、、、と
子供のスポーツに力を入れる家庭も多くなってますね

そんな状況に
恵まれた家庭の子が伸びるのか  と思うと
ちょっと 寂しいでしょうか

はちきんイジーさんへ (小父さん)
2017-07-22 23:25:47
なるほど、なるほどニックママのお母さんもバスケをやられていたんですね!
納得です。

>試合に出られるまでは基礎をみっちりさせられましたね

今日はたまたま、同年代の方がジムを見学したいというので同行していろんなマシンを見ていましたら
彼、若い頃は陸上部の長距離をやっていて腕たせ伏せばかりやらされていたとか。
マシンには触れたことなかったそうです。

>年齢別(その選手の技術別)で分かれ すぐに試合が始められます。

そういうことなんですか!
私は繰り返して書いていますようにスポーツ音痴ですが、
マシンにしろ、ストレッチにしろ試合中心の仕組みにしろなんとなく科学が入っている気がします。

>次女はソフトボール、バスケ、バレーボール、、、を長い間続けていました。

へーっ、けいちゃん、カメ君がスポーツ好きなわけが理解できました。

>陸上や水泳をしていた頃もありましたね。

ひゃーっ、学術も極めておられるみたいだし、もう教師になる為に生まれてきたみたいですね!

>でもお金はさして使っていません。

これは助かりますね。

息子の高校柔道は特待生はいいですが、遠征費のかさむこと、かさむこと家内に言わせたら私立の大学並みだと言ってました。

私立の高校に奨学金の道、個人指導にトラベルチームって物珍しく、reeさんのブログで読んでいました。

>・・・と思うとちょっと 寂しいでしょうか

これって、現在の日本の学歴制度とも似ている気がします。

お金持ちの子有名小学校から大学まで進むルートがあるようですね。
かつ、東京の大学が多方面に有利なような気もします。

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