一年ぶりに芥川賞作品に目を通して見た。前回は該当者なしだったんだな。
赤染晶子さん自身が京都外国語大学に通っていたようだが、舞台も京都の外国語大学でそのほとんとが女子学生の世界。ユーモアまじりで描いてあるので、すーっと入って行けた。ところが題材は『アンネの日記』のドイツ語での暗唱コンテストとそのトレーニングが延々と続く。
<スピーチでは自分の一番大事な言葉に出会えるねん。それは忘れるっていう作業でしか出会えへん言葉やねん>こんな感じで(笑)。
ユニークなバッハマン教授は、女学生(乙女達)を二つの派閥に分けた。教授が「あなたはいちご大福とウイスキーではどちらが好きですか」とひとりひとりにたずねて「すみれ組」と「黒ばら組」にわけたという。最後に大きなテーマを語られているようだが小父さんには読み解けなかった。
今回も選評を読むと小川洋子さんが、絶賛という感じで、いつもながら、石原慎太郎氏は「現代文学の衰弱」と称してけなしておられる。黒井千次、池澤夏樹、川上弘美、山田詠美の四氏が推して、村上龍、宮本輝の両氏は否定的なようだ。高樹のぶ子氏はどちらに票を入れたのだろうか?
赤染晶子さん自身が京都外国語大学に通っていたようだが、舞台も京都の外国語大学でそのほとんとが女子学生の世界。ユーモアまじりで描いてあるので、すーっと入って行けた。ところが題材は『アンネの日記』のドイツ語での暗唱コンテストとそのトレーニングが延々と続く。
<スピーチでは自分の一番大事な言葉に出会えるねん。それは忘れるっていう作業でしか出会えへん言葉やねん>こんな感じで(笑)。
ユニークなバッハマン教授は、女学生(乙女達)を二つの派閥に分けた。教授が「あなたはいちご大福とウイスキーではどちらが好きですか」とひとりひとりにたずねて「すみれ組」と「黒ばら組」にわけたという。最後に大きなテーマを語られているようだが小父さんには読み解けなかった。
今回も選評を読むと小川洋子さんが、絶賛という感じで、いつもながら、石原慎太郎氏は「現代文学の衰弱」と称してけなしておられる。黒井千次、池澤夏樹、川上弘美、山田詠美の四氏が推して、村上龍、宮本輝の両氏は否定的なようだ。高樹のぶ子氏はどちらに票を入れたのだろうか?
彼女に言わせると つまらないものもあり
何年か読んでないといってました。
結局 買ってきてもらったその本
読みきらずに 終わってしまいましたね
本は新刊本ではなく、いつも文藝春秋に全文が掲載されるのと選評も書かれるのでこれも面白いです。
強烈に迫ってくるものは、好き嫌いもあるかれでしょうが、時々ですね。