悠山人の新古今

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短歌写真851 そのときの

2009-10-23 06:00:00 | 短歌写真
2009-1023-yts851
そのときの声やいかにと白鳥は
思ひをりしかわれまたさなり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○白鳥は死の間際に、たった一声鳴く、という言い伝えがある。習い始めたばかりの独語の、「シュヴァーネンゲザング Schwanengesang(白鳥の歌)」という言葉の響きは、今でも私の耳に、妙に美しく物悲しく残っている。「白鳥」の読みは「しらとり」が古く、「はくてう」が新しい。
□短写851 そのときの こゑやいかにと しらとりは
        おもひをりしか われまたさなり
【写真】前と同じ神社の、外堀池で。
【memo-カイロ万博】エジプトの古代遺跡を参観していると、いつの間にか魔術師が現れて、目の前で不思議な事態が進行し始めた。その後をつけると、巨大な夜の都市の、盛大な祭典のメイン会場へ着いた。三日後の六月二十三日にカイロ万博の閉幕を控えて、ということで熱気あふれる盛り上がりらしい。高さ20mほどの回廊の、王像彫刻の陰から見下ろしているのだが、周囲を圧するピアノ連弾が聞こえる。素晴らしい。左奥に見え隠れするのは、飛び跳ねながらピアノを弾く、古代衣装を纏った男性で、もう一人はこの立像に遮られて見えない。曲はスクリャービンに似た作風だが、ジャズィでもある。・・・現世(うつしよ)に戻されたのは、寅の刻を過ぎたころであった。


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