横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集⑧

2010年06月01日 04時16分16秒 | ポケモン

1997.12.17-
毎日紙
●〔家庭,教室に衝撃(夕刊)〕の,続き
『≪放映中止相次ぐ≫
 アニメ「ポケットモンスター」について各地の放送局は17日,相次いで放映中止を決定した。2週間遅れで放映している秋田テレビ(秋田市)は,9日放映分と問題の16日分の2本の放映中止を決定。また16日分を来年1月に放映する予定だった東日本放送(仙台市)/三重テレビ(岐阜市)なども放送中止を決めた。
≪ゲームとは関係ない≫
 任天堂広報室の話-(今回の件と)ゲームソフトと直接関係はなく,あくまで番組制作上の問題。今後の商品展開にも支障はないと思う。携帯用ゲーム機「ゲームボーイ」自体はモノクロなのに,マスコミからは「ゲームも問題」という問い合わせも多い。混同しないで欲しい。
「光の刺激 究明急げ」:
≪専門家≫
 専門家の間では様々な見方が出た。
 1987年に「TVゲームによる発作」の症例を発表した福岡市の「まえだこども病院」の前田院長は17日朝,「報道で画面を見たが,原因は爆発の閃光の後の赤とオアの点滅が原因」と指摘した。同医師によると,2~25歳までの脳は感受性が高く,強い刺激的な光や特殊な図形を見ると脳細胞が興奮し,発作や頭痛,意識がなくなったりするという。
「水面に反射する光や木漏れ日で症状が起きる場合もあり,87年にはTVゲームで発作を起こした子が何人がいた。今回発作を起こした人は光過敏性の可能性があるので,診察した方がいい」と指摘する。
 「光過敏性」について症例調査をした経験のある舟・東京女子医大小児科助手(小児神経学)は「光過敏性だけが原因だと断定はできないが,関連はあると思う。この発作の素因を持つ人は,4000~1万人に1人といわれ,数字の上では今回のように多数の患者が出てもおかしくない」と話す。別の専門医は「光過敏性は,睡眠不足の場合に,症状がよりで易くなる事話した。
 また,関・桐生看護大学教授(小児神経科)は「TVや色々な色のついた強い光を浴びると,脳はに光の刺激ででて,発作を起こす人がいる事は以前から知られていた。発作を繰り返すものなので,持病でなくでも発作を起こす事はある。今回の事件は発作を起こしたというべきだ。しかし,今回の発生数の多さはそれだけが原因とは考えにくい。TVを長く見ていた疲労など心理的なものを含め,幾つかの要因が考えられる」と話した。
≪「閃光」場面パソコン通信に≫
 ポケモンの問題の場面がインターネットで流されている事が17日,分かった。TVで放映されたものと同様,赤色と青色の閃光が約0.5秒ずつ映し出されている。提示されているのはパソコンマニア向HP。
≪ビデオ売買情報も≫
 パソコン通信の掲示板には,16日の放送されたポケモンのビデオの譲渡に関する情報が次々と掲載されている。
 大手ニフティー・サーブの掲示板には,「16日放送分のポケモンをお持ちの方,メール下さい」など,ビデオを求める声が多く寄せられている。逆に「余ったビデオテープがあります」など買い取りを求める声も。
 17日午前中にニフティー・サーブで確認できたものだけでも10件近く,「ポケモンパニック」がTVのニュースで流され始めた16日深夜以降,書き込まれた。
≪発作事象を調査中≫
 日本〝光過敏性”学会は今春「TVゲーム誘発発作委員会」を設置し,発作の起きる仕組みや発作の引き金となる事象について調査を始めた。3年間をメドにまとめたいとしている。
 〝光過敏性”センターと呼ばれる国立療養所静岡東病院の井上・臨床研究部長によると,日本には光過敏性の患者が訳1万人おり,患者数はほぼ横ばいだ。TVゲームで子供が発作を起こして騒ぎになった英国では,専門医がTV番組の視覚刺激をチェックし,光の強度や点滅周期などを適正にするよう,勧告する制度があるという。
 井上部長は「日本にも英国同様の勧告制度が必要ではないか」と訴えている』
読売紙
●〔TVアニメ「ポケモン」爆発場面 子供500人発作 全国的に被害〕
『16日午後6時50分頃,テレビ東京系列局などで放映しているアニメ番組「ポケットモンスター」を見ていた子供達が,相次いで異常を起こし,確認されただけでも,500人以上が救急車などで病院に運ばれた。全般的に症状は軽いが,被害は全国に広がっており,東京都内や大阪府内などで36人が入院した。同番組ではこの日,閃光がひらめき,渦巻きが回る場面が連続しており,専門家は「光過敏性」の可能性を指摘している。郵政省は今日17日にも,テレビ東京から事情を聴く-
≪郵政省が事情聴取へ≫
 同番組は,テレビ東京系で毎週火曜日午後6時半から30分間放映されているアニメ。「ポケモン」の愛称で,幼稚園~小学生などの人気を集めている。消防署への通報が相次いだのは,番組開始20分後頃で,TV画面上に,赤・青・黄など様々な色の光が次々と広がっていた。
 読売新聞社の調べでは,北海道~九州,まで計512人が病院で診察を受けており,中には20歳代の成人も含まれていた。家族らの話によると,子供たちは同番組を見ていて突然意識を失い,症状を訴えたが,多くは間もなく意識を戻り,症状も回復したという。
 東京都府中市の都立府中病院で,6人の子供を診察した女医(神経小児科)は,本社の取材に対し,「確かな事は分からないが,症状は光過敏性発作に似ており,TVゲームによる発作と同じではないかと思う」と語った。
 専門家の間では,TVゲームで遊んでいる最中の子供が,症状を起こす側は少なくないと言われている。強い光や光のちらつきなどの刺激が発作の誘因となるとみられており,「光過敏性」「光原性」などと呼ばれ,海外では社会問題化しているという。
-続く



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1 コメント

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覚えてます (マイマイ)
2015-04-23 22:36:48

覚えてます。大変でしたね

病院に運ばれたり 手当と治療受けたり
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