いよいよ、ヨーロッパ最高の舞台である「CL」の新シーズンが開幕しました。
今回は、きちんと90分観戦できた好カードの2試合をさらっと。
「アーセナル対セビージャ」戦は後日に。
(グループC)
○レアル・マドリード 2-1 ブレーメン
得点)ラウル、ファン・ニステルローイ / サノゴ
HOME)レアル・マドリード
ファン・ニステルローイ
ラウル
グティ
スナイデル イグアイン
ガゴ
マルセロ セルヒオ・ラモス
メツェルダー カンナバーロ
カシージャス
AWAY)ブレーメン
サノゴ
ローゼンベリ
ジエゴ
D・イェンセン ヴラニェス
バウマン
トシッチ パサネン
ナウド メルテザッカー
ヴィーゼ
<攻撃はスペクタクルに変化も、守備はまだまだのレアル>
リアリズム重視のカペッロから、攻撃のスペクタクル性を重んじるシュスターに監督が代わって、レアルの攻撃が観ていて非常に楽しいものになりました。
前線と中盤の選手のフリーランニングの質と量が向上し、チーム全体における「パスの選択肢」が増えたことで、個々の選手が持つことができる「アイデア」が豊富になりました。
名実共に「銀河系」だったあの頃に近い、第三者が観ていても心を躍らす攻撃のクオリティーを感じることができました。
しかし、守備にはまだまだ問題が見受けられます。
両サイド裏の広大なスペースが気になりますし、今回はセルヒオ・ラモスの裏をトシッチにうまく突かれてしまいました。
また、全体的にもディフェンスと前線の間隔が間延び気味。 ジエゴへのマークの受け渡しも不徹底で、かなり自由に動き回られました。
ただ、この辺は“新政権”には付き物のようなもので、まだこの時点では許容範囲の修正事項でしょう。
ブレーメンにも十分勝機はあった思います。
ナウドとメルテザッカーの高さと強さを合わせ持つ中央の2人は非常に強固で、アウェイながら大きなミスもほとんど無くよく守っていたと思いますが、最後は前線の選手の決定力が試合を分けました。
“攻撃志向のサッカーへの回帰”、“ラウルとグティの復調”は、現地マドリードのファンにとっては最高に嬉しい変化でしょう。
バルセロナ対リヨン戦に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!
(グループE)
○バルセロナ 3-0 リヨン
得点)OG、メッシー、アンリ
HOME)バルセロナ
アンリ
メッシー
ロナウジョーニョ
デコ シャビ
Y・トゥーレ
アビダル ザンブロッタ
G・ミリート マルケス
V・ヴァルデス
AWAY)リヨン
ベンゼマ
ベラージ ゴヴ
シェルストレム ジュニーニョ
トゥララン
レベイエール クレルク
ボドメル スキラッチ
ヴェルクトル
<アンリのスタートはこれから>
ここ数年、代表戦を含めてアンリの公式戦のほぼ全てを観てきた自分としては、バルセロナ全体のパフォーマンスよりも、アンリ1人のパフォーマンスがどうしても気になってしまいました。
最後の最後に1(ごっつぁん)ゴールの結果を残しましたが、アンリ本人の出来はまだまだといったところでしょうか。
やはり、アンリは中央で構えていることが苦手なようです。
「1トップ(3トップの場合は、その中央の位置)」は、アンリにとってのベストシステムではありません。
アーセナル時代でも長らくそうでしたし、この試合でもそうでしたが、彼は、
(1)後方からのボールを、飛び出して来た2列目の選手へダイレクトで出すパスの精度が良くない
(2)188cmの恵まれた体格を持ちながら、ディフェンスに1度体を当てて足元にボールを収めるという“ポストプレーの基本”のプレーができない
という、「1トップ」を務める選手としては致命的な欠陥を持っています。
逆に言えば、(2)であるから(1)のプレーを試みるのですが、カンナバーロに代表されるような、“前に出てディフェンスをするフィジカルの強いCB”に先に体を当てられると、パスを受ける前に体のバランスを崩してボールを失ってしまい、その結果、チーム全体が前を向くことができなくなってしまいます。
やはり彼は、「2トップの左FW」として左サイドに張りながら“自分のペース”を作って行かなければ真の力を発揮できない、特殊な選手であると思います。
それに、試合中に1度ペースを崩してしまうと、その後なかなか乗り切れない選手でもあるので、「高額移籍金選手」、「エトーの代役」として誰もが納得の行くパフォーマンスを“1トップで”見せなければならない今の現状は、彼にとって酷なものでしょう。
ただあれでも、周りへの配慮からか、アーセナルで1トップを務めていた時よりは、“休んでいる時間”も短く、よく動いていた方だとは思います。
また、スピードの明らかな衰えも否定できません。
実況・解説の方達は、
「ベストの状態に戻れば、スピードも上がってくるだろう。」
というような話をしていましたが、スピードに関しては、アーセナルでのラスト2シーズンから下落傾向にあることは確実です。
もう若い頃のような爆発的なスピードは出せないでしょうから、彼は環境変化の適応と共に、新たなプレースタイルへの転換が求められている時期だと思います。
しかし、まだまだ周りとの呼吸が合っていないことを考えれば、今後のプレー内容の改善は可能でしょう。
FWとは1つのゴールを契機に劇的に変わるものです。 監督ライカールトの3点目の喜び方はそれを十分に知ってのことでしょう。
アンリの新シーズンは、ここからがスタートです。
リヨンは非常に厳しいですね。
マルダ、チアゴ、アビダルら主力が移籍した上に、クリスやクペら守備の要が離脱。 監督も交代。
中盤のゲームメイカー且つクラッシャーであるボドメルを、CBで使わなければならない台所事情は、もったいないと同時に苦しいところです。
(グループB)
○チェルシー 1-1 ローゼンボリ
最後に、驚いたのはこの結果とその後のモウリーニョ辞任のニュース。
プレミアシップに増え続ける外国人オーナーの弊害の第一の犠牲者が、その先駆者であるチェルシーになってしまったような気がします。
今後どうなるかはわかりませんが、このチームの野望を達成するために、モウリーニョ以上の適任者は見当たらないと思いますが、果たして。
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