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ポーツマス戦 中盤の得点力の向上

2007-09-04 | アーセナル

アーセナル 3-1 ポーツマス

得点)アデバイヨール(PK)、セスク、ロシツキー / カヌ

HOME)アーセナル

               アデバイヨール
                        ファン・ペルシー

          ロシツキー                 フレブ

                 セスク
                      ジウベルト・シウバ

       クリシー                         フラミニ
                センデロス    トゥーレ


                    アルムニア


交代)     フレブ → デニウソン
  ファン・ペルシー → ディアビー
   アデバイヨール → エドゥアルド


AWAY)ポーツマス

                       ウタカ
                  カヌ

          M・テイラー               ラウレン

                ムンタリ  S・デイビス

       フレイダルション               G・ジョンソン
                ディスタン   パマロ


                   ジェームズ


主審)マーク・ハルジー

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

インターナショナル・ウィーク突入前の最後の試合は、前半8分、ファン・ペルシーがGKジェームズに倒されて得たPKを、マンチェスター・シティ戦で失敗したファン・ペルシーではなくアデバイヨールが決めて先制。
珍しくエミレーツで早い時間帯に先制したアーセナルは、35分、ロシツキーのCKをジウベルトがヘディング。これがセスクの体に当たってこぼれたところを、セスク自らが素早く反応して押し込み追加点。

前半を「2-0」で折り返し、久しぶりに気持ちのゆとりを持って後半を丸々観れるかと思いましたが、49分、センデロスが背後からカヌを倒して一発レッドで退場。
10人と1人少なくなったアーセナルは一気に形勢不利となりますが、59分、セスクのリスタートからロシツキーがシュートを放ち、これがグレン・ジョンソンの股下をうまく突き抜けてゴールへと吸い込まれ、ダメ押しの3点目。
直後の60分に、ウタカのクロスから古巣対決のカヌに1点を返されましたが、アルムニアの好セーブなど守備陣の活躍により逃げ切り、昨季は同じホームで「2-2」と引き分けてしまった相手に勝利を収めました。

 

 

 

さらに試合を振り返る前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

チーム・スピリットがよく表れた収穫の多い試合でした。よく守り切ったと思います。

この試合を分けたポイントは、センデロスの退場、その後の相手FKのピンチをアルムニアが防いだ場面、そして「10人 VS 11人」となった段階でロシツキーが追加点を上げたところです。
もし、センデロスのファウルにより与えてしまったFKで失点して「2-1」となっていたら、試合は全くわからなくなっていたと思います。


センデロスのレッドは少し厳しい気もしますが、ルールに則れば妥当ですね。
スピードのあるウタカならともかく、カヌなら十分に前に回りこめる時間があったはず。 「経験不足」と言うか「判断力不足」と言うか「スピード不足」と言うか。
退場するまでは悪い試合はしていませんでしたが、このように他のチームメイトに迷惑をかけていてはダメですね。 昨季もレッドカードを貰いましたし、もうセンデロスの退場には慣れてしまいました。
個人的に、ローンで経験を積ませるべきはジュルーではなくセンデロスだったと思います。

失点はカヌの個人技でもあり“ラッキー(アーセナルにとってはアンラッキー)ゴール”でもありますが、あれはクリシーの個人的なミスによるものだと思います。
前へ出てボールをインターセプトしようとしたチャレンジが失敗に終わり、ウタカをフリーにさせてしまいました。
クリシーはその他の場面でも、右サイドに移ったウタカとグレン・ジョンソンに1対1の局面で振り回されてしまいましたし、ディフェンスは少し軽い部分が見えます。

ただ、彼の攻撃面での貢献は見事でした。
先制点のPKとなったチャンスメイクもクリシーから。 また、ディアビーに最高のクロスを入れましたが、GKの目の前でフリーのヘディングのチャンスをディアビーが外してしまいました。
ホーム・アウェイに限らず、安定して前へ出ることができるようになりましたね。 スピードに乗れば、彼を止めることができる右SBの選手はそう多くないと思います。


ディアビーはテクニックは非凡なのですが、こういったラストの部分の精度がまだまだです。
「ボールキープができる」「球離れが悪い」は紙一重で、まだ彼はその日調子によりどちらにも転ぶ可能性と危険性を含んでいます。 もっと安定感をつけないと。


ラストの部分の精度というところではアデバイヨールも同じです。
抜ければチャンスの場面でフィジカルの弱さを露呈しますし、トラップミスなどの細かいところでチャンスを逃すことも多い。
また、あれだけ身長があるにも関わらず、CKのシーンで全く出て来ないのも疑問です。

彼の1つ1つのプレー精度の低さを顕著に表していたのが、前半の、左サイドから右足アウトで中に送ったクロスが遠くに逸れたシーンです。
左足で軽く横に出せばいいものを、毎度毎度右足アウトで出してしまうから精度を欠くのです。
「ウイニングイレブン」で言う「逆足頻度」が「1」なんですよね、彼は。
今後もっと「フィジカル」と「左足のシュート精度」を高めていかないと、得点を重ねることは難しいでしょう。

 

この試合のMVPには、フラミニ、セスク、ロシツキーの3人を挙げたいです。
フラミニはもう右SBのレギュラーとして出てもおかしくないほどの貢献と安定感を見せました。
セスクはマンチェスター・シティ戦、スパルタ・プラハ戦、今回と3試合連続ゴールここ5試合で4得点です。
ロシツキーもスパルタ・プラハ戦と今回で2試合連続ゴール
3人共に共通するのは、スタミナと運動量が豊富でタフな選手であり、ゲームを作れることです。 1人少なくなってスペースができてしまいましたが、攻撃時にはこの3人がそれをうまく生かしていました。


先日、「今季のアーセナルを占う(2)」の記事で、「中盤の選手の得点力」が課題と書きましたが、すでにセスクは昨季の全ゴール数と並びました。
アンリが抜けても、そしてアデバイヨールやファン・ペルシーら前線の選手が決められなくとも、ロシツキーやフレブやセスクら攻撃的な役割を担う選手がチャンスを確実に生かすことができれば、何の問題もありません。
決して誰か1人の個人に頼るわけではない、チームとしての戦い方ができていると思います。
今は、それが“青写真”通りに少しうまく行き過ぎているのが怖いところですが。

 

インターナショナル・ウィーク明けは、アウェイでトッテナムとの「ノースロンドン・ダービー」が控えています。
勝てば首位に踊り出るチャンスがありますし、トッテナムの今季の希望を奪うチャンスでもあります。
ここはダービーに相性の良いアデバイヨールの活躍に期待します。

その前に、各国代表戦でこれ以上の怪我人が出ないことを祈りましょう。

 

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