NO FOOTBALL NO LIFE

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愛なき者は去れ

2006-09-02 | アーセナル

遅ればせながら、最終的に決まった移籍のまとめを。


すでにチームへの「loyalty」を失っていたアシュリー・コールとレジェスの移籍が決定。
代わりにCBギャラスとMFバチスタが「交換トレード」の形でやって来ました。

・アシュリー・コール ⇔ ギャラス
http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=News&article=413327&lid=NewsHeadline&Title=Wenger+welcomes+new+boy
+Gallas,+says+farewell+to+Cole

・レジェス ⇔ バチスタ
http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=news&article=413328&cpid=703&title=Baptista+moves+to+Arsenal+as+
Reyes+joins+Real+Madrid

 

・ギャラスのプロフィール

http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=News&article=413320&lid=NewsHeadline&Title=Know+more+about...
+William+Gallas

・バチスタのプロフィール

http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=News&article=413321&lid=NewsHeadline&Title=Know+more+about...
+Julio+Baptista


そして、移籍期限ギリギリにもう一人。 サンパウロに所属するブラジルU-19代表主将のデニウソンを獲得しました。

http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=News&article=413492&lid=NewsHeadline&Title=Arsenal+swoop+for
+Brazil+Under-19+skipper


また、CBシガンがピレスと同じくスペインのヴィジャレアルに移籍しました。
http://www.arsenal.com/article.asp?thisNav=News&article=413475&lid=NewsHeadline&Title=French+defender+
Pascal+Cygan+signs+for+Villarreal

 

<総括>
レジェスは「1年間のローン」の形ですが、もう戻ってくる気はないでしょうね。
仮に、カペッロに冷遇されて「戻りたい。」なんて言っても、こちらから願い下げです。 どうせまたロンドンの生活に不満を言い始めるに決まってますから。
彼に納得がいかないのは、レアルへの移籍の喜びを表すばかりで、「アーセナルへの感謝」の意を全く示していないところ。
一人の「プロフェッショナル」、一人の「大人」、として彼は未熟です。


アシュリーは「裏切り者」以外の何物でもありません。
副会長のデイビッド・ディーンに対して不満を表していましたが、元はと言えば、一年半前に自分がチェルシーの幹部と非公式に接触を持ったことが原因なのです。
クラブへの不満は「御門違い」なものです。
チェルシーの「金額」に目が眩んだことは間違いありません。 現地のアーセナルファンの多くは、彼を、Ashly Coleになぞらえて「CASHly Cole」と呼んでいます。

次のアーセナル対チェルシー戦で、彼はアーセナルファンから大きなブーイングを浴びることでしょう。
(この移籍に関する現地の報道映像はこちら。冒頭の「Cole Signs For Chelsea - Video」というリンクをクリック。)

 


(ギャラス+ホイト+バチスタ+ロシツキー+アリアディエール)(キャンベル+シガン+コール+ピレス+レジェス+ベルカンプ)

これが、この夏のアーセナルの移籍結果を表す「式」です。
答えが、「-(マイナス)」になることは言うまでもありません。

一つずづ検証していくと、
まず、キャンベルの放出はギャラスの獲得で穴は埋まりました。
衰えが激しかったキャンベルの代わりは、今や世界最高のCBの一人。 「イングランド人」がトップチームからいなくなることは痛いですが、「トゥーレ&ギャラス」のコンビはヨーロッパでもトップクラスのコンビとなります。
しかし、コールが「チェルシーに行きたかった」のに対し、ギャラスは「チェルシーを離れたかった」だけで、「アーセナルに行きたかった」わけではありません。
本人が強く希望していた「CB」のポジションでプレーできることは好材料でしょうが、CLで準優勝を果たしたとはいえ、「現王者のチームから同じリーグの4位のチームに移ること」や「サラリー」の面でのモチベーションはどうなのでしょうか? 本人にとっては決して「最高の移籍」ではないはずです。
そして、ヴェンゲルは、
「CBの他に左右のSBもこなせる貴重なプレーヤー。」
としてギャラスを高く評価していますが、彼はアーセナルで「SB」をやる気は毛頭ないでしょう。 彼の最大の長所である「利便性」を喪失した形での獲得だったのです。


ここで、シガンについて少し触れておきます。
現地のファンからも日本のファンからも、シガンは常に「お荷物」とみなされてきましたが、いなくなってその存在を振り返ると、彼の存在は大きかったと思います。
ここ数年は故障が相次いだアーセナルのDF陣でしたが、シガンは他の選手がいなくなった時に必ずいてくれました。 そして、ここ最近の「第4CB」という地位を不満一つ言わずに受け入れてくれたことは、非常に感謝すべきことです。 「チーム愛」があったからこその受諾だったのでしょう。 彼のスペインでの成功を祈ります。

SBホイト、FWアリアディエールがレンタルバックされましたが、コールとベルカンプには到底及びません。 

ロシツキーは来年、再来年はチームの中心として活躍してくれるものと信じていますが、「プレミアへの適応」、「チームメートとのコミュニケーション」の課題を考えると、今季はピレスの方がまだ戦力として計算できます。

バチスタはどこで使うのかわかりません。
昨季にレアルで、左サイドに置かれて非常に悪戦苦闘していたイメージが強いため、左サイドでレジェスの代わりとなる活躍は期待できません。 得意のセンターにはセスクがいます。

 

夏の補強はまたしても失敗に終わりました。

最後に、イギリスBBCの掲示板をリンクさせておきます。
かなり熱い議論がなされています。 ネイティブが書く口語体の英文を読むのもおもしろいですし、いい勉強になりますよ。


・バチスタについて
http://www.bbc.co.uk/dna/mb606/F4472020?thread=3427165

・アーセナルのFWについて
http://www.bbc.co.uk/dna/mb606/F4472020?thread=3426664

・アシュリー移籍、ギャラス獲得について
http://www.bbc.co.uk/dna/mb606/F4472020?thread=3425654

 

「サッカーは素人だが、俺が監督になった方がヴェンゲルよりもいい補強をできると思う。」
という、ご尤もな意見が一番笑えました(笑) 

 

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