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早すぎた先制点の弊害

2006-06-05 | 日本代表

日本 1-0 マルタ

得点)玉田圭司

日本)

                玉田圭司    大黒将志

                    中村俊輔

        三都主アレサンドロ               駒野友一

                         中田英寿
                福西崇史


            中澤佑二   宮本恒靖    坪井慶介


                     川口能活

交代)      坪井慶介 → 小野伸二
   三都主アレサンドロ → 中田浩二
         玉田圭司 → 小笠原満男
         福西崇史 → 稲本潤一
         大黒将志 → 巻誠一郎


<消えた「楽観論」>
「一体どっちが本当の日本なんだ?」
グループF、各国代表監督の「呆れ」にも似た声が聞こえてきそうだ。

格下のマルタを相手にしたこの試合で期待していたことがある。
まずは当然、怪我をしないこと。 ドイツ戦で加地が負傷してしまったが、これ以上離脱者が出ると苦しくなる。
次に、FW陣の全員得点。 W杯前に「国際Aマッチ」で得点するのとしないのとでは、本番でいざ試合に出たときの気持ちの余裕が全く違うだろう。 「FW」とはそういう生物だ。
そしてドイツ戦で浮き彫りになった課題である「セットプレーの守備」の改善、その結果の完封勝利だ。
最後に、サブメンバーの試合感の養成。 これには、「対戦国に手の内を見せ過ぎない」という意味も含まれている。 各国がW杯直前の親善試合を「メンバーを試し、休ませながら」戦っている中、日本は全ての試合を「ベストメンバー」で臨んでいる。

これら全てが達成できる相手だった。 序盤のマルタの混乱ぶりを見ればわかる。
しかし、「前半2分」という早い時間帯に先制してしまったことで、この試合に対する緊張感を失ってしまった。
奪ってからの展開が遅く、ボールをディフェンスラインに下げてしまうため、攻撃に時間がかかってしまい、相手に自陣に戻る余裕を与えてしまった。 これでは「引いた相手」を崩せない。 「早すぎた先制点の弊害」だろう。

「あてにならない。」
と言われるFIFAランキングだが、「18位」と「125位」というあまりにも大きな順位の隔たりは、マルタに日本を十分に「格上の相手」と意識させたはずで、事実、マルタの監督も、
「日本と戦うことに恐怖感を覚えていた。」
と語っていたが、日本選手の精彩を欠いた動きが、相手に「いけるぞ」という空気を作らせてしまった。 それが前半終盤のマルタの猛攻に繋がった。



「格下なのにボールを回せなかった、とかなるのが怖い。 ドイツ戦のまま(W杯に)行けた方が良かったかも。」

という中村俊輔が試合前に抱いた不安が、現実のものとなってしまった。


しかし、ドイツ戦引き分けで生まれた国内の「楽観論」を覆す意味、「対戦国の警戒」を弱める意味では良かったかもしれない。
重要な、本番直前の試合での不甲斐ないパフォーマンス。 これを「良薬」にするか「毒薬」にするかは、監督であるジーコのマネージメント能力にかかっている。 

 


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