NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

CL準々決勝 2nd leg ACミラン VS リヨン

2006-04-06 | チャンピオンズリーグ・UEFA杯

   ACミラン 3-1 リヨン
AGGREGATE)3-1

得点)インザーギ2、シェフチェンコ / ディアッラ   ミランが準決勝進出!!!

HOME)ACミラン

              インザーギ    シェフチェンコ

                     カカ

          セードルフ             ガットゥーゾ

                     ピルロ

       セルジーニョ                     スタム
                カラーゼ     ネスタ


                     ジーダ


交代)    ピルロ → アンブロジーニ
    ガットゥーゾ → マルディーニ


AWAY)リヨン

                         フレッジ
               ヴィルトール

         マルダ                    ゴヴ

               ジュニーニョ
                         ディアッラ

       アビダル                      クレルク
                カサーパ    クリス


                      クペ

交代)フレッジ → カリュー
      ゴヴ → レベィエール


<何が起こるかわからない サッカーの恐さ>
この、サッカーというスポーツを表現するのに余りにも月並みな言葉。 しかし、今回の試合を語るのに最もふさわしいのは、この月並みな言葉ではないでしょうか。
昨季のCL決勝、3点差をたった「6分間」で追いつかれ、PK戦で敗れたミラン。 今回、絶望から歓喜に変わったのもまた、後半43分からロスタイム4分までの「6分間」の出来事だった。

リヨンのホームで行われた1st legは0-0。
一般的に、1st legをホームで戦うチーム(リヨン)が初戦をスコアレスドローで終えた場合、普通に考えれば他方のチーム(ミラン)は1st legをアウェイで引き分け、2nd legをホームで戦うことになるのだから有利になる。
しかし、「アウェイゴール2倍ルール」という実に奇妙で、CLの醍醐味でもある制度がその一般論を覆す。
後半43分まではそんな試合、つまりリヨンの思惑通りに進んだ試合だった。

立ち上がりは初戦と打って変わってリヨンが主導権を握る。 リヨンの得点はアウェゴール、すなわちミランが勝ち抜くために2点を要することになる。 今季公式戦「アウェイ無敗」のリヨンはACミランを相手にしても落ち着いて試合を運んだ。

しかし、試合が動いたのは前半25分、「CL男」セードルフのクロスをインザーギが頭で合わせて先制!! 「インザーギらしい」相手の視野から消える動きでペナルティエリア内でフリーになって打ったヘディングシュートだった。

しかし、リヨンのエース・ジュニーニョは異様なまでに落ち着いていた。
失点後の、
「1点を返せばウチの勝ちだよ。慌てることはない。」
と言わんばかりの余裕の表情は6分後に現実のものとなる。
31分、リヨンの「十八番」である、そのジュニーニョの強烈なFKからディアッラが頭で押し込み同点!! アウェイゴールの差でリヨンがリード!!
1st legは累積で欠場したジュニーニョ。 押し気味で試合を進め、何度もあったFKのチャンスを生かせずに終わったホームの試合。 全てのリヨンファンが「ジュニーニョがいれば…」と嘆いたことだろう。 しかし、そのジュニーニョがこの試合2度目のFKのチャンスをしっかりとものにした。 やはり彼が「現在世界最高のフリーキッカー」だ。

その後もリヨンペース。 CKからのフレッジのヘッドはポストを叩き、ミラニスタを凍らせ、ミランのエース・シェフチェンコは完全に抑え込まれた。 時間が経つにつれて、ミランはリヨンの術中にはまっていった感が否めなかった。
もう攻撃に出るしかないミラン。 控えにはFWジラルディーノがいたが、アウェイであるはずのリヨンの攻撃が一向に止む気配がないので、中盤以下の人数を削ってまでFWを入れるというギャンブルができない。 リヨンの追加点は即座に昨季ファイナリストのベスト8敗退を意味していたからだ。

攻め手という攻め手もなくなった後半43分、ミランのスタイルとはそぐわないロングボールの放り込み。 しかし、これを途中出場のアンブロジーニが競ると、前でブラインドとなった左SBアビダルがかぶってしまい、ボールはフリーのシェフチェンコへ!! このチャンスにシェフチェンコがシュートを放つが、クペに触れられボールはファーポストを叩き、跳ね返りもニアポストを叩く不運! しかし、これをペナルティエリア内での競り合いで一度転んでいたインザーギが、驚異的な素早さで起き上がり、ボールを押し込み逆転!!! 歓喜のミラニスタ!!!
さらにロスタイム、意気消沈したリヨンは右SBのクレルクのバックパスをシェフチェンコにかっさらわれ、これをシェフチェンコがクペをかわして無人のゴールに流し込んで決定的な3点目!!!
たった6分前にはナイフを喉下まで突きつけられていたミランが、逆にリヨンにナイフを突き返し、とどめを刺した。

スコアだけ見てしまえば、1st legをアウェイで引き分けに持ち込み、ホームで3点を取って勝利したミランの、「イタリアらしい完勝」に見える。 しかし、試合後にまるで優勝したかのように喜ぶミランの選手、ファン、ガッリアーニを始めとした関係者の姿を見れば、この2試合がいかに苦しいものだったかを物語っていた。  2戦を通して内容では圧倒的にリヨン。 インザーギのゴールの起点となったシュートを放ち、試合を決定づける3点目を奪ったシェフチェンコはこの試合ではほとんど消えていたのだから、サッカーは本当に何が起こるかわからない。

それにしても、インザーギの2ゴールは実に「インザーギらしい」ゴールだった。 大きな怪我から復帰後、絶好調のインザーギ。 この試合でミランでのポジションを確保しただけでなく、来たるW杯のイタリア代表のポジションまで手の届くところに引き寄せたかもしれない。 そして、この勝利でミランは乗ったはずだ。

Milan Team Statistics Lyon
 3 Goals 1
 1 1st Half Goals 1
 6 Shots on Target 4
 8 Shots off Target 10
 2 Blocked Shots 2
 7 Corners 9
 12 Fouls 14
 4 Offsides 3
 4 Yellow Cards 0
 0 Red Cards 0
 72% Passing Success 65.5%
 20 Tackles 31
 85% Tackles Success 83.9%
 58.2% Possession 41.8%
 42.6% Territorial Advantage 57.4%


 

 

その他のCL最新情報は、
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!(登録中!! モチベーション維持のためご協力お願いします!)