私の闇の奥

藤永茂訳コンラッド著『闇の奥』の解説から始まりました

ハイチは今なお重い苦しみの中に(1)

2021-03-15 09:19:34 | 日記・エッセイ・コラム

 米国という国の、あるいは米国を支配している権力の、真の姿を見据えることは、日本の存亡に関わる重大事です。そして、それを行うのに最適の場所はハイチだと思います。

 東日本大震災の前年の2010年1月12日、カリブ海の黒人国(人口約一千万)を大地震が襲いました。死者行方不明者20万人以上、負傷者は35万を超え、全人口の三分の一が被災しました。その以前から、ハイチの歴史についての名著であるCLRジェームズ著『ブラック・ジャコバン』(初版1938年、英語)などを読んでハイチに関心を持っていた私は、大災害後のハイチで起こったことに目を奪われました。米国とそれを象徴するビル・クリントン/ヒラリー・クリントン夫妻の真の姿が目に焼き付く思いでした。私は立て続けに、多数のブログ記事を書きました。ハイチについての私の関心のレベルは今日まで一度も低下したことはありません。

 最近またハイチの民衆の大規模な街頭反米運動が盛り上がっています。マスメディアは殆ど取り上げていませんが、少し本気で探せば良い報道がいくらも見つかります。皆さんの興味を唆ること請け合いの短編映画(約9分)がありますので紹介します。英語ですが、とても明快な語り口ですので、聞き取りの練習にもなります。必要なら、繰り返し聞いてください。読書百遍ではありませんが、だんだん聞き取れる様になります。私個人としては、近頃の英語学習ブームを一種苦々しい思いで見ていますが、世界全体の状況から、英語のニュースを読み取り聞き取れることは有用ですので、このフィルムで視聴の訓練をすることは悪い思いつきではありません。

http://axisoflogic.com/artman/publish/Article_89812.shtml

ついでに、ハイチについての最近の報道記事も二つ挙げておきます。読むのがうるさければ写真だけでもご覧ください:

https://libya360.wordpress.com/2021/03/12/haiti-a-day-in-the-life-of-fighting-dictatorship-and-neocolonialism/

https://libya360.wordpress.com/2021/02/05/haiti-the-object-of-hatred-and-pillage-of-the-world-s-powers-for-200-years/

 上に言及したこのブログの過去のハイチ関連記事は和文ですから、興味をお持ちなら読んでください。下に列挙します:

#「ハイチは我々にとって何か」(1)〜(6)

  (2010年2月3日)〜(2010年3月24日)

  (1):https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/28ba0d99ecb07272e5b44d29a69ec9e3

#「チリとハイチ」(2010年10月20日)  https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/b963de53f844a2ad61d7e3a9bca61916#comment-list

#「ポール・ファーマー、お前もか」(2011年1月5日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/6d9c78e925717b1e4c1a55c4d13321fb

#「ハイチの今とこれから」(2011年1月12日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/247a30e2fd0f4ed717e5983e3a1bb878

#「アリスティドは学校を建てた」(2011年2月9日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/3fe8e542116cc4dab5d314944141e671

#「ハイチの人々は今」(2011年3月2日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/7e8241f770fcafc852861170145e12be

#「最悪の男がハイチの大統領になる」(2011年4月20日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/d3330fe8ef733742fd25bcdff72a9d8d

#「リビアとハイチで何が見えるか」(1)〜(5)

  (2011年6月11日)〜(2011年6月29日)

 (1):

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/2eaa25971be661ca6a89cabe16ea26bb

#「ハイチのコレラ禍」(1)〜(2)

 (2011年9月28日)〜(2011年10月5日)

 (1):

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/6763060fc99d87c1d1e7b5f881a44ecd

#「ポール・ファーマーは転んでいない」(1)〜(5)

  (2012年1月18日)〜(2012年2月15日)

  (1):

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/94b026332aa9622a5feee33237ca3d9d

#「アリスティドという人間」(2012年4月25日)

https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/e8f0b55af6e790282f6876f59002e1c3

 これらの記事を書いてからほぼ10年、ハイチは依然として米国に首元を踏みつけられたまま苦しんでいます。これが米国という国の真の姿です。

 私は最近一冊の極めて興味深い本を入手しました。著者はDADY CHERY、タイトルはWE HAVE DARED TO BE FREE 、発行年は2015年。妙な名前ですが、生物科学准教授の肩書きを持つ生粋のハイチ女性です。次回には、思わず惚れ込んでしまう様なこの本の中身の紹介をします。

藤永茂(2021年3月15日)

コメント   この記事についてブログを書く
« 憲法第9条をもう一度読む | トップ | シリアの状況とNHK »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事