そういえば、ついこの前、
「アホの坂田」なんて、
ブログに書いたような気がするなぁ。
……って、思ったのは、大分後になってだけど。
モッツアレラチーズの試食は、
それ自体に味が無いので、
トマトや、青じそやらとを、
オリーブオイルで和えるのだが、
なかなか手間のかかる仕事で。
まぁそれゆえに、
単調にならず、時間は早く過ぎて行ったけど。
「あれは、坂田師匠だったのか……?」
と、ボーっと考えたりしてたので、
思ったよりも、負担にならない仕事となった。
あぁ、サインだとか、
写真だとか、
そういうのは別に、どうでもいいんだけど(ある意味失礼か?)、
声かけて、確かめればよかった。
もはや、確かめようもないので、気持ちが悪い……。
★
試食の準備も、完全に出来ていて、
人の声掛けをしていたときのことだった。
坂田師匠と思われるその人は、
多分、真正面から、私の顔をのぞきこんだ。
1秒以下にも思えるし、3秒以上にも思えた、不思議な間だった。
普通、そんな風に顔を見られると、
「気持ち悪いおっさんやなぁ」と思うんだと思うんだけれど、
どうも、そういう気持ち悪さよりも、
子どものような好奇心で、
「ばぁ~」っとされた感じで、目が合っているように思われて。
私は、試食品をオススメするのも忘れて、
『な、なんでっか?』
と、そのちょっと抑え気味の、でも楽しそうなテンションに、
戸惑った。
『どんなねーちゃんが売ってるんや?』
という好奇心だったのだろうか。あの目は。
少なくとも、
女としての値踏みをされていたとは、思えないんだけどなぁ……。
それとも、漫才なり、何なりの、
ネタのヒントにでもならないか、という、
芸人の、観察的なものだったんだろうか。
(↑こっちだと思うんだけどなぁ……)
しかし私は、『ん?・へ?・は?』な反応で、
ノーリアクションだった。
あぁ、あそこで、
「坂田さんですか?」と聞けば、
少しは会話も出来ただろうに。
なんのボケのひとつもかませずに……いや、それはいいか。素人なんだから……。
坂田師匠は、
赤いフチの眼鏡をかけていて、
ジャケットの柄にも、少し赤が入っていて、
ジーンズのサイドラインにも、赤の細いステッチが入っていた。
つまり、トータル的に、
赤をサシ色に使った、おしゃれな格好をしていた。
そして何よりも、坂田師匠の、
一瞬私を見た顔が、「赤」ちゃんっぽかった。
お肌もすべすべしてたし。
還暦を過ぎているとは、思えなかった。
これだけのすれ違いで、
「『アホの坂田』ではなく、案外賢いのかも」
と、まではわからなかったけど、
なんとも言えない、不思議な魅力があった。
これで、坂田師匠じゃなかったら、めっちゃ恥ずかしいハナシやけれど。
「アホの坂田」なんて、
ブログに書いたような気がするなぁ。
……って、思ったのは、大分後になってだけど。
モッツアレラチーズの試食は、
それ自体に味が無いので、
トマトや、青じそやらとを、
オリーブオイルで和えるのだが、
なかなか手間のかかる仕事で。
まぁそれゆえに、
単調にならず、時間は早く過ぎて行ったけど。
「あれは、坂田師匠だったのか……?」
と、ボーっと考えたりしてたので、
思ったよりも、負担にならない仕事となった。
あぁ、サインだとか、
写真だとか、
そういうのは別に、どうでもいいんだけど(ある意味失礼か?)、
声かけて、確かめればよかった。
もはや、確かめようもないので、気持ちが悪い……。
★
試食の準備も、完全に出来ていて、
人の声掛けをしていたときのことだった。
坂田師匠と思われるその人は、
多分、真正面から、私の顔をのぞきこんだ。
1秒以下にも思えるし、3秒以上にも思えた、不思議な間だった。
普通、そんな風に顔を見られると、
「気持ち悪いおっさんやなぁ」と思うんだと思うんだけれど、
どうも、そういう気持ち悪さよりも、
子どものような好奇心で、
「ばぁ~」っとされた感じで、目が合っているように思われて。
私は、試食品をオススメするのも忘れて、
『な、なんでっか?』
と、そのちょっと抑え気味の、でも楽しそうなテンションに、
戸惑った。
『どんなねーちゃんが売ってるんや?』
という好奇心だったのだろうか。あの目は。
少なくとも、
女としての値踏みをされていたとは、思えないんだけどなぁ……。
それとも、漫才なり、何なりの、
ネタのヒントにでもならないか、という、
芸人の、観察的なものだったんだろうか。
(↑こっちだと思うんだけどなぁ……)
しかし私は、『ん?・へ?・は?』な反応で、
ノーリアクションだった。
あぁ、あそこで、
「坂田さんですか?」と聞けば、
少しは会話も出来ただろうに。
なんのボケのひとつもかませずに……いや、それはいいか。素人なんだから……。
坂田師匠は、
赤いフチの眼鏡をかけていて、
ジャケットの柄にも、少し赤が入っていて、
ジーンズのサイドラインにも、赤の細いステッチが入っていた。
つまり、トータル的に、
赤をサシ色に使った、おしゃれな格好をしていた。
そして何よりも、坂田師匠の、
一瞬私を見た顔が、「赤」ちゃんっぽかった。
お肌もすべすべしてたし。
還暦を過ぎているとは、思えなかった。
これだけのすれ違いで、
「『アホの坂田』ではなく、案外賢いのかも」
と、まではわからなかったけど、
なんとも言えない、不思議な魅力があった。
これで、坂田師匠じゃなかったら、めっちゃ恥ずかしいハナシやけれど。