朝市の野菜をはじめ、2キロ先の大型量販店が安い火曜日。
大量に食糧を買い込む。
チャリンコで、一度には持って帰れない量を買うので、
半分をロッカーに入れ、半分をまず家に持って帰る。
冷蔵庫などに片付けて、
さぁまた行くぞ!と大型量販店に向かう時、
「あ!そうだ!もうダウンジャケットとかもクリーニングに出そう!」
とひらめく。
行きつけのクリーニング屋さんもその大型量販店内にある。
昨日、バースデー割引のハガキがきていたし、
覚えているうちに、しなくちゃ、
こういうのって、うっかり忘れるのよね~。
と、
バタバタと紙袋に、
自分の上着類を詰め込んで。
★
大型量販店に到着。
まずは、上着類をクリーニング屋さんへ……と思ったが、
「まてよ」と足をとめる。
はがきを使うと、クリーニング代金は、半額だ。
だが、一回しか使えない。
昼からもどうせ暇なんだから、
今度は夫の上着類を持ってきたほうがいいんじゃないか?……という、
欲の芽が芽吹いた。
イキオイのあるうちに、わずらわしい事はしなくっちゃ!
クリーニング屋さんをスルーして、
それよりも奥にある、ロッカーのところへ行く。
残りの食料を取り出して、
クリーニングに出す私の上着類と
入れ替えた。
夫の上着類も一緒に出す為の一時保管だ。
再び帰宅。
★
残りの食料をまた冷蔵庫などに片付けたら、
丁度お昼となった。
とりあえず、一旦昼食をとることにする。
TVを見ながら、昨日の残り物を食べてたら、
外から変な音がした。
春雷だった。程なく、春雨も。
う、うそぉ~!朝あんなに晴れていたのに!
(そういえば、天気予報を見ていませんでした)
また、頼んでもいないのに、雨かよ。
ロッカーの保管はその日の営業時間内。
翌日まで借りてしまうと、お金を支払わなければならない。
雨の中、傘を差して
チャリンコを片手運転をするという技術なんて、
持っていない。
自転車を諦めて、
傘を差しながら、二キロ歩くことにする。
もちろん根性で、夫の上着類を持って。
★
決して強くない雨だったけど、
風がものすごく強かった。
ところどころからだを濡らしながら、
大型量販店に着く。
ロッカーから取り出して、
「両手に花」ならぬ、「両手に冬物」
となった私は、
やじろべーみたいにヨタヨタしながら、
クリーニング屋さんの窓口へ。
「これ、使えますよね」と
当たり前だけど念の為的軽い口調で、
ハガキを見せたら、
「……!これ、4月から使えるもので、今日は使えないですよ!
4月生まれの人は期間は4月中なんですよ!」と、
店員さん、驚きながらも考えると道理の通ったことを言う。
な、な、なんだって!!
しかも、誕生日当日なら、50%OFFだが、
それ以外の4月の日は30%OFFだという。
「えぇぇぇぇぇぇえええ!!そうなんですかぁぁぁっぁああああ!!」
と、思わず、窓口の机に、突っ伏した。
「今ね、雨も降っているんですよぉ~。これだけの荷物、
二キロもある家に持って帰らなくちゃいけないのぉ~!!
しかも歩いて!!!」
……嘆いた。
でも、声に出してよかった。
店員さん、
哀れに思ってくれたらしく、
「じゃ、4月中に精算しに来てくれるのでしたら、荷物だけ、
お預かりしておきましょうか?」と、
提案してくれた。
うぅ。地獄の中で仏様を見る思い。
お言葉に甘えさせてもらう。
「絶対、誕生日の日に来ます!
自分のトシは忘れても、この日にここへ来る事は忘れません!」
絶対50%OFFにしてやる!!
そんな誓いを胸に秘め。
だが、それを、
ラッキーと思えたのも、つかの間だった。
★
その日の夕方、
今更遅い天気予報を見た。
明日から、寒の戻りで寒くなるらしい。
おいおいおいおい……。
厚手の上着は、もはや私の手元にはないんだよ!
コートが必要だなんて言うなよ!
明日は仕事の面接で、外へ出なくちゃいけないんだよ!
春にすっかり翻弄された。
裏目裏目はいつまで続く。
大量に食糧を買い込む。
チャリンコで、一度には持って帰れない量を買うので、
半分をロッカーに入れ、半分をまず家に持って帰る。
冷蔵庫などに片付けて、
さぁまた行くぞ!と大型量販店に向かう時、
「あ!そうだ!もうダウンジャケットとかもクリーニングに出そう!」
とひらめく。
行きつけのクリーニング屋さんもその大型量販店内にある。
昨日、バースデー割引のハガキがきていたし、
覚えているうちに、しなくちゃ、
こういうのって、うっかり忘れるのよね~。
と、
バタバタと紙袋に、
自分の上着類を詰め込んで。
★
大型量販店に到着。
まずは、上着類をクリーニング屋さんへ……と思ったが、
「まてよ」と足をとめる。
はがきを使うと、クリーニング代金は、半額だ。
だが、一回しか使えない。
昼からもどうせ暇なんだから、
今度は夫の上着類を持ってきたほうがいいんじゃないか?……という、
欲の芽が芽吹いた。
イキオイのあるうちに、わずらわしい事はしなくっちゃ!
クリーニング屋さんをスルーして、
それよりも奥にある、ロッカーのところへ行く。
残りの食料を取り出して、
クリーニングに出す私の上着類と
入れ替えた。
夫の上着類も一緒に出す為の一時保管だ。
再び帰宅。
★
残りの食料をまた冷蔵庫などに片付けたら、
丁度お昼となった。
とりあえず、一旦昼食をとることにする。
TVを見ながら、昨日の残り物を食べてたら、
外から変な音がした。
春雷だった。程なく、春雨も。
う、うそぉ~!朝あんなに晴れていたのに!
(そういえば、天気予報を見ていませんでした)
また、頼んでもいないのに、雨かよ。
ロッカーの保管はその日の営業時間内。
翌日まで借りてしまうと、お金を支払わなければならない。
雨の中、傘を差して
チャリンコを片手運転をするという技術なんて、
持っていない。
自転車を諦めて、
傘を差しながら、二キロ歩くことにする。
もちろん根性で、夫の上着類を持って。
★
決して強くない雨だったけど、
風がものすごく強かった。
ところどころからだを濡らしながら、
大型量販店に着く。
ロッカーから取り出して、
「両手に花」ならぬ、「両手に冬物」
となった私は、
やじろべーみたいにヨタヨタしながら、
クリーニング屋さんの窓口へ。
「これ、使えますよね」と
当たり前だけど念の為的軽い口調で、
ハガキを見せたら、
「……!これ、4月から使えるもので、今日は使えないですよ!
4月生まれの人は期間は4月中なんですよ!」と、
店員さん、驚きながらも考えると道理の通ったことを言う。
な、な、なんだって!!
しかも、誕生日当日なら、50%OFFだが、
それ以外の4月の日は30%OFFだという。
「えぇぇぇぇぇぇえええ!!そうなんですかぁぁぁっぁああああ!!」
と、思わず、窓口の机に、突っ伏した。
「今ね、雨も降っているんですよぉ~。これだけの荷物、
二キロもある家に持って帰らなくちゃいけないのぉ~!!
しかも歩いて!!!」
……嘆いた。
でも、声に出してよかった。
店員さん、
哀れに思ってくれたらしく、
「じゃ、4月中に精算しに来てくれるのでしたら、荷物だけ、
お預かりしておきましょうか?」と、
提案してくれた。
うぅ。地獄の中で仏様を見る思い。
お言葉に甘えさせてもらう。
「絶対、誕生日の日に来ます!
自分のトシは忘れても、この日にここへ来る事は忘れません!」
絶対50%OFFにしてやる!!
そんな誓いを胸に秘め。
だが、それを、
ラッキーと思えたのも、つかの間だった。
★
その日の夕方、
今更遅い天気予報を見た。
明日から、寒の戻りで寒くなるらしい。
おいおいおいおい……。
厚手の上着は、もはや私の手元にはないんだよ!
コートが必要だなんて言うなよ!
明日は仕事の面接で、外へ出なくちゃいけないんだよ!
春にすっかり翻弄された。
裏目裏目はいつまで続く。