昨日、派遣元のところから、電話があった。
「急で悪いねんけど、明日ヘルプで入れませんか?」
と、いうものだった。
その電話の声の主は、
私が日ごろから
「苦手だなぁ~」と思っている人で。
怒り方がヘタで、
「相手を正す」ということを上回って、
「あなたの尻拭いは私がしなくちゃいけないの。あほっ!」
というような感情が押さえ切れなくて、
相手にぶちまけるような感じで怒る。
その怒り方が私の中で、尾を引くので、
近づきたくない人なのだ。
そんな人の
そのヘルプを頼む声は、
ものすごく、マイッタというような、
本当に困っているという、余裕のない声で。
ひょっとすると……と、思う。
本来なら、今度の日曜日まで、
仕事はしないで、
風邪を完治させようかと思っていたけれど、
もしも、仕事がなかったら、
微熱が出やすい状態なので、
4時あがりにさせてほしいとお願いした。
だが、もしも仕事があれば、ちゃんと引き受けるし、
マネキンのドタキャンがあれば、
それもちゃんと引き受けるから、と。
その条件をのんでもらって、引き受けた。
苦手意識を克服するチャンスを、逃してはいけない。
★
で、今日。
「昨日大変だったんですよ~」
朝の出勤報告の電話待ちをしているとき、
内勤のバイトをしている女の子が言った。
「夕方になって、決まっていたヘルプスタッフが、
ふたりとも、ほぼ同時刻に電話してきて、
キャンセルするんですから。
知り合いでもなんでもないのに、偶然、一緒に!」
そこから、電話をかけては断られ、の繰り返しだったそうで。
★
昼になっても、マネキンのドタキャンはなく、
内勤のデスクでの仕事をしていた。
「今週と来週の土日にお仕事あるんですけど、
入れませんか?」と、
ケータイに電話をかける仕事。
時々、息が伸びなくて、コホコホ言いながら。
13時をすぎて、フレックスで、
苦手な人が出勤してきた。
15時になって、新しい仕事をもらった。
その仕事がノッてきたところで、
苦手な人が、
その私の仕事の指示をくれた人に、
「稲田さん(ここでは仮名)、4時になったから、帰ってもらって」
と、指示をだした。
私は、
「いや、でも、中途半端ですけれど、これ……」
と、言ったけど、
結局、もうひとりのヘルプの人がいるから、ということで、
その人にやり方を教えて、帰ることになった。
私は、苦手な人に、
「お気遣いありがとうございました。お先に失礼します」
と、一礼した。
すると向こうは、会釈を返して、
「お疲れさま。ありがとうございました」と言った。
とてもいい笑顔だった。
あぁ、やっぱり。
この人は基本的に、
顔がムスッとしているし、
怒ったりすると、とてもこわいし、ヤな怒り方なんだけど、
単に感情が制御できないだけなんだ。
怒りの感情だけに限らず、
困ったときには、困った感情が。
ちょっと嬉しかったりしたら、ちょっと嬉しかった感情が。
そんなところを糾弾できる、
私ではない(人のことは言えないってこと・笑)
苦手だと思った人を微笑ませて、
「勝った!」と、胸の中でガッツポーズ。
この人に勝ったのではなく、
ひとつの印象だけで、決め付けなかった自分に。
「急で悪いねんけど、明日ヘルプで入れませんか?」
と、いうものだった。
その電話の声の主は、
私が日ごろから
「苦手だなぁ~」と思っている人で。
怒り方がヘタで、
「相手を正す」ということを上回って、
「あなたの尻拭いは私がしなくちゃいけないの。あほっ!」
というような感情が押さえ切れなくて、
相手にぶちまけるような感じで怒る。
その怒り方が私の中で、尾を引くので、
近づきたくない人なのだ。
そんな人の
そのヘルプを頼む声は、
ものすごく、マイッタというような、
本当に困っているという、余裕のない声で。
ひょっとすると……と、思う。
本来なら、今度の日曜日まで、
仕事はしないで、
風邪を完治させようかと思っていたけれど、
もしも、仕事がなかったら、
微熱が出やすい状態なので、
4時あがりにさせてほしいとお願いした。
だが、もしも仕事があれば、ちゃんと引き受けるし、
マネキンのドタキャンがあれば、
それもちゃんと引き受けるから、と。
その条件をのんでもらって、引き受けた。
苦手意識を克服するチャンスを、逃してはいけない。
★
で、今日。
「昨日大変だったんですよ~」
朝の出勤報告の電話待ちをしているとき、
内勤のバイトをしている女の子が言った。
「夕方になって、決まっていたヘルプスタッフが、
ふたりとも、ほぼ同時刻に電話してきて、
キャンセルするんですから。
知り合いでもなんでもないのに、偶然、一緒に!」
そこから、電話をかけては断られ、の繰り返しだったそうで。
★
昼になっても、マネキンのドタキャンはなく、
内勤のデスクでの仕事をしていた。
「今週と来週の土日にお仕事あるんですけど、
入れませんか?」と、
ケータイに電話をかける仕事。
時々、息が伸びなくて、コホコホ言いながら。
13時をすぎて、フレックスで、
苦手な人が出勤してきた。
15時になって、新しい仕事をもらった。
その仕事がノッてきたところで、
苦手な人が、
その私の仕事の指示をくれた人に、
「稲田さん(ここでは仮名)、4時になったから、帰ってもらって」
と、指示をだした。
私は、
「いや、でも、中途半端ですけれど、これ……」
と、言ったけど、
結局、もうひとりのヘルプの人がいるから、ということで、
その人にやり方を教えて、帰ることになった。
私は、苦手な人に、
「お気遣いありがとうございました。お先に失礼します」
と、一礼した。
すると向こうは、会釈を返して、
「お疲れさま。ありがとうございました」と言った。
とてもいい笑顔だった。
あぁ、やっぱり。
この人は基本的に、
顔がムスッとしているし、
怒ったりすると、とてもこわいし、ヤな怒り方なんだけど、
単に感情が制御できないだけなんだ。
怒りの感情だけに限らず、
困ったときには、困った感情が。
ちょっと嬉しかったりしたら、ちょっと嬉しかった感情が。
そんなところを糾弾できる、
私ではない(人のことは言えないってこと・笑)
苦手だと思った人を微笑ませて、
「勝った!」と、胸の中でガッツポーズ。
この人に勝ったのではなく、
ひとつの印象だけで、決め付けなかった自分に。