日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

パンチ男と受付嬢

2007年04月17日 | お仕事な日々
のど飴のお仕事。

お昼前に、
初期の『ルパン三世』のアニメに出てきそうな(笑)
パンチの効いた男が来た。

そうだなぁ……。
一番初めのアニメの絵柄で、
峰不二子の元相棒だという、
設定が似合いそうな。

でもって、なんやかんやの末に、
ルパン三世の見届ける中、
不二子自身が、ピストルで撃って、
殺してしまうような(似たような話があったかもしれないっす・笑)

あぁ、でも、
シブくはないんだよ。やってることはナンパだったし(笑)

と、いうのも、
そのパンチ男は、
私からのど飴をもらうだけもらって、
サービスカウンターの受付の女の子を、
口説いてたから。

私が渡したのど飴を、
彼女に渡そうとしてせまっていた。

女の子は、「勤務中ですから……」と、
にこやかに、でもあきらかに迷惑そうに、
一生懸命断っていた。

男は諦めて、のど飴を自分の口に放り込む。

それでも、スナックのカウンターのように、
サービスカウンターのガラスケースにひざついて、
女の子に話しかけてる。

女の子、迷惑そう。

すると、聞こえてきた。
「なんや、こののど飴。甘いわ。
ねーちゃん、食べんで正解やわ」

今度は私が迷惑!女の子、苦笑い。

散々しゃべった後、男は立ち去った。

それをみはからって、もうひとりの受付の人が
戻ってきて、なにやら話している。

どうやら、このスーパーで、
なにやら時々来ては、
ひとクセあることをしていく人のようで。
女の子にそのことを教えているようだった。

まぁ、確かに、後藤真希似のかわいい女の子だけれど。

     ★

昼からもパンチ男は現れた。
うどん玉を持ち歩いて、
何度かサービスカウンターをちろちろ見ては、
あっちこっちをさまよっているようだった。

もちろん、私は、のど飴を渡さない。
まぁ、向こうもいらないらしく、
近づいてこないのだが(笑)

受付の女の子は、
どういうシステムだか知らないけれど、
あるときはレジの補助へ行ったり、
あるときは裏方をしていたりして、
他の人たちと交代しあっているようで、
常駐しているわけではなく。

しばらくして、
うどん玉をビニールに入れて、
入り口からパンチ男は出て行った。

そのほんの一分後ぐらいに、
後藤真希似の女の子は、
サービスカウンターに戻ってきて、
帳面付けなどをはじめた。

偶然なのか、作戦なのか知らないが。

ざまぁみやがれ、と、
パンチ男を胸の中であざ笑い、

時々甘い(でもおいしかったよ)のど飴をなめつつ、
声を張り上げていたのでした。

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