スヌーピーの鼻先。

夫の仕事は、
今の時期が一番忙しい（引越業ですねん）。

と、いうわけで、
これから約一ヵ月ほど、
現場作業の応援に行くことになった。

で、昨日、
押入れの奥から、
もう使うことはないと思っていた、
作業着を出す。

しかし、あの頃の夫とは体型が違いすぎる。

「試しに、はいてみ」と、
例えズボンが入らなくても、それしか着るものがないのだが、
とりあえず、はかしてみると、

「な、なんですか！？それは！？」

と、後ずさりするほどの、
ズボンの上に乗っかった脂肪。

夫も驚いて、「すげーすげー」なんて言っている。
続けて、
「見て見て！！スヌーピーの鼻先そっくり！！ほらっ！！」
と、ニクキュークッションにある、
スヌーピーの横顔のイラストの
鼻から口にかけてのカーブを指差した。
（ニクキュークッションは、
こちらの記事の下段に写真があります）

確かに、そのスヌーピーの顔のカーブは、
夫のお腹のカーブにそっくり。

笑っている場合ではないと思えど、
ため息交じりでふきだしてしまった。

　　　　　★

で、今日の夜。
めずらしく、夫から「帰るコール」が。

「３０分ぐらいで帰るから、
お風呂沸かしといて！！すぐ入るから！」

と、お風呂嫌いなのに、ヘトヘト声で言う。

素直にお風呂を沸かすと、
予告どおり３０分で夫は帰宅した。

「も、もう、ムリ！！俺、こんなハードなこと、
よく９年間もしてたなぁ～」

「っていうかさぁ、その脂肪の塊をぶら下げながら、
仕事をしているから、しんどいんだよ。
誰やねん。昨日、
『伝説の４ｔドライバーたぁ、おいらのことよ！』
とか言ってたのはさぁ～」

と、私は毒づく。

夫は直行でお風呂場に行く。
そして彼は、
作業着を洗濯機の中に入れて、
ちょっとわくわくした雰囲気で体重計に乗った。

「９６㎏になってる！」とにんまり。

……だけどあんたの、お腹のかたちは、
やっぱり、スヌーピーの鼻先そのまんまだよ。

でっぷりんとゆれるそのお腹の前では、
体重計の数字は、
なんの慰めにもなりゃしまへん。

まぁせいぜい、お気張りやっしゃ。