日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

勉強とは興味に対する意地でもある。

2006年03月12日 | 五行歌な日々
昨日の『霧(きり)・霞(かすみ)・靄(もや)』についての記述が(多分)あった、村上春樹氏の本が無性に見たかったのだけれど、朝から一日中雨。

雨には負ける。図書館へ探しには行かなかった。

     ★

先月の東大阪歌会の三次会で、
北里くんが、

「勉強ってどうやってするんスか?」

と素朴に聞いてきた。

「インプットとアウトプットをすることだよ」

と私は即答した。

例えば、本を読む、というのは、
インプット。

その本の内容や、その感想を、
自分の言葉で、人に語るのは、
アウトプット。

そのふたつの合わせ技ができて、
初めて勉強したって気になるなぁ、と
答えた。

もちろん、こんなことしたって、
忘れていくものは忘れていく。

だけど、印象に残ったものは、
アクセス先として、自分の中に残る。

大切なのは、
また、必要になったら、
そこでうろ覚えで思い出すだけじゃなく、
アクセス先にちゃんとアクセスしておくことだ。

ここが、なんとも難しい。

そうやって、点となっていく印象を、
自分の生きている時間の中で、
何度も点在させていくことが、
大切なんだけれど、
自分のやる気とか、環境とかで、
流れていくことが、多々あって。

こうやって、
雨で村上春樹氏の本を見逃していくように。

     ★

結局一日中、
雨で家の中に閉じ込められて、
『五行歌を始める人のために』と
『五行歌入門』を読み直すことで終わった。

まぁ、これも、アクセス先にアクセスしなおす行為だけれど。

本当はこっちのほうが、
状況的に、
きっちりしなくちゃいけないことなんだけれど。

だんだん、やっぱり、案の定、
長々と読んでいると、
ここまでド真面目にしなくても、
とりあえず、
自主講座のカリキュラムのタイトルを、
テキトーに考えて、
内容は後でじっくりゆっくり考えたら?
肩のちからを抜きなよ、と
どこからともなく、天使か悪魔のささやきが。

それもまた、一理ある、なんてうなづきながら、
頭に入らないなりに、ずっとページをめくっていた。

ちゃんと読むと決めた自分に負けるのが許せない意地で。

あぁ……。

明日は、村上氏の本のあの1ページを
探しに行こう。

気持ちの中にイキオイのあるものに、流れよう。
流されちゃいたいの!!

明日だ!明日だ!……はて?
明日は月曜日だ。

と、図書館休みじゃん……。

こうやって、見逃していくうちに、
村上氏の本もイキオイとか興味が薄れて、
意地になっていくのかな。

意地になっていくんでしょうなぁ。やれやれ(←村上春樹風溜息・笑)

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