オバマさんが、大統領になったとき、
前座なのか何なのか、
ヨーヨーマさんが演奏をしていたのをチラッと見かけて、
無性に聞きたくなっていた。
で、以前ダビングしていたベストを、
MDウォークマンで聞きながら(ええそうですよ。私はまだMDウォークマン)、
仕事場へ行こうと、
朝イチに、充電器へそれをさした。
電車代をケチって、
徒歩20分の遠い沿線の駅まで、
仕事道具を持って、エッチラオッチラ。
傘も忘れず、エッチラオッチラ。
する予定でした。
★
今年に入って二度目の仕事。
しかも、一度目と同じところで。
なんで、慣れた感覚があった。
徒歩20分で、駅に着くと思っていた。
が、気がつくと、
ボーっと考え事をしていて、
歩く速度が遅くなっていたりしていて、
久々に働くという緊張感を漂わせていた、
一度目の私とは、ちょっと違ってて。
「あれ?なんでボーっとしちゃうんだろう?」
と、考えているうちに、
ヨーヨーマを聞いていない自分に気がつく。
充電器に置いたままだ……。がーん。
なんとなく、雲行きが怪しくなってきた。
天気と、私の一日が。
★
案の定、駅を目前にした、
交差点の赤信号で佇んでいるうちに、
乗らなければならない電車が出て行った。
がーん。
通過する電車を見送って、
ようやく電車に乗り込んで、
乗換の駅へ。
そこでも、「これに乗ればまだ間に合うかも!」という、
各停の電車が目の前でドアを閉じた。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……がーん。
滑り込み、アウト。
気を取り直して、
時刻表をみて計算すると、
行き先の駅には、9:12頃につく。
で、入店予定は、9:15。
店は、徒歩10分のところ。……3分で歩けというのか!
遅くなった原因を、
お店の担当者さんが、店内で、なかなか見つけられなかった、とか、
荷物を置いたりする場所を先に探していたから、とか、
とにかく、
「入店はしていたけど、なんやかんやで遅くなった」と、
ごまかしをきかすとしても、遅刻5分以内で入店しておきたい。
待っていた準急が駅に乗り入れてきた。
が、通過待ちの為、しばらく待てと、アナウンス。
「たまには、特急に勝ってみろ!準急め!
少なくとも、アタシが行きたい駅までは、ぶっちぎってみろよ!」
と、ぶちぶち文句をつぶやきながら、一両目の車両に一番乗り。
車両の中には、遠くに男の子がひとり座った。
……恥ずかしがるほどでもないか、と思い、
ちょっとでも時間を稼ぐため、
ウエストポーチを外し、ジャンパーを脱ぎ、
重いかばんの中から、エプロンを取り出して、
中に着込んだ。とにかく、やれることはやろう。
……三角巾は、さすがにやめた。
★
ぜぃぜぃはぁはぁ言いながら、
誤差の範囲(?)の遅刻で入店。
担当の人も、細かい人ではなかったので、
厳密にチェックされなかった。ほっ……。
で、フツーに試食だとか、品出しとか、
お客さんと雑談とか、
慣れた感じで、仕事をしていたのだが。
大分落ち着いて、お客さんが少なくなった時のことだった。
ふと、
「どうして、あれぐらいのタイムロスで間に合ったんだろう?」
と振り返った。
決して足が早いわけでもないのに。
荷物も、特に今日は、
経費節減でお弁当の入った、
重いかばんまで持っていたのに。
片手には、傘だって……って、あれ?傘は?
あのビニ傘は?
★
回想してみる。
最初に乗った電車は、立って乗っていたので、
傘も持っていた。
乗換駅での準急に乗り込んだときも、
持っていた。
で、フライングで、
ウェストポーチを外して、ジャンバーを脱いで、
かばんは、
私しか座っていない座席に置いて、
傘は……どうした???どこに置いた???
いずれにしても、電車の中じゃん!!がーん。
……こういう時は、雨が降る。
天気予報を裏切ることなく、雨が降る。
「傘忘れたの?忘れたの?わーいわーい!!」と、かなり降る。
お昼ごはん代を浮かすために、
重い荷物のお弁当を持って、
20分以上歩いたり、走ったりしたけれど、
結局、浮いたお金で、傘を買うとは。
雨は、ザザ降りでした……。
これなら、
やっと回復した肩(年末に痛めました……)を酷使するような、
お弁当持参はやめて、
傘を最後まで持ち歩いたほうが……持ち走ったほうが、
よかったかもしれない。
深いため息をついて、
肩が上下したとき、
肩甲骨辺りが「ゴリッッ」っとなった。
前座なのか何なのか、
ヨーヨーマさんが演奏をしていたのをチラッと見かけて、
無性に聞きたくなっていた。
で、以前ダビングしていたベストを、
MDウォークマンで聞きながら(ええそうですよ。私はまだMDウォークマン)、
仕事場へ行こうと、
朝イチに、充電器へそれをさした。
電車代をケチって、
徒歩20分の遠い沿線の駅まで、
仕事道具を持って、エッチラオッチラ。
傘も忘れず、エッチラオッチラ。
する予定でした。
★
今年に入って二度目の仕事。
しかも、一度目と同じところで。
なんで、慣れた感覚があった。
徒歩20分で、駅に着くと思っていた。
が、気がつくと、
ボーっと考え事をしていて、
歩く速度が遅くなっていたりしていて、
久々に働くという緊張感を漂わせていた、
一度目の私とは、ちょっと違ってて。
「あれ?なんでボーっとしちゃうんだろう?」
と、考えているうちに、
ヨーヨーマを聞いていない自分に気がつく。
充電器に置いたままだ……。がーん。
なんとなく、雲行きが怪しくなってきた。
天気と、私の一日が。
★
案の定、駅を目前にした、
交差点の赤信号で佇んでいるうちに、
乗らなければならない電車が出て行った。
がーん。
通過する電車を見送って、
ようやく電車に乗り込んで、
乗換の駅へ。
そこでも、「これに乗ればまだ間に合うかも!」という、
各停の電車が目の前でドアを閉じた。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……がーん。
滑り込み、アウト。
気を取り直して、
時刻表をみて計算すると、
行き先の駅には、9:12頃につく。
で、入店予定は、9:15。
店は、徒歩10分のところ。……3分で歩けというのか!
遅くなった原因を、
お店の担当者さんが、店内で、なかなか見つけられなかった、とか、
荷物を置いたりする場所を先に探していたから、とか、
とにかく、
「入店はしていたけど、なんやかんやで遅くなった」と、
ごまかしをきかすとしても、遅刻5分以内で入店しておきたい。
待っていた準急が駅に乗り入れてきた。
が、通過待ちの為、しばらく待てと、アナウンス。
「たまには、特急に勝ってみろ!準急め!
少なくとも、アタシが行きたい駅までは、ぶっちぎってみろよ!」
と、ぶちぶち文句をつぶやきながら、一両目の車両に一番乗り。
車両の中には、遠くに男の子がひとり座った。
……恥ずかしがるほどでもないか、と思い、
ちょっとでも時間を稼ぐため、
ウエストポーチを外し、ジャンパーを脱ぎ、
重いかばんの中から、エプロンを取り出して、
中に着込んだ。とにかく、やれることはやろう。
……三角巾は、さすがにやめた。
★
ぜぃぜぃはぁはぁ言いながら、
誤差の範囲(?)の遅刻で入店。
担当の人も、細かい人ではなかったので、
厳密にチェックされなかった。ほっ……。
で、フツーに試食だとか、品出しとか、
お客さんと雑談とか、
慣れた感じで、仕事をしていたのだが。
大分落ち着いて、お客さんが少なくなった時のことだった。
ふと、
「どうして、あれぐらいのタイムロスで間に合ったんだろう?」
と振り返った。
決して足が早いわけでもないのに。
荷物も、特に今日は、
経費節減でお弁当の入った、
重いかばんまで持っていたのに。
片手には、傘だって……って、あれ?傘は?
あのビニ傘は?
★
回想してみる。
最初に乗った電車は、立って乗っていたので、
傘も持っていた。
乗換駅での準急に乗り込んだときも、
持っていた。
で、フライングで、
ウェストポーチを外して、ジャンバーを脱いで、
かばんは、
私しか座っていない座席に置いて、
傘は……どうした???どこに置いた???
いずれにしても、電車の中じゃん!!がーん。
……こういう時は、雨が降る。
天気予報を裏切ることなく、雨が降る。
「傘忘れたの?忘れたの?わーいわーい!!」と、かなり降る。
お昼ごはん代を浮かすために、
重い荷物のお弁当を持って、
20分以上歩いたり、走ったりしたけれど、
結局、浮いたお金で、傘を買うとは。
雨は、ザザ降りでした……。
これなら、
やっと回復した肩(年末に痛めました……)を酷使するような、
お弁当持参はやめて、
傘を最後まで持ち歩いたほうが……持ち走ったほうが、
よかったかもしれない。
深いため息をついて、
肩が上下したとき、
肩甲骨辺りが「ゴリッッ」っとなった。