日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

リアクションの鍛え方。

2007年07月03日 | 夫との日々
東大阪歌会へ行く昼間に、
一時的に雨が降った。

時間ギリギリに出たので、
夫と取引して(彼はタダでは動きまへん……)、
車で送ってもらった。

カーラジオからは、
この前『関西人 in TOKYO』
が流れていた局から、
音楽が流れている。

「なぁ、この前、上川隆也が
神戸出身やって言うてたやんか。
あれ、ちゃうかったで。
生まれは東京やったで」

と、思い出して、訂正した。

「そうなんか。
キャラメルボックスが、
神戸発祥の劇団だったから、
そうかなーと、思ったんだけど」
(※この知識も、怪しいです……)

ということで、
後は、ダラダラといろいろ派生して、
しゃべっていたのだけれど、
しゃべっている途中から、

「本当に、関西人は、『バンッッ』と言ったら、
リアクションを返すんだろうか」

という、疑問がふつふつと湧いてきた。

実行するしかあるまい。

赤信号で止まった。
リアクションもしやすいだろうと、
私は唐突に、
『バンッッ』と、人差し指を向けて言ってみた。

夫、唐突過ぎて、状況が飲み込めない。
数秒ほど、目をパチパチさせた。

私はがっかりして、
「あほぉ。ちゃんと撃たれたふりせなぁ~」
と、ぼやいた。

信号が青に変わった。車が動き出す。

「運転中に、運転者を打つな!」
と、夫は言い返えしてきた。

……まぁ、ある意味、ごもっともなんだけど。

     ★

翌日の(月)、
夜にスポーツジムへ行って、
帰ってくると
会社から帰ってきていた夫が
晩御飯を食べ終えて、
TVを見ながらねっころがっていた。

夫は、私に気づくなり、
「ワン!ワン!ワン!ワン!」と、
犬が腹を見せるようなポーズをとって、
なんかおみやげあるんならちょーだい!!と、
ねだってきた。

確かに、カキ氷を買ってきていた。

ワンワン状態ならやってくれるかも、
と、
私は、また人差し指を向けて、
「バンッッ!」と言ってみる。

すると夫は、「ヤダ!!」と言って、
リアクションをしない。

例えドMでも(笑)、
わかりきったオチをするのは、
彼のプライドが許さないのだ。

が、私は撃たれたフリをしていただきたい。

「バンッッ!」「ヤダ!!」
「バンッッ!」「ヤダ!!」
「バンッッ!」「ヤダ!!」
「バンッッ!」「ヤダ!!」

もうすっかりハチの巣のはずなのだが、
夫は撃たれてくれない(笑)

「わかった、もういい。
カキ氷あげない。
もう1個は、明日の私のおやつにする!!」

と、私は自分の分をテーブルにおいて、
夫の分を冷凍庫に入れかけた。

夫、ブーイング。

私は最後のチャンスとばかりに、
入れかけたカキ氷を冷凍庫に入れず、
振り向き様に、
夫に向けて、「バンッッ!」と言った。

夫は、
手にバット(?)を握ったフリをして、
「カッキーン!!」と、声を出し、
私が撃った弾を打ち返した。

彼のカキ氷に対する執念と、
言われたとおりにするのが嫌いな、
ひねくれ根性が産んだ、
新鮮なリアクションだった。

ウケた。よろしい!!合格!!

私は、夫にカキ氷を渡した。

リアクションを求めてくる相手を、
満足させるか、
あるいは満足以上のものを与えるか。

夫は特に、私に関しては、
私の予想を超えるリアクションをしないと、
屈辱的ならしくって。

こうやって、関西人のリアクションは、
日々、鍛えられている訳です。

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